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地球の大気の水分をすべて取り除けばおkってわけですね
いや,温室効果(今現在地球で発生している温室効果全体)の最大要因は水蒸気ですよ.それ自体は昔からよく知られた事実で,大気中から水蒸気を取り除くとがくっと温度は下がらないといけなくなります.
>温室効果の最大要因は水蒸気
…という点は正しいが、その水蒸気も、人類によるCO2等の温暖化ガス(GEG)排出による効果を増幅しているだけである、ということが最近もScience掲載の論文で指摘されています。
英語ですみませんが、解説記事。http://www.sciencedaily.com/releases/2010/10/101014171146.htm [sciencedaily.com]大元のScienceの論文(有料)。http://www.sciencemag.org/content/330/6002/356 [sciencemag.org]
既に知られているように、「水蒸気はCO2、メタン、CFCなどの非凝結性のGEGにより気温上昇 → 大気中の水分量増加 → 温室効果がその分増大」と言う正のフィードバックに寄与し、大気による温室効果の約半分を占めていると見られています。しかし水蒸気は簡単に凝結するので、CO2等の非凝結性GEGによる効果が無ければ大気中の水蒸気量は速やかに減少し、温暖化傾向を継続できず、地球の気温は速やかに下がると見られています。
つまり水蒸気は確かに最大の温室効果と持ちますが、その増減を制御しているのは人為的なCO2等の排出だと、改めてScienceにて指摘されています。”水蒸気の効果が大きいんだから人為的な排出なんて減らさなくていいよね”という主張は、これでさらに論拠を失っています(少なくとも、そういう主張でScience以上の科学的信頼性が確認できるものは知りません)。
念のため。
>大気による温室効果の約半分を占めている
誤解招きそうなので補足しときます。引用記事 [sciencedaily.com]にもありますが、水蒸気と雲の影響を合わせると75%で、二酸化炭素は20%ぐらいと見られてます。
つまりCO2やメタン等の温室効果は全体の1/4程度だけど、その効果が水&水蒸気によってテコのように何倍にも増幅されている(引用記事 [sciencedaily.com]の右上図)。けど水蒸気はCO2やメタンの増減を反映しているだけで、それ単独では温暖化は続かないはずである、と。
補足いただきありがとうございます.そこまで書くとごちゃごちゃするかなあと思って省略してました.
二酸化炭素が減少して寒冷化,というアイディアそのものは結構昔からあったんで,最近になってもこれだけ論文が出てるってのは驚きではありますよね.#SteppingWindさんがコメントで書かれているスノーボールアース説などでも,寒冷化のきっかけ(の一つ)として提案されてますし.#Scienceの論文,何か最近読んだ気が……と思ったらつい最近correction(といっても本筋には関係ない)が出てて,それで読んだんでした.
ヤボなコメントになって恐縮です。たぶんそこまで分かって書かれているだろうとは思いましたが、つい。
しかしスノーボール説にしても、地球上の環境というのは想像以上に簡単かつ急激に変わるモンなんだなー、と感じます。
# テラフォーミングなSFも好きなんで、惑星の気候を丸ごと制御できるというのは妙に萌える感覚が。ちと不謹慎ですが (^^;;;
>地球上の環境というのは想像以上に簡単かつ急激に変わるモンなんだなー、と感じます。
ですよねー.スノーボールアース説を初めて知った時は超興奮しました.思わず知り合いに「面白いから読んでみろ」と論文リストとか送りつけてみたり.#迷惑以外の何者でもない.#そのものずばりの「スノーボール・アース」という面白い本がありますので,皆様,興味があってお暇でしたらどうぞ.
ペルム紀末の大量絶滅なんかも熱いですよね.生物死にすぎ・気温変動しすぎ・酸素減りすぎ.
いや,そういう意味では,気候の激変を自ら見てみたいという気もするんですよね.暑くなるにしろ凍り付くにしろ,一度ぐらいは見てみたいなあ.#多くても一度しか見られないと思うけど.
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
つまり温暖化現象を防ぐには (スコア:0)
地球の大気の水分をすべて取り除けばおkってわけですね
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:2, 参考になる)
いや,温室効果(今現在地球で発生している温室効果全体)の最大要因は水蒸気ですよ.
