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大物だろうと許諾なく他人の著作を盗用しちゃいけないだろう。金目当てに訴える是非と、権利侵害の是非をごっちゃにするな。
> 金目当てに訴える是非と、権利侵害の是非をごっちゃにするな。金目当てに訴える(=財産権の行使)ことの何がいけないの? むしろ訴えなかったら権利を放棄したとみなされるようなお国柄だというのに。犯罪者が居直ってるだけじゃん(アメリカでは刑事罰が付くとは限らないから少々話が違うみたいだけど)。
ルール自身の是非論と、ルールの中で何をしていいのか論がごっちゃになってますね。司法としてはあなたの言うことは正しいですが、主権者(まぁ、今回の件はヨソの国の話ですが)としては立法まで含めて考える態度が正解だと思います。そのう上で、著作権という概念そのものが何を守ることを金科玉条としていて、このテイタラクの行き着く先に何があるのかを議論すること自体はとても大事なことだと思います。
財産権の行使は無制限に認められるべきかその財産権の正当性の範囲に限られるべきであるか、限られるとしたらどの程度なのか(公共性と財産権との衝突、とでも言うのでしょうか。専門家でないので用語はよく知りませんが)。著作権について言えば、何も生み出してない人間が何かを生み出した人間に対して、その権利を過剰に(例えば、著作権移転にかかった費用以上に)行使する正当性はあるのか? というのは、専門家でない私でも即座に思いつく論点です。
サンプリングについては、安価なサンプラーという道具が普及(1980年代中期〜)したせいで、サンプリング手法が一般化してしまいましたしねぇ。ビズ・マーキー事件(1991年)以前の楽曲に無断サンプリングが含まれてても、ある意味仕方ないことです。
リフやフレーズの盗用についても、美術工芸品の著作権でトレースした漫画やアニメを訴えられるようなものですし。
>美術工芸品の著作権日本では博多人形赤とんぼ事件で量産品も美術工芸品として著作権が認められたことがありますね。その他にもいくつか [law.co.jp]認められている事例があるようです。
ただし、最高裁判決だと応用美術の著作権は否定されています(ニーチェア事件)。なので、下手な地裁裁判官に当たらない限りは大丈夫なはずです多分。
なんだか正当性を錦の御旗のように振りかざすのって気持ちはいいだろうけど、世の中って法理だけでつくられているわけではないことも知っておかないとだめ。
なんか財産権の流通性を弱める方向に規制をかけたいみたいだけど、そうするとその財産権自体の価値が低下するのは自明。
同じ権利を持っていても持ち主が「何も生み出してない人間」か「何かを生み出した人間」によって行使の範囲、効力に差を出そうだなんて無茶な発想ですよ。ちょっと考えただけでも「何かを生み出した人間」が「何も生み出してない人間」に著作権を譲渡する際に現状の相場なみの値段で買ってくれなくなります。権利にそういう縛りをつけてほんとうに作者が喜ぶのでしょうか?
いや、その、前の書き込みは、議論の枠を広げて考えるべきだ、以上のことは言ってないのですが。
> 権利にそういう縛りをつけてほんとうに作者が喜ぶのでしょうか?
別ACさんも言ってますが、作者を喜ばすための権利じゃないっすよね。「(a)今までに創造した人の権利を最大化したい」という論理と「(b)これから創造する人たちのチャンスを最大化したい」という論理が相反しているのは明らかです。個人的には、著作権問題の本質は、この間のバランスをどう取るか、というトレードオフの問題だと考えています。
あなたの仰るような考えに任せると、論理が(a)側に寄りすぎてしまうのではないか (なぜなら、放置すると今カネを持っている人が良い弁護士を雇って都合の良い判例を積み重ねられるから) という心配をしています。まぁ、傾いても構わない or 傾けるべきだ、という考え方ならそれはそれで一つのご意見と思いますが。(松本某という漫画家もそんな立場でしたね)
フェアユースの成立ちとかそういう話で、文化大革命とかクメールルージュとかは的外れな例だと思いますよ。
>ほんとうに作者が喜ぶのでしょうか?
