コメント: Re:宇宙開発者特権? (スコア 5, 参考になる) 94
第一宇宙速度に達しない部品(第一段ブースター、衛星フェアリング、
破片)は弾道飛行して海に落ちる。排出者はそのまま海中に放置する
合法
第一宇宙速度に達し軌道高度500km未満のロケット、
衛星、部品は数ヶ月〜数十年で空気抵抗を受けて徐々に落下
高度が100kmを切る頃から急激に減速して軌道速度
(約マッハ22)で大気に当たると炎上して四散する
今までに衛星部品が破壊されないために地上に被害が出た例はない
軌道高度500km以上では空気抵抗はさらに弱く物体は数十年以上軌道に留まり
またエネルギーが大きく地球に落とすのは現実的ではなくなるため放置
ここより上では衛星を飛ばす空間にまだ余裕がありデブリ問題は無い
高度35786kmの静止軌道では地球に落とす理由も方法もほぼ無い
但し静止して見える軌道は限られるため古い衛星は新型衛星に道を譲って放置
静止軌道より高高度の月遷移軌道の場合、近地点が地球大気圏内に置ける場合は
置いても良いが、通例、不要物は月に激突させるか、月を外して太陽公転軌道へ飛ばす
地球重力圏を脱出する火星や金星遷移軌道の場合、不要物は太陽公転軌道へ飛ばす
公転軌道で他の人工物に衝突する可能性は極めて低い上、そもそも天然の天体もあり、
さらに万一地球に直撃しても速度差で爆発四散するので何も問題はない
実際に歴史上太陽公転軌道へ捨てられた不要物としては、アポロ計画の一部の着陸船、
サターンV型の上段、火星探査機を打ち上げたアトラスVやH-IIAの上段などが存在している
低軌道においては不要物が密集することで衝突を繰り返して前後左右に広がり
破片の数が等比級数的に増加を始め、破片を浴びずにロケットが飛べなくなる
ケスラー・シンドロームという現象が起こるとされているため、打ち上げに
際して発生する破片や一度に放出する衛星・物体の数を抑える国際的な取り決めや義務がある