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数年前からマルチプレイFPSにドップリなゲーマーとしては非常に得心のゆく見解です。格ゲーやMMOを連想している方が少なくないようですが、ここで言われているのはいわゆるMO型のものだと思います。
最近のマルチプレイヤーのトレンドは「多対多」「競技性は控えめ」です。これには間口を広く取り、またプレイヤーのコアゲーマー化に歯止めをかける思惑があると感じられます。
まず「多対多」にすることで、ゲームの結果に対する責任が各プレイヤーに分散します。また他プレイヤーの行動を完全に管理することはできないため、責任の所在が曖昧であることも多くあります。下世話な言い方をすると「他の下手糞のせいで負けた」と考えることができるわけです。これによって、コテンパンに叩きのめされて「俺って下手だな…もうやめよう」と辞めていくプレイヤーが減ります。
そして「競技性は控えめ」にすることで、そもそも下手なプレイヤーがコテンパンに叩きのめされないようにしています。競技性が低いとは、プレイヤーの行動に介在するランダム要素が大きく、行動精度の上限が低いということです。大雑把に言うと、どんなに上手くしても70%の確率でしか攻撃が当たらず、逆に(ランダム性ゆえ)悪くとも40%は当たる、みたいな状況です。これなら運次第で、初心者が上級者に勝つこともあるわけです。
一方で、ゲームに熟練していくと物足りなさを覚えるようになります。デコボコで、蹴ってもどこに飛んでいくかわからないサッカーボールで遊んでいるようなものです。すると必然的に飽きるため、プレイヤーは次のゲームを探すことになります。飽きるというとネガティブなイメージがありますが、EAのようにパッケージ売り切りがメインのパブリッシャーにとって、これは喜ばしいことでしょう。長く遊びたいと思っているプレイヤーにとっては不幸なことですが…。
多対多の隆盛は、やはりFPSシーンにおいて大きく感じます。近年、1対1をメインに据えた新作FPSというのはとんと見なくなりました。Action RTS(MOBAとも、いわゆるDotA系)のような新しいジャンルも台頭してきています。一方、FPSシーンでの競技性の低下は顕著です。国際的なゲーム大会であるWCGでは、ここ2,3年で競技として定着したタイトルがありません。未だに10年前のゲームであるCounter-Strikeが常連タイトルであり、人気もある状況です。
格ゲーやRTSなど、多対多にするには性質上難しいジャンルもありますが、これからは既存ジャンルでも新ジャンルでも、多対多でユルめのゲームがより台頭してくるのではと思います。
スマッシュブラザーズも、次回作があればそのような方向性へ向かうだろう、とプロデューサーの桜井氏もコラムで語っていましたね。
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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
マルチゲーのトレンド (スコア:1)
数年前からマルチプレイFPSにドップリなゲーマーとしては非常に得心のゆく見解です。
格ゲーやMMOを連想している方が少なくないようですが、ここで言われているのはいわゆるMO型のものだと思います。
最近のマルチプレイヤーのトレンドは「多対多」「競技性は控えめ」です。
これには間口を広く取り、またプレイヤーのコアゲーマー化に歯止めをかける思惑があると感じられます。
まず「多対多」にすることで、ゲームの結果に対する責任が各プレイヤーに分散します。
また他プレイヤーの行動を完全に管理することはできないため、責任の所在が曖昧であることも多くあります。
下世話な言い方をすると「他の下手糞のせいで負けた」と考えることができるわけです。
これによって、コテンパンに叩きのめされて「俺って下手だな…もうやめよう」と辞めていくプレイヤーが減ります。
そして「競技性は控えめ」にすることで、そもそも下手なプレイヤーがコテンパンに叩きのめされないようにしています。
競技性が低いとは、プレイヤーの行動に介在するランダム要素が大きく、行動精度の上限が低いということです。
大雑把に言うと、どんなに上手くしても70%の確率でしか攻撃が当たらず、逆に(ランダム性ゆえ)悪くとも40%は当たる、みたいな状況です。
これなら運次第で、初心者が上級者に勝つこともあるわけです。
一方で、ゲームに熟練していくと物足りなさを覚えるようになります。
デコボコで、蹴ってもどこに飛んでいくかわからないサッカーボールで遊んでいるようなものです。
すると必然的に飽きるため、プレイヤーは次のゲームを探すことになります。
飽きるというとネガティブなイメージがありますが、EAのようにパッケージ売り切りがメインのパブリッシャーにとって、これは喜ばしいことでしょう。
長く遊びたいと思っているプレイヤーにとっては不幸なことですが…。
多対多の隆盛は、やはりFPSシーンにおいて大きく感じます。
近年、1対1をメインに据えた新作FPSというのはとんと見なくなりました。
Action RTS(MOBAとも、いわゆるDotA系)のような新しいジャンルも台頭してきています。
一方、FPSシーンでの競技性の低下は顕著です。
国際的なゲーム大会であるWCGでは、ここ2,3年で競技として定着したタイトルがありません。
未だに10年前のゲームであるCounter-Strikeが常連タイトルであり、人気もある状況です。
格ゲーやRTSなど、多対多にするには性質上難しいジャンルもありますが、これからは既存ジャンルでも新ジャンルでも、多対多でユルめのゲームがより台頭してくるのではと思います。
Re:マルチゲーのトレンド (スコア:2)
スマッシュブラザーズも、次回作があればそのような方向性へ向かうだろう、と
プロデューサーの桜井氏もコラムで語っていましたね。
一人以外は全員敗者
それでもあきらめるより熱くなれ