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大腸菌の遺伝子でコメが丈夫に」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2002年11月27日 17時45分 (#207869)
    >Garg氏によると組み込まれた遺伝子は、茎と葉にのみ留まり、コメ粒には影響はないらしい。

    おいおい、誰にでも分かる嘘言ってるね。
    • CNNの原文より

      > The genes are active only in the rice plant's stem and
      > leaves and do not appear in the grain, he said.

      これを読むと「アクティブでない」、つまり、発現していないと言っている
      だけで、米粒に大腸菌の遺伝子がないと言っている訳ではないですね。
      植物のことは知りませんが、多分ノザンブロッティングかcDNAからのPCRで
      確認したのでしょう。

      遺伝子組み換え食物に導入した遺伝子の転写物を忌避するなら説得力あるか
      もしれませんが、組み込んだ遺伝子や組み込んだこと自体を嫌う人には(大
      多数の消費者ですね)無意味なエクスキューズでしょうね。
      --
      kaho
      親コメント
      • というか、原報はまだ(現地11/26現在)出てなかったりするようです。
        今週中にPNAS [pnas.org]に出るということなので、Early Edition Articles [pnas.org]を見ておけばそのうちPDFが見れるでしょう。
        • どういう手法 [plantech-net.co.jp]で入れたのか
          アグロバクテリウム [nikkeibp.co.jp]、パーティクルガン、エレクトロポレーション [affrc.go.jp]etc.)
        • 遺伝子の入った細胞を選択するための方法
          (抗生物質を使ったか、代替手法 [affrc.go.jp]を用いたか、抗生物質にカルス特異的プロモーター [affrc.go.jp]などを付けたか)
        • トレハロース合成酵素につけたプロモーターが何か
          (米粒に出ないようなプロモーターってもう判ってるの?)
        • トレハロース自体は米粒に輸送/蓄積されないのか
        あたりが、興味あるところです。
        親コメント
        • Re:本当の原文は (スコア:2, 参考になる)

          by y_tambe (8218) on 2002年11月28日 10時54分 (#208305) ホームページ 日記
          11/27のEarly edition articlesとして出ました。Abstract [pnas.org]はこちら。PNAS誌も登録してないとPDFのFull articleは読めませんでしたね(勘違いしてました)

          手法としてはアグロバクテリウムを使った遺伝子導入で、抗生物質で選択するやり方です。抗生物質耐性遺伝子はCMVプロモーターでユビキタスに高発現させてます。研究上はオーソドックスだし問題ないやり方ですが、実際の栽培/生産のときには遺伝子組換植物反対論者の攻撃材料にされやすい方法(大概は的外れな指摘とはいえ)かもしれません。

          で、この実験のポイントは導入に使う遺伝子のデザインです。彼等は2パターン用意してます。一つには薬剤選択的プロモーターとストレス応答プロモーターを付けたもの、もう一つはrbcSプロモーターと葉緑体移行シグナルペプチドを付けたものです。
          前者は、通常の状態ではほとんど遺伝子を発現しないが、実験的に特定の薬剤を与えた場合や、寒冷/高塩濃度などのストレスがかかると発現が誘導されます。後者は葉緑体のある細胞でのみ発現する上に、出来たタンパクは葉緑体に移行するので他の部分に拡散しないようにしています。この後者のデザインであれば、確かに米粒での発現はかなり抑えられる(多少のリークは起こりうるかもしれないから0とは言えない)でしょう。

          ただ、この遺伝子が本当に米粒でmRNAやタンパク質として発現していないか、作られたタンパクやトレハロースが米粒に輸送されてこないかについては直接検討されてはいませんでした。ただし、もちろんデータを出してないというだけで確認実験はしているというのは大いに考えられることですし、研究の上ではさほど問題視することではないと思います。
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          • 非常に参考になります。
            なるほど、手法的には標準的なものを使ったのですね。
            まあ、実績のあるもの、ということで合理的だと思います。

            タレコミを読んだ時点ではランダムに入れて、結果米粒には発現してなかったよ、ということかとも思っていたのですが、ちゃんと目的を持ったデザインをされていたというのも納得させられました。
            ただ、そうなるとy_tambeさんの期待(?笑)された、「トレハロースの味のご飯」は食べられそうにないですね。

            ところで、単に私の勉強不足なのですが、薬剤耐性をマーカーとして導入した場合、植物だとフィールドで選択圧をかけないで育てていると入れた遺伝子が落ちたりはしないのでしょうか。
            真核生物の場合、組み替え操作したつもりでも実際は核内にプラスミド状に存在してるだけ、ということが(私の経験上)あって、抗生物質を入れておかないと思いの外すぐに落ちてしまう、という印象があるので。

