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地球から最も遠く離れたクエーサーが発見される」記事へのコメント

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    by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2011年07月09日 13時46分 (#1984216) 日記

    >現在の理論では超大質量ブラックホールはゆっくりと成長すると考えられているため、
    >ここまで質量の大きなブラックホールがビッグバン後の早い時期に存在したことを説明できないとのことだ。

    これは違う.
    Natureの論文の解説記事 [doi.org]にもあるけど,現在存在している超大質量ブラックホールの形成メカニズムに関してはいくつかあって,その代表例は

    (a)小さなブラックホールがまず出来て,それが周囲の星を飲み込み巨大化
    (b)最初に巨大なガス雲があって,これがそのまま重力崩壊することでいきなり巨大なブラックホールが出来る

    という二つ.で,今回のようなかなり宇宙の年齢が若いときにもう超大質量ブラックホールがあったと言うことは,bが大規模に起こっていたか,aであるなら非常に星の密集した領域が宇宙の初期に存在し,急速に周囲の星を飲み込んで巨大化したか,と言ったような場合でないと駄目だよと.

    つまり,現在議論されているいくつかの理論では説明できて,別ないくつかの理論はパラメータに制限が付き,別ないくつかの理論は棄却される.そういった,理論に強い制限を課すような事例だよ,と言うこと.
    今の理論が通用しなくなるわけじゃなくて,いくつもの案から正しいものを選ぶ上では役に立つ制限ですね.まあ,実際のそのあたりの計算をやってる人たちは,自分の理論でこの発見を説明できるかどうか,とか,説明するためにはどういうパラメータ領域なら良いか,と忙しくなるのでしょうが.

「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

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