とにかく作者が喜べば良いってもんじゃない。社会的な制度としての著作権自体を問い直して、作者に対してどのような権利を守るものであるべきか議論してるときに著作権の譲渡の相場の下落を作者は喜ばないからダメ、なんて言ってもしょうがないよ。
> 作者に対してどのような権利を守るものであるべきか議論してる
してない、してない。元はといえば、作者はいいけど「単に権利を持ったもの」を作者と差別しようという話だけ。
> 著作権の譲渡の相場の下落を作者は喜ばないからダメ、なんて言ってもしょうがないよ。
だから相場なんか下がってもいいから正義を貫こう、って議論はするほうとしてはいいんでしょうが、社会の混乱を招くだけの結果になって作者以外で誰がうれしいんだか。
中国の文化大革命、カンボジアのクメール・ルージュしかり当人は真面目によい世の中を作ろうとしていても、傍目にはなにをしたかったのか意味不明ってのがありますから。経済面を考慮せず財産権をいじろうなんてやる前から結果が見えているような。
そんなことはありません。完璧なルールなどの無いのは法制度の前提です。ルールの線上では常にルールの正当性が争われなければなりません。グレーゾーンでの泣き寝入りこそ慎まれるべきです。
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※ただしPHPを除く -- あるAdmin
大物ならいいのか (スコア:5, すばらしい洞察)
大物だろうと許諾なく他人の著作を盗用しちゃいけないだろう。
金目当てに訴える是非と、権利侵害の是非をごっちゃにするな。
Re: (スコア:0)
> 金目当てに訴える是非と、権利侵害の是非をごっちゃにするな。
金目当てに訴える(=財産権の行使)ことの何がいけないの? むしろ訴えなかったら権利を放棄したとみなされるようなお国柄だというのに。
犯罪者が居直ってるだけじゃん(アメリカでは刑事罰が付くとは限らないから少々話が違うみたいだけど)。
Re:大物ならいいのか (スコア:4, すばらしい洞察)
ルール自身の是非論と、ルールの中で何をしていいのか論がごっちゃになってますね。司法としてはあなたの言うことは正しいですが、主権者(まぁ、今回の件はヨソの国の話ですが)としては立法まで含めて考える態度が正解だと思います。そのう上で、著作権という概念そのものが何を守ることを金科玉条としていて、このテイタラクの行き着く先に何があるのかを議論すること自体はとても大事なことだと思います。
財産権の行使は無制限に認められるべきかその財産権の正当性の範囲に限られるべきであるか、限られるとしたらどの程度なのか(公共性と財産権との衝突、とでも言うのでしょうか。専門家でないので用語はよく知りませんが)。著作権について言えば、何も生み出してない人間が何かを生み出した人間に対して、その権利を過剰に(例えば、著作権移転にかかった費用以上に)行使する正当性はあるのか? というのは、専門家でない私でも即座に思いつく論点です。
Re: (スコア:0)
サンプリングについては、安価なサンプラーという道具が普及(1980年代中期〜)したせいで、サンプリング手法が一般化してしまいましたしねぇ。
ビズ・マーキー事件(1991年)以前の楽曲に無断サンプリングが含まれてても、ある意味仕方ないことです。
リフやフレーズの盗用についても、美術工芸品の著作権でトレースした漫画やアニメを訴えられるようなものですし。
Re: (スコア:0)
>美術工芸品の著作権
日本では博多人形赤とんぼ事件で量産品も美術工芸品として著作権が認められたことがありますね。
その他にもいくつか [law.co.jp]認められている事例があるようです。
ただし、最高裁判決だと応用美術の著作権は否定されています(ニーチェア事件)。なので、下手な地裁裁判官に当たらない限りは大丈夫なはずです多分。
Re: (スコア:0)
なんだか正当性を錦の御旗のように振りかざすのって気持ちはいいだろうけど、世の中って法理だけでつくられているわけではないことも知っておかないとだめ。
なんか財産権の流通性を弱める方向に規制をかけたいみたいだけど、そうするとその財産権自体の価値が低下するのは自明。
同じ権利を持っていても持ち主が「何も生み出してない人間」か「何かを生み出した人間」によって行使の範囲、効力に差を出そうだなんて無茶な発想ですよ。ちょっと考えただけでも「何かを生み出した人間」が「何も生み出してない人間」に著作権を譲渡する際に現状の相場なみの値段で買ってくれなくなります。権利にそういう縛りをつけてほんとうに作者が喜ぶのでしょうか?
Re:大物ならいいのか (スコア:2, すばらしい洞察)
いや、その、前の書き込みは、議論の枠を広げて考えるべきだ、以上のことは言ってないのですが。
> 権利にそういう縛りをつけてほんとうに作者が喜ぶのでしょうか?
別ACさんも言ってますが、作者を喜ばすための権利じゃないっすよね。「(a)今までに創造した人の権利を最大化したい」という論理と「(b)これから創造する人たちのチャンスを最大化したい」という論理が相反しているのは明らかです。個人的には、著作権問題の本質は、この間のバランスをどう取るか、というトレードオフの問題だと考えています。
あなたの仰るような考えに任せると、論理が(a)側に寄りすぎてしまうのではないか (なぜなら、放置すると今カネを持っている人が良い弁護士を雇って都合の良い判例を積み重ねられるから) という心配をしています。まぁ、傾いても構わない or 傾けるべきだ、という考え方ならそれはそれで一つのご意見と思いますが。(松本某という漫画家もそんな立場でしたね)
フェアユースの成立ちとかそういう話で、文化大革命とかクメールルージュとかは的外れな例だと思いますよ。
Re: (スコア:0)
>ほんとうに作者が喜ぶのでしょうか?
とにかく作者が喜べば良いってもんじゃない。
社会的な制度としての著作権自体を問い直して、作者に対してどのような権利を守るものであるべきか議論してるときに
著作権の譲渡の相場の下落を作者は喜ばないからダメ、なんて言ってもしょうがないよ。
Re: (スコア:0)
> 作者に対してどのような権利を守るものであるべきか議論してる
してない、してない。元はといえば、作者はいいけど「単に権利を持ったもの」を作者と差別しようという話だけ。
> 著作権の譲渡の相場の下落を作者は喜ばないからダメ、なんて言ってもしょうがないよ。
だから相場なんか下がってもいいから正義を貫こう、って議論はするほうとしてはいいんでしょうが、社会の混乱を招くだけの結果になって作者以外で誰がうれしいんだか。
中国の文化大革命、カンボジアのクメール・ルージュしかり当人は真面目によい世の中を作ろうとしていても、傍目にはなにをしたかったのか意味不明ってのがありますから。経済面を考慮せず財産権をいじろうなんてやる前から結果が見えているような。
Re: (スコア:0)
それが可笑しいと言うならば一旦ルールを守った上でルールの変更を模索するか
ルールに関わらない所でルールの変更なり新規のルールを作るしかない
ルールを破ったりルールの線上で「ルールに正当性が云々」なんて言ったところで
誰が聞いてくれるのかと
Re: (スコア:0)
そんなことはありません。
完璧なルールなどの無いのは法制度の前提です。
ルールの線上では常にルールの正当性が争われなければなりません。
グレーゾーンでの泣き寝入りこそ慎まれるべきです。