NT4 時代から「一般向けアプリケーションは管理者権限が必要ないように作ること」というのはガイドライン上に存在するものでしたが、実際は Windows (NT) 側で、様々な機能を利用する上で管理者権限が必要になっていたという現実があり、このためローカルマシンの管理者権限やパワーユーザー権限を利用者に与えないとまともに利用できない状況というものは確かに存在しました。
Vista により Microsoft 側でも大幅に見直した結果、一般ユーザー権限のまま行える動作が格段に広がり、まともに「普段は一般ユーザー権限で問題ない」という状態がある程度現実的となり、「UAC うざい」が「昇格しないといけないこのアプリうざい」という傾向を生み出せたことにより、7 で UAC を多少緩くしても XP よりマシな状況を作ることができた、というのはありますね。
また、XP 以前の頃に監視ツール等の作りが悪く、業務遂行上は一般ユーザー権限しか必要としないにも関わらず利用者に管理者権限を与えないといけないという本末転倒な状況も見たことがあります。
これらの改修コストが小さくなく、その結果として Vista へ移行するコストが高くついたというのはあるでしょう。
どう見ても元の監視ツールが悪いんですが (なんで元々サービスとして動作させずデスクトップアプリとして作ったのか、とか)、当時の Windows ではバックグラウンドからできる事の範囲が狭くデスクトップアプリケーションである必要があった、などの事情もあるでしょうね。
これらの点はクライアント側単体の Windows の出来の問題もありますが、Windows Server 側の進化や Microsoft サーバー製品群などによるリモートからの集中管理機能の向上なども含めた全体的な話が存在し、その結果クライアント側も改善された、と考える方が素直でしょう。
もうね、勘弁してください (スコア:1, 興味深い)
こういうのの発端というか火元は少ないんだろうけどね。
何かで見聞きした偉いさんとか、ちょっと変なIT担当者とかが
いかにOSSを使用することが素晴らしいか、
どこどこの製品なりに金を使うことがいかに馬鹿らしいかをよく物を知らない人には説得力をもって話をしちゃう。
湿っぽいところは全部、そこは努力ですよ、何とかなりますよみたいな話になる。
うちの場合も上から半分宗教みたいな感じで一気呵成と突き進んだわけだが、
結局目も当てられない状態になって、あげくうち発起人はお前らが低脳だからだといわんば
Re: (スコア:0)
使う側全体のスキルが十分で
WindowsとかLinuxとか関係ないですが、スキルのボトムアップができなかったために、ごく一般的な業務システムやソリューションの導入にしくじるところもあります。ハードルの高さがそれほどでもないにもかかわらず。
おおむね社員(幹部を含むことも)が変化を嫌っていたり、IT管理者を除いた平均スキルがプレーンテキストで済むところもWordつかうとか、中央寄せのためにスペース連打というレベルだったりするんですが。
企業が活動していく上でそういった社員ひとりひとりのスキルアップの重要性や、導入するソリューションの位置づけなどを経営者は社員に対してどの程度説明しているのだろうか...
Re: (スコア:0)
使って働いている人たちは、仕事が楽になったり効率を上げるために
使っているのだから、スキルアップとかいらぬお世話を提言されても
全然うれしくないよ。
Linux信奉者はそれを理解しなきゃ。
わざわざスキルアップしなくてもちゃんと使えるWindowsがあるのに、
一所懸命勉強して時間も取られ、コストもかけてまでlinuxを勉強し
スキルアップしてまで使いますか?
