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こういう記事を見ると日本も「ゼロ・トレランス(不寛容)」の時代に入ってきたんだと感じます。
ゼロ・トレランスは日本だと教育界での規則の厳格化を指すようですが,アメリカやヨーロッパあたりだと国家や警察のあり方と関連して刑罰国家の枠組みでも語られます。
簡単に言うと,「市民」が「安全」を希求するあまり,左派右派問わず政治家が国家の福祉政策などを削減する一方で,警察権限(司法/裁判所でなく)がコスト度外視に強化されていく政策です。そこには,警察の裁量による裁判無き投獄が待ちかまえています。
今回の事件もそうですが,警察の力を借りる必要がある
これでは起訴≒有罪と思ってしまうのも仕方ないというか。たとえば小沢なんかは起訴しても100%有罪にできる自信がないからこそ不起訴になってるわけですが、煽ってる国民の皆様はそのへんちゃんと理解してるんですかね。アメリカみたいにとりあえず起訴して50%くらい無罪になるようになったら、絶対に「検察の怠慢」が叩かれると思うんですよね。「門前払いイクナイ」とかさんざん叩かれたので被害届受理の敷居を下げたら、「認知」件数が増えるのは当たり前なのに「犯罪が増えた上検挙率が下がった」とか叩かれるという実績がありますからね。無罪になっても検察のメンツに傷の付かない指定弁護士による強制起訴の事案から、起訴≒有罪という「常識」がひっくり返ってほしいです。
問題は、実質的にも制度上でも「不起訴≠無罪」って点じゃないかな。
不起訴は検察が調べたけど有罪にできる証拠がないってだけで、司法から無罪とは断定されない。だから、小沢氏の例もそうだけど、不起訴処分になった人間の名誉はいつまでたっても回復できないしされていない。こんな人間が 100万人/年 もいるのはスゴイと思う。
無罪は裁判所が決定してくれるし,その判断は将来にわたって有効となる(「一事不再理」)。不起訴状態なんて宙ぶらりんな状態を作るよりは、起訴までするか、不起訴程度とわかっている軽微な犯罪で逮捕するのはやめた方が良いのではないかな。
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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs
ゼロ・トレランス / 不寛容の時代 (スコア:3, 興味深い)
こういう記事を見ると日本も「ゼロ・トレランス(不寛容)」の時代に入ってきたんだと感じます。
ゼロ・トレランスは日本だと教育界での規則の厳格化を指すようですが,アメリカやヨーロッパあたりだと国家や警察のあり方と関連して刑罰国家の枠組みでも語られます。
簡単に言うと,「市民」が「安全」を希求するあまり,左派右派問わず政治家が国家の福祉政策などを削減する一方で,警察権限(司法/裁判所でなく)がコスト度外視に強化されていく政策です。そこには,警察の裁量による裁判無き投獄が待ちかまえています。
今回の事件もそうですが,警察の力を借りる必要がある
Re: (スコア:0)
> ※ 「警察に一方的に逮捕されたが,裁判所で審議して刑が確定してない」という意味で
それ、「犯罪者」って言うの?
Re:ゼロ・トレランス / 不寛容の時代 (スコア:1, 参考になる)
法務省だと「検察庁受理」「公判/略式請求」、裁判所だと「有罪(罰金や執行猶予含む)」「無罪」ですね。
何をもって「犯罪者」か定義が必要ですが,平成19年の白書類からデータで列挙すると。
==行政==
警察の検挙:192万人
検察へ送検:189万人 → 不起訴:104万人
==裁判所==
起訴:68万人
・有罪:61万人 → 無罪:117人 (残りは長期公判中?)
・うち罰金:53万人
・うち懲役:8万人 (猶予:4.5万人)
==刑務所==
収監:3万人
※ 罰金が多いのは62万人の道交法違反者を含むため 人数はいずれも延べ人数でアバウトに丸め込んだ
と100万人以上が司法ではなく行政によって裁かれていることがわかります。
Re: (スコア:0)
これでは起訴≒有罪と思ってしまうのも仕方ないというか。たとえば小沢なんかは起訴しても100%有罪にできる自信がないからこそ不起訴になってるわけですが、煽ってる国民の皆様はそのへんちゃんと理解してるんですかね。
アメリカみたいにとりあえず起訴して50%くらい無罪になるようになったら、絶対に「検察の怠慢」が叩かれると思うんですよね。「門前払いイクナイ」とかさんざん叩かれたので被害届受理の敷居を下げたら、「認知」件数が増えるのは当たり前なのに「犯罪が増えた上検挙率が下がった」とか叩かれるという実績がありますからね。
無罪になっても検察のメンツに傷の付かない指定弁護士による強制起訴の事案から、起訴≒有罪という「常識」がひっくり返ってほしいです。
Re: (スコア:0)
問題は、実質的にも制度上でも「不起訴≠無罪」って点じゃないかな。
不起訴は検察が調べたけど有罪にできる証拠がないってだけで、司法から無罪とは断定されない。
だから、小沢氏の例もそうだけど、不起訴処分になった人間の名誉はいつまでたっても回復できないしされていない。
こんな人間が 100万人/年 もいるのはスゴイと思う。
無罪は裁判所が決定してくれるし,その判断は将来にわたって有効となる(「一事不再理」)。
不起訴状態なんて宙ぶらりんな状態を作るよりは、起訴までするか、不起訴程度とわかっている軽微な犯罪で逮捕するのはやめた方が良いのではないかな。