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罪状ですが、毎日新聞の記事『電気通信事業法違反:ネットサーバー無届けで運営 容疑の留学生逮捕 /埼玉』 [mainichi.jp]によると、「海外の利用者に日本国内のサーバーに接続させるため、無届けでインターネットサーバーを運営したとして」「電気通信事業法違反(無届け)容疑で逮捕」とのことです。 Wikipedia の「電気通信事業 [wikipedia.org]」には、電気通信事業とは「電気通信役務を他人の需要に応ずるために提供する事業」、電気通信役務とは「電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供すること」とあります。
ご存じの方も多いと思いますが、現在多くのオンラインゲームでは RMT (Real Money Trade) と呼ばれるゲーム内の通貨やアイテムを現実世界の金銭で売買する行為が横行しています。 これが国内だけで完結していればせいぜいニートや学生がゲーム内で稼いだ通貨を社会人が買う程度で済みますが、物価の安い海外でゲーム内通貨を稼いで国内で売るという話になると、事業として成立するレベルで儲かってしまうため問題が深刻になっています。
職業海外プレイヤー、業者プレイヤーたちは文字通り遊びじゃないわけですから必死さも稼働時間も一般プレイヤーの比ではなく、様々な問題を起こしています。 狩り場の独占、希少なアイテムを落とすモンスターの独占、一般プレイヤーへの圧力・排除などといった直接的なトラブルももちろんですが、経済のバランスそのものに影響を与えて物価を大きく変動させたり、運営側による彼らへの対策というかたちでゲームバランスそのものに影響を与えるといった間接的な問題も大きいです。 また、反社会勢力との関係もしばしば噂されています。
このようなゲームバランスを崩し一般プレイヤーを遠ざけゲームの寿命を縮める業者プレイヤーについて、運営側も当然対策はとる場合が多いです。 その代表的なものが今回の話題にもなっている海外ホストからの接続拒否ですが、業者側は国内在住の外国人や日本人協力者を使って国内中継サーバを動かし、接続してきます。 今回のように、中継サーバを動かすこと自体が違法ということになれば、オンラインゲーム界における業者排除の一助ということにもなり、今後の展開が大変興味深い事例です。
# もちろん、HTTP Proxy とかはどうなるの?というような問題もありますが、# そちらについては他の方にお任せして、ここでは触れません。
今回のように、中継サーバを動かすこと自体が違法ということになれば、オンラインゲーム界における業者排除の一助ということにもなり、今後の展開が大変興味深い事例です。
中継サーバーを動かすこと自体が違法なのではなく、他者間の通信を中継するだけのサービスを利益を目的として提供していたが、必要な届け出を行わずに営業していた点が問題であっただけでしょう。 ですから、適切に届け出が行われていたら「この法においては」業者排除に対してなんら効力があるとは思えません。
もちろん、その届け出自体が一つの障壁となる (業者としては足がつきやすくなる等のデメリットが考えられる) でしょうし、届け出を行わずに営業することで「踏み台が潰される」というのはオンラインゲーム界にとってはプラスでしょう。
ただ、今回の件は逮捕された人が完全に無償で行っていれば逮捕されなかった可能性があります。通常は国内在住の外国人や日本人の協力者も報酬を目的に手を貸すわけで、この点で「利益が目的で提供した」と判断されて届け出なしで行うことはできないと思いますが、完全無償提供の場合等届け出が不要となるパターンではわかりませんね。
ですから、単純にこの一件だけでその手の業者が一掃されるとは単純に考えることはできないかと思われます。
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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy
通信を中継したのがまずかったようです (スコア:5, 参考になる)
罪状ですが、毎日新聞の記事『電気通信事業法違反:ネットサーバー無届けで運営 容疑の留学生逮捕 /埼玉』 [mainichi.jp]によると、「海外の利用者に日本国内のサーバーに接続させるため、無届けでインターネットサーバーを運営したとして」「電気通信事業法違反(無届け)容疑で逮捕」とのことです。
Wikipedia の「電気通信事業 [wikipedia.org]」には、電気通信事業とは「電気通信役務を他人の需要に応ずるために提供する事業」、電気通信役務とは「電気通信設備を用いて他人の通信を媒介し、その他電気通信設備を他人の通信の用に供すること」とあります。
ご存じの方も多いと思いますが、現在多くのオンラインゲームでは RMT (Real Money Trade) と呼ばれるゲーム内の通貨やアイテムを現実世界の金銭で売買する行為が横行しています。
これが国内だけで完結していればせいぜいニートや学生がゲーム内で稼いだ通貨を社会人が買う程度で済みますが、物価の安い海外でゲーム内通貨を稼いで国内で売るという話になると、事業として成立するレベルで儲かってしまうため問題が深刻になっています。
職業海外プレイヤー、業者プレイヤーたちは文字通り遊びじゃないわけですから必死さも稼働時間も一般プレイヤーの比ではなく、様々な問題を起こしています。
狩り場の独占、希少なアイテムを落とすモンスターの独占、一般プレイヤーへの圧力・排除などといった直接的なトラブルももちろんですが、経済のバランスそのものに影響を与えて物価を大きく変動させたり、運営側による彼らへの対策というかたちでゲームバランスそのものに影響を与えるといった間接的な問題も大きいです。
また、反社会勢力との関係もしばしば噂されています。
このようなゲームバランスを崩し一般プレイヤーを遠ざけゲームの寿命を縮める業者プレイヤーについて、運営側も当然対策はとる場合が多いです。
その代表的なものが今回の話題にもなっている海外ホストからの接続拒否ですが、業者側は国内在住の外国人や日本人協力者を使って国内中継サーバを動かし、接続してきます。
今回のように、中継サーバを動かすこと自体が違法ということになれば、オンラインゲーム界における業者排除の一助ということにもなり、今後の展開が大変興味深い事例です。
# もちろん、HTTP Proxy とかはどうなるの?というような問題もありますが、
# そちらについては他の方にお任せして、ここでは触れません。
Re:通信を中継したのがまずかったようです (スコア:1)
中継サーバーを動かすこと自体が違法なのではなく、他者間の通信を中継するだけのサービスを利益を目的として提供していたが、必要な届け出を行わずに営業していた点が問題であっただけでしょう。
ですから、適切に届け出が行われていたら「この法においては」業者排除に対してなんら効力があるとは思えません。
もちろん、その届け出自体が一つの障壁となる (業者としては足がつきやすくなる等のデメリットが考えられる) でしょうし、届け出を行わずに営業することで「踏み台が潰される」というのはオンラインゲーム界にとってはプラスでしょう。
ただ、今回の件は逮捕された人が完全に無償で行っていれば逮捕されなかった可能性があります。通常は国内在住の外国人や日本人の協力者も報酬を目的に手を貸すわけで、この点で「利益が目的で提供した」と判断されて届け出なしで行うことはできないと思いますが、完全無償提供の場合等届け出が不要となるパターンではわかりませんね。
ですから、単純にこの一件だけでその手の業者が一掃されるとは単純に考えることはできないかと思われます。
Re:通信を中継したのがまずかったようです (スコア:1, 参考になる)
中継したこと自体が問題なのではなくて無届で行っていたことが問題なのですよ
ちゃんと届出をおこなえば運営可能な健全なサービスです
サービス業者が特定のIPをはじくことを禁止する法律はありませんが
逆にそれを回避するためのサービスを禁止する法律もありません
サービス業者が外国からアクセスしないでね勝手に言っているだけです
Re: (スコア:0)
事はもっと重大のような気がします。