目的と手段が逆になってると気付かないのかな。
Re: (スコア:0)
2000/XPまでならまだおっしゃることに説得力もありますが、Vistaや7なら同じことですね。時間やコストをかけずとも使い続けられるという利点はMicrosoft自身が放棄してしまいました。
Re: (スコア:0)
Vista/7は一般ユーザーが操作する範囲内では大した時間もコストもかけずに習熟可能ですよ。
ネット上でよく見る不満は、マニアックなユーザーがマニアックな事をやろうとした時にXP以前のOSと違うと嘆いているだけです。
事実、うちの家族(一般ユーザー)は全員XP>7への以降を拍子抜けするほどすんなり受け入れました。
一般ユーザーを知ろうともせず、オタク至上主義から抜け出す見込みも無いLinuxは、一般ユーザーに受け入れられる事は無いでしょう。
何故Linuxオタクが一般ユーザーにLinuxを押し付けたがるのか、理解に苦しみます。
一般ユーザーが使いこなせないのを見て優越感に浸りたいだけでしょうか。
Re: (スコア:0)
こういうことを言っちゃうと「Linuxの操作なんてマニアックなユーザーがマニアックな事をやろうとした時にWindowsと違うと嘆いているだけです」って返されちゃいますよ。セキュリティ面での格段の進歩などのメリットがあったにも関わらず、企業がVistaへの移行に躊躇したという事実を忘れていませんか。
私自身はVistaであれ、7であれ、進化しているととらえていますが、それでも変化は変化です。あなたの家族であればあなたに聞けば済むかもしれませんが、企業ではそういうわけにはいかないからこそ、LinuxであれVista以降であれコストをかけて移行するのですよ。「誰か詳しい奴に聞け」で済ませるならば、Linuxだとてそれで済ませばコストはかかりません。でもそうじゃないでしょ?
Re: (スコア:0)
>セキュリティ面での格段の進歩などのメリットがあったにも関わらず、
>企業がVistaへの移行に躊躇したという事実を忘れていませんか。
あれはVistaへの移行を躊躇したのではありません。
IE7への移行を躊躇したんですよ。
OSとしてのVistaだけであれば、
同時に導入される新しいマシンであればそれなりに問題なく動作し、
またUI面でもどうせいつかは乗り換えなければならないことに変わりありません。
ところがIE7もとなると話は別です。
Webアプリとして構築された既存業務アプリ群の動作検証や修正が必要になります。
それにはコ
Re:もうね、勘弁してください (スコア:1)
IE7 「も」要因の一つですが、主要因は Vista 自体ですよ。より正確に言うと「標準の UAC 設定」でしょうけど。
7 が受け入れやすくなった理由に UAC での問い合わせが格段に減った点が挙げられますが、Vista というリリースがあったからこそ管理者権限を要求する必要がない場合要求しない、というアプリケーションが増加したという点は否めません。
NT4 時代から「一般向けアプリケーションは管理者権限が必要ないように作ること」というのはガイドライン上に存在するものでしたが、実際は Windows (NT) 側で、様々な機能を利用する上で管理者権限が必要になっていたという現実があり、このためローカルマシンの管理者権限やパワーユーザー権限を利用者に与えないとまともに利用できない状況というものは確かに存在しました。
Vista により Microsoft 側でも大幅に見直した結果、一般ユーザー権限のまま行える動作が格段に広がり、まともに「普段は一般ユーザー権限で問題ない」という状態がある程度現実的となり、「UAC うざい」が「昇格しないといけないこのアプリうざい」という傾向を生み出せたことにより、7 で UAC を多少緩くしても XP よりマシな状況を作ることができた、というのはありますね。
また、XP 以前の頃に監視ツール等の作りが悪く、業務遂行上は一般ユーザー権限しか必要としないにも関わらず利用者に管理者権限を与えないといけないという本末転倒な状況も見たことがあります。
これらの改修コストが小さくなく、その結果として Vista へ移行するコストが高くついたというのはあるでしょう。
どう見ても元の監視ツールが悪いんですが (なんで元々サービスとして動作させずデスクトップアプリとして作ったのか、とか)、当時の Windows ではバックグラウンドからできる事の範囲が狭くデスクトップアプリケーションである必要があった、などの事情もあるでしょうね。
これらの点はクライアント側単体の Windows の出来の問題もありますが、Windows Server 側の進化や Microsoft サーバー製品群などによるリモートからの集中管理機能の向上なども含めた全体的な話が存在し、その結果クライアント側も改善された、と考える方が素直でしょう。