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ところで、今までこの手の話題が出てきた場合
「アーキテクチャ的には素晴らしかったが、商売としては失敗したね」
……と言った声が、多少は出るものなのですが。Itaniumに関しては、アーキテクチャ的に惜しむ声を余り(と言うか全く)聞きませんね。
かなり今更な話になるのですが、純粋に技術面から見たItaniumってどうだったのでしょうか?
Itaniumにつていてば、設計時点の技術トレンドを読み違えたということに尽きるのでは。
いや,開発ロードマップ通りに行かずに出遅れたことに尽きるでしょう 当初の Intel+HP連合軍(1994~)による開発ロードマップ(取らぬ狸の計画)では,
計画された1990年代前半は PC用x86CPUと WS用CPU(AlphaAXP,Sparc,PA-RISC,POWER)軍団との 間には結構な性能差がありました(浮動小数点は圧倒的な差で,整数演算でも倍程度は違った気がする). Pentium投入時点でもまだRISC陣営とは結構差がありました. その時代に,Intel が将来のWS系の市場を制覇するためにHPと連合を組んだわけです. WS用CPUのパワーを持ってすれば,市場投入予定時点のPC用x86なんて楽勝で越えられるはずでした. またエミュレーションにしてもその圧倒的(以下略). 最後の点は微妙な推測かも知れませんが…. ただ,開発が難航しているうちに,x86がAMD(+NexGen Nx686) K6~K7との競争で, 整数演算ではWS用RISC系に追い付く状況になる(1GHz競争のころ)なかで, 初代 merced が登場したときには x86処理に弱いIA-64CPU はPC用としての芽がなくなってしまいました. 実際Mercedの開発が遅れまくった証しとして,Merced 登場(2001)後1年程度で 早くも IA-64 2世代目の McKinley が出ています(2002). いざ生まれてみたら住むところがほとんどなくなっていたという, 今にしてみれば可哀想なCPUだと思ってます. (まあ,「予定された性能を叩き出せなかったCPU」とか「不幸な運命をしょったCPU」なんて 他にも籠から溢れるくらいありますけどね…)
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
アーキテクチャとしてのメリット (スコア:1)
ところで、今までこの手の話題が出てきた場合
「アーキテクチャ的には素晴らしかったが、商売としては失敗したね」
……と言った声が、多少は出るものなのですが。
Itaniumに関しては、アーキテクチャ的に惜しむ声を余り(と言うか全く)聞きませんね。
かなり今更な話になるのですが、純粋に技術面から見たItaniumってどうだったのでしょうか?
Re: (スコア:0)
ItaniumはRISCの処理能力(クロック周波数)が頭打ちになるという想定で設計された。
VLIWとか豊富なページサイズのサポートとかいかに周波数以外のところで速度を稼ぐか
という思想で設計されてる。(クロックチックを縮められないなら1クロックでできる
ことを増やそうという発想)
けど、実際はそうはならず、プロセッサの周波数は4GHzにも達しようという勢いで、
8とか12とかのマルチコアなわけです。こんなもの一個のOSでは役不足なんですが、
計算能力の需要が頭打ちなら仮想化しよう。そのためにはメモリ積めるだけ積もう。
ページテーブルキャッシュすれば4Kページで128GBも夢じゃない。?!
てなシステムが現在の主流です。
どうみても不利なわけです。この上さらにIO仮想化とかつけてくれといわれる前に逃げ
出すのが企業としては正解だと思う。
アーキテクチャじゃなくて単なる歴史ですが (スコア:1)
いや,開発ロードマップ通りに行かずに出遅れたことに尽きるでしょう
当初の Intel+HP連合軍(1994~)による開発ロードマップ(取らぬ狸の計画)では,
計画された1990年代前半は PC用x86CPUと WS用CPU(AlphaAXP,Sparc,PA-RISC,POWER)軍団との 間には結構な性能差がありました(浮動小数点は圧倒的な差で,整数演算でも倍程度は違った気がする). Pentium投入時点でもまだRISC陣営とは結構差がありました. その時代に,Intel が将来のWS系の市場を制覇するためにHPと連合を組んだわけです. WS用CPUのパワーを持ってすれば,市場投入予定時点のPC用x86なんて楽勝で越えられるはずでした. またエミュレーションにしてもその圧倒的(以下略). 最後の点は微妙な推測かも知れませんが….
ただ,開発が難航しているうちに,x86がAMD(+NexGen Nx686) K6~K7との競争で, 整数演算ではWS用RISC系に追い付く状況になる(1GHz競争のころ)なかで, 初代 merced が登場したときには x86処理に弱いIA-64CPU はPC用としての芽がなくなってしまいました. 実際Mercedの開発が遅れまくった証しとして,Merced 登場(2001)後1年程度で 早くも IA-64 2世代目の McKinley が出ています(2002).
いざ生まれてみたら住むところがほとんどなくなっていたという, 今にしてみれば可哀想なCPUだと思ってます. (まあ,「予定された性能を叩き出せなかったCPU」とか「不幸な運命をしょったCPU」なんて 他にも籠から溢れるくらいありますけどね…)