それ自体は昔からよく知られた事実で,大気中から水蒸気を取り除くとがくっと温度は下がらないといけなくなります.
Re:つまり温暖化現象を防ぐには (スコア:4, 参考になる)
>温室効果の最大要因は水蒸気
…という点は正しいが、その水蒸気も、人類によるCO2等の温暖化ガス(GEG)排出による効果を増幅しているだけである、ということが最近もScience掲載の論文で指摘されています。
英語ですみませんが、解説記事。
http://www.sciencedaily.com/releases/2010/10/101014171146.htm [sciencedaily.com]
大元のScienceの論文(有料)。
http://www.sciencemag.org/content/330/6002/356 [sciencemag.org]
既に知られているように、「水蒸気はCO2、メタン、CFCなどの非凝結性のGEGにより気温上昇 → 大気中の水分量増加 → 温室効果がその分増大」と言う正のフィードバックに寄与し、大気による温室効果の約半分を占めていると見られています。
しかし水蒸気は簡単に凝結するので、CO2等の非凝結性GEGによる効果が無ければ大気中の水蒸気量は速やかに減少し、温暖化傾向を継続できず、地球の気温は速やかに下がると見られています。
つまり水蒸気は確かに最大の温室効果と持ちますが、その増減を制御しているのは人為的なCO2等の排出だと、改めてScienceにて指摘されています。
”水蒸気の効果が大きいんだから人為的な排出なんて減らさなくていいよね”という主張は、これでさらに論拠を失っています(少なくとも、そういう主張でScience以上の科学的信頼性が確認できるものは知りません)。
念のため。
Re:つまり温暖化現象を防ぐには (スコア:2, 参考になる)
>大気による温室効果の約半分を占めている
誤解招きそうなので補足しときます。引用記事 [sciencedaily.com]にもありますが、水蒸気と雲の影響を合わせると75%で、二酸化炭素は20%ぐらいと見られてます。
つまりCO2やメタン等の温室効果は全体の1/4程度だけど、その効果が水&水蒸気によってテコのように何倍にも増幅されている(引用記事 [sciencedaily.com]の右上図)。けど水蒸気はCO2やメタンの増減を反映しているだけで、それ単独では温暖化は続かないはずである、と。
Re:つまり温暖化現象を防ぐには (スコア:1)
補足いただきありがとうございます.
そこまで書くとごちゃごちゃするかなあと思って省略してました.
二酸化炭素が減少して寒冷化,というアイディアそのものは結構昔からあったんで,最近になってもこれだけ論文が出てるってのは驚きではありますよね.
#SteppingWindさんがコメントで書かれているスノーボールアース説などでも,寒冷化のきっかけ(の一つ)として提案されてますし.
#Scienceの論文,何か最近読んだ気が……と思ったらつい最近correction(といっても本筋には関係ない)が出てて,それで読んだんでした.
Re:つまり温暖化現象を防ぐには (スコア:1)
ヤボなコメントになって恐縮です。
たぶんそこまで分かって書かれているだろうとは思いましたが、つい。
しかしスノーボール説にしても、地球上の環境というのは想像以上に簡単かつ急激に変わるモンなんだなー、と感じます。
# テラフォーミングなSFも好きなんで、惑星の気候を丸ごと制御できるというのは妙に萌える感覚が。ちと不謹慎ですが (^^;;;
Re:つまり温暖化現象を防ぐには (スコア:1)
>地球上の環境というのは想像以上に簡単かつ急激に変わるモンなんだなー、と感じます。
ですよねー.
スノーボールアース説を初めて知った時は超興奮しました.思わず知り合いに「面白いから読んでみろ」と論文リストとか送りつけてみたり.
#迷惑以外の何者でもない.
#そのものずばりの「スノーボール・アース」という面白い本がありますので,皆様,興味があってお暇でしたらどうぞ.
ペルム紀末の大量絶滅なんかも熱いですよね.生物死にすぎ・気温変動しすぎ・酸素減りすぎ.
いや,そういう意味では,気候の激変を自ら見てみたいという気もするんですよね.
暑くなるにしろ凍り付くにしろ,一度ぐらいは見てみたいなあ.
#多くても一度しか見られないと思うけど.