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ブートローダを作る必要もない恵まれた環境でカーネルをいじってる方からみると、この案件に対してはそのような感想しか持たれないのかもしれません。
ブートローダの実装が本質的にアーキテクチャやプラットフォームに依存することは確かですが、それでもブートローダに必要とされる機能で、共用可能なコードはたくさんあります。
eCos/RedBoot [redhat.com] というブートローダはx86/arm/mips/ppc/sh といった多種多様のアーキテクチャ・プラットフォームに対応していますが、これはプラットフォーム HAL と Ethernet や IDE HDD といったドライバさえ書ければ、T
それならeCos/RedBootでいいのでは?
もちろん比較してみれば eCos/RedBoot にも grub には及ばないところが数多くあるわけで、たとえば RedBoot コンソールにはろくなコマンドライン編集機能がありませんし、サポートするファイルシステムの種類でも grub にはかないません。もうすこし一般的なユーザに対する利便性を考慮する必要があるでしょう。
また RedBoot は eCosという手頃な抽象層を利用して構築された、かなり ad-hoc なアプリケーションに見えます。RedBoot からは eCos カーネルの機能はほとんど使われていません。ハードウェア割り込みも禁止され、TCP/IP に必要なタイミングなどもポーリングで計ります。
同じソースコードをコンパイルできるだけの環境を提供するだけなら別に eCos でなくてもよいのではと思うわけで、次世代 grub では eCos/RedBoot とはまた違った、優れた汎用ブートローダのフレームワークを提供してくれるものと期待しています。
そもそも、環境の豪華さの全然違うPCと組み込み機器で同じブートローダなりOSなりを 使おうということ自体に無理があると思うのですが…
もちろん適材適所がいちばん重要ですが、近年の組み込みデバイスは PC の Linux や *BSD といった OS がそのまま動くだけの性能はあります。ブートローダも OS も共通の環境が構築でき、これまで蓄積されたソフトウェア資産が流用できるのは、組み込みに UNIX を用いることの大きな利点です。
次世代 grub は追加機能を動的に読みこめるようにするそうですから、大きくも小さくもスケールできるものになるんじゃないでしょうか。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
次世代GRUBで800万(゚Д゚)? (スコア:0)
次世代GRUBとやらの概要を見てみたんだが、
>メモリ管理のような基本的な機能も持っておらず、また、その実装はIA32に特化してしまっており、汎用性も考慮されていない。
メモリ管理はOSの役目だし、ブートローダはCPUやアーキテクチャに依存するのは仕方ないし、
そもそも286みたいに一度プロテクトモードになるとリアルモードに帰って来れない石もあるわけで
ブートローダがプロテクトモードで動くと、リアルモードのOS(DOSなど)は起動できないのですが…
しかも
>ブートローダはサイズの制限が厳しいため
Re:次世代GRUBで800万(゚Д゚)? (スコア:3, 参考になる)
ブートローダを作る必要もない恵まれた環境でカーネルをいじってる方からみると、この案件に対してはそのような感想しか持たれないのかもしれません。
ブートローダの実装が本質的にアーキテクチャやプラットフォームに依存することは確かですが、それでもブートローダに必要とされる機能で、共用可能なコードはたくさんあります。
eCos/RedBoot [redhat.com] というブートローダはx86/arm/mips/ppc/sh といった多種多様のアーキテクチャ・プラットフォームに対応していますが、これはプラットフォーム HAL と Ethernet や IDE HDD といったドライバさえ書ければ、T
Re:次世代GRUBで800万(゚Д゚)? (スコア:0)
>eCos/RedBoot [redhat.com] という
(中略失礼)
>これまでの grub について見ると実装が x86 に依存しすぎており、そう簡単にはいかなかったわけです。
それならeCos/RedBootでいいのでは?
そもそも、環境の豪華さの全然違うPCと組み込み機器で同じブートローダなりOSなりを
使おうということ自体に無理があると思うのですが…
Re:次世代GRUBで800万(゚Д゚)? (スコア:2, 興味深い)
もちろん比較してみれば eCos/RedBoot にも grub には及ばないところが数多くあるわけで、たとえば RedBoot コンソールにはろくなコマンドライン編集機能がありませんし、サポートするファイルシステムの種類でも grub にはかないません。もうすこし一般的なユーザに対する利便性を考慮する必要があるでしょう。
また RedBoot は eCosという手頃な抽象層を利用して構築された、かなり ad-hoc なアプリケーションに見えます。RedBoot からは eCos カーネルの機能はほとんど使われていません。ハードウェア割り込みも禁止され、TCP/IP に必要なタイミングなどもポーリングで計ります。
同じソースコードをコンパイルできるだけの環境を提供するだけなら別に eCos でなくてもよいのではと思うわけで、次世代 grub では eCos/RedBoot とはまた違った、優れた汎用ブートローダのフレームワークを提供してくれるものと期待しています。
もちろん適材適所がいちばん重要ですが、近年の組み込みデバイスは PC の Linux や *BSD といった OS がそのまま動くだけの性能はあります。ブートローダも OS も共通の環境が構築でき、これまで蓄積されたソフトウェア資産が流用できるのは、組み込みに UNIX を用いることの大きな利点です。
次世代 grub は追加機能を動的に読みこめるようにするそうですから、大きくも小さくもスケールできるものになるんじゃないでしょうか。