コメント: Re:協力金の話を聞いたときに (スコア 5, 参考になる) 40
まとめ買いのボリュームディスカウントやキックバックは別に問題にはならんのですよ。それがダンピングや原価割れ要求に繋がらない限りは。
そうじゃなくて、Amazonがやったのは
価格決定権のあるAmazonが自分で価格をきめ、割引販売を実施。
本来は自分で被るべき値引き分を、販売奨励金としてメーカに要求。
奨励金支払いを拒んだ場合には、今後セールを実施しない事を告げて案に取引を絞るような脅しをかけた
というお話。
Amazonは以前、他社に卸す価格が自社より安い場合にはその価格まで下げさせる、という事を要求していて、それは世界中の反トラスト規制当局が協調して行動が入って禁じられた。
そこで、Amazonは他社で販売されている金額を見て自動的に価格を決定している事を利用した。
販売価格が自社より安い所がある場合にはそこにはAmazonよりやすく卸しているにちがいない、という理屈で、業者に差額分のキックバックを要求したということらしい。
間接的に自社が最もよい条件で仕入れられるようにしたという話の模様。
これが例えば、単純に一万個買うからその分販売奨励金出せ、と最初に要求して仕入れたり、メーカと共に販売セールを企画して、自社と折半で費用を出し合うとかならば(基本)問題は無い。
メーカから仕入れていたところ、メーカが価格改定をしたために在庫の売価を下げざるを得なくなった、その補填として奨励金が出る、という様な場合も(基本)問題は無し。
メーカから、売れると言われ大量に仕入れたら売れなくて不良在庫になったため、それを安く売りさばかないとまずい。家電屋も損失を被るがメーカも責任あるんだから金を出せ、というのはグレー。(商習慣的によく行われるが、家電屋でこれやって掴まったところはある)
あらかじめ、仕入れ価格をAmazonの小売価格に連動する方式にしておく&必ず有利な条件で卸すことを要求する契約は、その契約が一方的なものではなく、結ぶ側にも有利な条件ならばグレー……と言われていたが、どうやらアウトっぽい、ということでAmazonは撤廃。
で、今回分かったのは、自分で企画運営して勝手に価格を下げておきながら、仕入れとの差額を要求するようなのはアウトってことだな。