            5世代継体できたから十分なのかな?
            機会があったら勉強してみたいと思います。
            --
            kaho
            親コメント
            • 薬剤耐性をマーカーとして導入した場合、植物だとフィールドで選択圧をかけないで育てていると入れた遺伝子が落ちたりはしないのでしょうか。
              真核生物の場合、組み替え操作したつもりでも実際は核内にプラスミド状に存在してるだけ、ということが(私の経験上)あって、抗生物質を入れておかないと思いの外すぐに落ちてしまう、という印象があるので。
              実は私も、植物への遺伝子導入は専門ではないので(哺乳動物細胞の方なので)細かい部分になると怪しいのですが。
              アグロバクテリウムによる遺伝子導入は、動物細胞でのレトロウイルスベクターを用いる方法と同様に、アグロバクテリウムに入れたプラスミドが高率で宿主のゲノムに組み込まれる、というのがポイントのようですね。あまり増殖のよくない細胞には入れにくかったり、タンパクの高発現をさせるには向かない欠点はあるかもしれませんが、ゲノムに組み込まれてしまっているので、おっしゃるような一過性の発現で終わることは少ないのだと思います。

              動物細胞でも、カチオン性試薬(リン酸カルシウムやリポフェクチン)を用いた導入法、あるいはアデノウイルスベクターを用いた場合、おっしゃるとおりプラスミドが細胞内に入っただけの状態になります。この状態は一過性に高発現させるのには適していますが、このままでは子孫に伝わらない。ただし、by chanceでゲノムに組み込まれるものも現れるので、十分長期間(ゲノムに入っていないものが完全に死滅するまで)セレクションしてやる形で形質の安定したtransfectantを作成したりもしてますけど。

              ただ、一つまた細かい話になりますが、一旦ゲノムに入った外来遺伝子がまた抜け落ちてしまうことはあり(トランスポゾンのように)その頻度は結構ばかにならないそうです(ポインタは示せませんが)遺伝子組換作物に対する反論材料にも使われていたと思います。
              でも、ここらへんの話になると、例えば交配で作った作物の形質に安定しないものがあるとか、培養細胞を飼い続けていたら形質転換してしまうから、そうなる前に凍結保存していた元のストックから起こしなおすべき、というのと似たような話で、別に組換体に限ったことではないと思うんですが。
              親コメント
              • 重ね重ね丁寧なレスポンスありがとうございます。

                >動物細胞でも、カチオン性試薬(リン酸カルシウムやリポフェクチン)を用い
                >た導入法、あるいはアデノウイルスベクターを用いた場合、おっしゃるとおり
                >プラスミドが細胞内に入っただけの状態になります。この状態は一過性に高発
                >現させるのには適していますが、このままでは子孫に伝わらない。ただし、by
                > chanceでゲノムに組み込まれるものも現れるので、十分長期間(ゲノムに
                >入っていないものが完全に死滅するまで)セレクションしてやる形で形質の安
                >定したtransfectantを作成したりもしてますけど。

                ああ、G418一ヶ月半与え続けたからもういいだろうと思って素のMEMにしたら
                せっかくのtransfectantが消えてしまった苦い思い出が。
                まだ短いと思いつつも、試薬が高くて我慢できなかったんです。はい。笑

                私が思ったのは、導入した遺伝子やその方法がpublic domainになっても、
                結局形質がフィールドで安定しなければ一般の農家は種を買わないといけなく
                なって、public domainの意味がないかな、という心配なのでした。
                フィールドでの経験がほとんどない私などは、外に出しておくと近縁な雑草
                といつのまにか交配したり、おっしゃったような外来遺伝子の抜け落ちがあって
                あっという間にそちらの方がdominantになりはしないか、と思ったりしてしまう
                のですが、こういうデータはそれこそモンサントみたいな会社でないと体系的
                に集められないのかもしれませんね。
                --
                kaho
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    • by Izayoi (6455) on 2002年11月27日 18時12分 (#207894) 日記
      食べたらおなか壊しそうだなぁと思ったり、、、、、
      親コメント
    • by Newtosh (12572) on 2002年11月27日 17時50分 (#207872) 日記
      タレこ("密告"の方ね)んだんですが

      親コメント
    • 「遺伝子の影響/発現が」と好意的に読めばそこそこ納得できないでもない。

      The genes are active only in the rice plant's stem and leaves and do not appear in the grain, he said.
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    • 米粒に入らないために苗になってから遺伝子操作しているのでは?

      #それでも嘘っぽいけど
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン

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