コメント: Re:夏時間の意味 (スコア 5, おもしろおかしい) 61
民明書房ならもう少しネタっぽさ側に振らないと、面白さがないような。
サマータイム【さまーたいむ】
イングランド王国の軍人、フィリップ・サマーズ子爵(Load Philip Summers、1309~1364)が、ブルターニュ戦争のためフランスに出征した際、朝の軍事訓練において、現イギリスとフランスの気候の差から、兵士の健康や士気に問題が起きると考えたため、夏期のみ勤務時間を1刻ほど早めることで、気温が低いうちに訓練を終わらせるために考案した制度が元になっている。
この制度を導入されたことにより、イングランド王国の兵士達は慣れない土地でも士気を維持することができ、1364年のオーレーの戦いでは獅子奮迅の活躍を見せた。しかし低血圧で朝に弱かったサマーズ子爵自身は、この戦いで戦死しており、それを悼んだ兵士達が、「サマーズ・タイム」と呼んでイングランド王国に戻ってからもその生活を続けたのが、サマータイムのはじまりとされる。
なお、日本においては、同様の仕組みとして、江戸の商人の間で「夏の刻しぐさ」と呼ばれる、生活時間帯を早め、取引を円滑に行うことで、夕刻以降に可処分所得を使用する時間を延ばし、「宵越しの金は持たない」という江戸っ子規則・第十四に抵触しないよう配慮を行うことがマナーとされていた。しかしこちらは、明治維新の際に行われた「江戸っ子狩り」により失われたため、現在の日本では夏時間は使われていない。
民明書房・刊「不思議な制度のはじまりを繙く・西洋編」