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量子コンピュータの高速計算の原理って、コペンハーゲン解釈が前提だっけ?だとするなら、それに異義をとなえてる人はいるが…。http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/physics/quantum.htm [vector.co.jp]とか。
>量子コンピュータの高速計算の原理って、コペンハーゲン解釈が前提だっけ?
違います。観測の解釈はどうであれ、現在定式化されている手法で現象が記述されていれば成立します。(というか、量子コンピュータ自体はその高速性も含めすでに実現しているので、問題は現実的な系に適用できるほどスケーラブルに構築可能かどうか、という一点に尽きます)
そして以下は思いっきりオフトピ。とりあえず、そのリンク先の人は既存の説を結構誤解してる……(例えば顕著なのは、AB効果に対する説明で既存の説では「異なる時点の電子が、たがいに干渉した」と解釈されていると書いているが、全く違う)
そして、全く同じ(と言って良い)議論がすでに歴史の中で行われているという事実が。波動関数をそのまま粒子が波として広がっていて、という解釈自体はかなり昔から提出されてるんですが、結局、「じゃあなんで『観測』とかいう現象が絡むと瞬時に一点に収束するの?」という点に答えられないのは全く一緒で、何ら問題の解決に寄与しないのですよ。(いろいろ問題も指摘されていて、例えば『波状になった電子の半分が入った箱』2つを用意して、片っぽを開けて観測すると、完全に閉じ込められていたもう一方からなぜか半分の電子が消滅しちゃったりするわけです)
また、「ミクロの系で成り立つものがマクロで成り立つとは限らない」って主張もまあその通りなんですが、その場合は「なぜ成り立たないのか?」という問題が出てきます。成り立たなくさせる何かの効果が入らない限り、同じ理屈がどこでも成り立つだろう、というのが現代科学の素朴な立ち位置ですので。
そのページの著者は、「ミクロとマクロは全く別の世界なんだから、両者の理論は違っても良い」というようなことを書いてますが、そもそもミクロとかマクロは連続的なものですし、最近じゃマクロな系での量子効果とかもあるわけで、それを「マクロは全く違う系だから良いんだ」といわれてもなんだかなあと。
リンク先の人はその筋では有名なトンデモさんですよ。http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/20060608 [hatena.ne.jp]
>問題は現実的な系に適用できるほどスケーラブルっていうかそういうのをコンピュータと定義してよ
そうしないと、トグルスイッチと豆電球の回路がコンピュータにカテゴライズされてしまう。コンピュータの必要条件にそもそもスケーラビリティが入ってよいと思うんだ。
どんな方式であれ、量子コンピュータがトグルスイッチと豆電球並みのスケーラビリティを獲得出来たら泣いて喜ぶ人が大勢いるだろうなあ。
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
コペンハーゲン解釈が前提? (スコア:0)
量子コンピュータの高速計算の原理って、コペンハーゲン解釈が前提だっけ?
だとするなら、それに異義をとなえてる人はいるが…。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/physics/quantum.htm [vector.co.jp]
とか。
Re:コペンハーゲン解釈が前提? (スコア:2, 参考になる)
>量子コンピュータの高速計算の原理って、コペンハーゲン解釈が前提だっけ?
違います。
観測の解釈はどうであれ、現在定式化されている手法で現象が記述されていれば成立します。
(というか、量子コンピュータ自体はその高速性も含めすでに実現しているので、問題は現実的な系に適用できるほどスケーラブルに構築可能かどうか、という一点に尽きます)
そして以下は思いっきりオフトピ。
とりあえず、そのリンク先の人は既存の説を結構誤解してる……
(例えば顕著なのは、AB効果に対する説明で既存の説では「異なる時点の電子が、たがいに干渉した」と解釈されていると書いているが、全く違う)
そして、全く同じ(と言って良い)議論がすでに歴史の中で行われているという事実が。
波動関数をそのまま粒子が波として広がっていて、という解釈自体はかなり昔から提出されてるんですが、結局、「じゃあなんで『観測』とかいう現象が絡むと瞬時に一点に収束するの?」という点に答えられないのは全く一緒で、何ら問題の解決に寄与しないのですよ。
(いろいろ問題も指摘されていて、例えば『波状になった電子の半分が入った箱』2つを用意して、片っぽを開けて観測すると、完全に閉じ込められていたもう一方からなぜか半分の電子が消滅しちゃったりするわけです)
また、「ミクロの系で成り立つものがマクロで成り立つとは限らない」って主張もまあその通りなんですが、その場合は「なぜ成り立たないのか?」という問題が出てきます。
成り立たなくさせる何かの効果が入らない限り、同じ理屈がどこでも成り立つだろう、というのが現代科学の素朴な立ち位置ですので。
そのページの著者は、「ミクロとマクロは全く別の世界なんだから、両者の理論は違っても良い」というようなことを書いてますが、そもそもミクロとかマクロは連続的なものですし、最近じゃマクロな系での量子効果とかもあるわけで、それを「マクロは全く違う系だから良いんだ」といわれてもなんだかなあと。
Re: (スコア:0)
リンク先の人はその筋では有名なトンデモさんですよ。
http://d.hatena.ne.jp/m-hiyama/20060608 [hatena.ne.jp]
Re: (スコア:0)
>問題は現実的な系に適用できるほどスケーラブル
っていうかそういうのをコンピュータと定義してよ
そうしないと、トグルスイッチと豆電球の回路がコンピュータにカテゴライズされてしまう。コンピュータの必要条件にそもそもスケーラビリティが入ってよいと思うんだ。
Re: (スコア:0)
どんな方式であれ、量子コンピュータがトグルスイッチと豆電球並みのスケーラビリティを獲得出来たら泣いて喜ぶ人が大勢いるだろうなあ。