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タバコの害にはポロニウム210が含まれていることによるものがあるそうです。この間「日経サイエンス」4月号でそのことについての記事 [nikkei-science.com]で読んで仰天しました。
何でもタバコ畑に施用するリン酸肥料に由来するものだそうです。アメリカでの話なので直ちに日本に当てはめることができるかどうかは分かりませんが、放射線被曝って意外なところでするものですね。
そのこと自体は50年前に分かっていて回避策もあったのに「儲けが減るから」と無視されていたらしいというのが不気味です。暗黙のカルテルでしょうかね、「我が社のタバコはポロニウム除去済みです」っていう抜け駆けをどこもやらなかったのは。あるいは「除去済みって言ったって一桁減るだけじゃないか、放射能はだめったらだめ!」という方向に世論が傾いてタバコ市場そのものが崩壊することを恐れたのか。崩壊してしまったからこそ出てきた情報なのかも知れません。
大元となった論文確認したんですが、「世界が1年間に消費するタバコには、全体で1/4キューリーのポロニウムが含まれている」「(世界の喫煙者は)X線検査300回分(の放射線を)浴びている」とは書いてあります。でもこれ、文脈があいまいで、一人当たり300回分なのか、全体で300回分なのかわからないんです。計算式も載ってませんし。
同じように思った人はいたようで、計算式と結果がありました。タバコを一日30本吸うと年間レントゲン300回分被曝するか(解決編) [hatena.ne.jp]結論は、「二年半毎日タバコ吸わないと被曝量はレントゲン一回分に達しません。」だそうです。
親記事の「暗黙のカルテル」あたりにも引っかかるものがあったので、除去可能なものなのか検討しました。英語版wikipedia [wikipedia.org]より、30ナノキューリー(=30000ピコキューリー)のポロニウムの質量は6.8ピコグラムだそうです。ということは、元記事で問題視しているタバコ1本に含まれていた0.04ピコキューリーは・・・9ゼプト(0.000009ピコ)グラム。原子の個数で言うと、700個です。そりゃ、どこも「我が社のタバコはポロニウム除去済みです」という抜け駆けをしようとはしないでしょうね。何しろ、要求仕様が「100000000000000000000個は原子を含んでいるタバコから、たった700個を選り分けること」ですよ?そんな装置、作れる気がしません。
肥料由来とのことなので、肥料製造の段階での混入対策ってほうが筋で、タバコ製造時にはどうしようもないというのが本音じゃないですかね。それにそのリン酸肥料、タバコ以外にも使われてるんじゃないですか?
# そんな気にするほどの濃度じゃなさそうですが
元記事 [commondreams.org]ではちょっと違うことが書かれています。曰く、
「タバコは、自然状態で土壌に含まれる、ポロニウムへと崩壊してゆくウラン系列の物質を貯めこむようだ。ウランはリンと関係が強い(リンと混じりやすい)ため、高リン肥料は自体をさらに悪化させる。」
この文章読む限り、肥料だけの対策じゃ無理で、土壌に含まれる極微量のウランを取り除く必要がありそう。#生体内に濃縮されている状態でも極微量なので、土壌中の濃度はお察し下さいレベルじゃないかなあ
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
タバコ○本分 (スコア:2, すばらしい洞察)
「タバコ○本分の害」という表現を使うとピンとくる。
「銘柄で違うだろ!」とか「主流煙か副流煙かどっちだ」とか
細かい突っ込みはあると思うけど、身近にあるものと比較して
言い表してほしい。
タバコにはポロニウム210が含まれているらしい (スコア:2)
タバコの害にはポロニウム210が含まれていることによるものがあるそうです。この間「日経サイエンス」4月号でそのことについての記事 [nikkei-science.com]で読んで仰天しました。
何でもタバコ畑に施用するリン酸肥料に由来するものだそうです。アメリカでの話なので直ちに日本に当てはめることができるかどうかは分かりませんが、放射線被曝って意外なところでするものですね。
そのこと自体は50年前に分かっていて回避策もあったのに「儲けが減るから」と無視されていたらしいというのが不気味です。暗黙のカルテルでしょうかね、「我が社のタバコはポロニウム除去済みです」っていう抜け駆けをどこもやらなかったのは。あるいは「除去済みって言ったって一桁減るだけじゃないか、放射能はだめったらだめ!」という方向に世論が傾いてタバコ市場そのものが崩壊することを恐れたのか。崩壊してしまったからこそ出てきた情報なのかも知れません。
Jubilee
タバコにはポロニウム210が含まれているらしいけど影響は少ない (スコア:2)
大元となった論文確認したんですが、「世界が1年間に消費するタバコには、
全体で1/4キューリーのポロニウムが含まれている」「(世界の喫煙者は)
X線検査300回分(の放射線を)浴びている」とは書いてあります。でもこれ、
文脈があいまいで、一人当たり300回分なのか、全体で300回分なのか
わからないんです。計算式も載ってませんし。
同じように思った人はいたようで、計算式と結果がありました。
タバコを一日30本吸うと年間レントゲン300回分被曝するか(解決編) [hatena.ne.jp]
結論は、「二年半毎日タバコ吸わないと被曝量はレントゲン一回分に達しません。」だそうです。
親記事の「暗黙のカルテル」あたりにも引っかかるものがあったので、除去可能なものなのか検討しました。
英語版wikipedia [wikipedia.org]より、30ナノキューリー(=30000ピコキューリー)のポロニウムの質量は
6.8ピコグラムだそうです。ということは、元記事で問題視しているタバコ1本に含まれていた
0.04ピコキューリーは・・・9ゼプト(0.000009ピコ)グラム。原子の個数で言うと、700個です。
そりゃ、どこも「我が社のタバコはポロニウム除去済みです」という抜け駆けをしようとはしないでしょうね。
何しろ、要求仕様が「100000000000000000000個は原子を含んでいるタバコから、たった700個を選り分けること」ですよ?
そんな装置、作れる気がしません。
Re: (スコア:0)
肥料由来とのことなので、肥料製造の段階での混入対策ってほうが筋で、タバコ製造時にはどうしようもないというのが本音じゃないですかね。
それにそのリン酸肥料、タバコ以外にも使われてるんじゃないですか?
# そんな気にするほどの濃度じゃなさそうですが
Re:タバコにはポロニウム210が含まれているらしいけど影響は少ない (スコア:2)
元記事 [commondreams.org]ではちょっと違うことが書かれています。
曰く、
「タバコは、自然状態で土壌に含まれる、ポロニウムへと崩壊してゆくウラン系列の物質を貯めこむようだ。ウランはリンと関係が強い(リンと混じりやすい)ため、高リン肥料は自体をさらに悪化させる。」
この文章読む限り、肥料だけの対策じゃ無理で、土壌に含まれる極微量のウランを取り除く必要がありそう。
#生体内に濃縮されている状態でも極微量なので、土壌中の濃度はお察し下さいレベルじゃないかなあ