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人間の「あらゆる観念」をデータベース化」記事へのコメント

  • うーん (スコア:3, 興味深い)

    メイサー氏がNatureに発表したものはNov14のp121、correspondence(読者からの通信欄)の最上部に出てました。 Correspondeceは通常peer-review対象外だ [nature.com]そうなんで選考基準がはっきりしませんが、一応は載せてるわけだし、わざわざ筆頭に持ってきるあたり、Nature編集部側は多少なりとも興味を持った、と取ってもいいかなあ、とも思ったりして。

    しかし、元記事の方も読んでみたけど、これだけだと正直なんだかなあ、という印象を受けたのが正直なところ。
    ツッコミどころはいろいろあるでしょうが、僕は特に「観念」は時代によって変化していくモノだろう
    • コケる可能性どころか、ほとんど論理的に不可能だと思います。私は。

      ある事象を「概念である」と認識するにはこちら側にそれを認識する
      フレームワーク(とか、パラダイムとか呼び方はあると思いますが)が
      あるわけですが、逆にそこから外れたものは概念としての認識すらまま
      ならないわけです。

      だからこそ、旧来から「我々は何を認識する(し得る)のか」という
      認知科学やら認識論やら哲学やらが発展してきたのですが(発展ではなく
      壮大な堂々巡り
      --
      kaho
      • by y_tambe (8218) on 2002年12月07日 14時28分 (#213796) ホームページ 日記
        いわゆる自然科学系の研究者には意外と科学哲学の流れを知らない人も
        多いんじゃないかと思います。メイサー氏も主張を聞く限り実はその
        一人じゃないのか、と疑ってしまう。
        #僕も人のことを言えた義理ではありませんが

        少なくとも、彼が標榜しているような「全観念データベース」なんて
        ものが可能か、となると僕も不可能だと思います。彼等がその目標を
        達成するかどうかで、このプロジェクトの成否を計るならば間違いなく
        失敗する、と。

        しかし(おそらくはメイサー氏の思考基盤であろう)生物学的な方向
        から考えてみると、脳神経細胞の活動が(単純化されたモデルでは)
        こういう挙動になっている、一人の脳細胞数は有限だし、活動パタ
        ーンの組み合わせも(膨大だけど)有限、という考え方はできるかな、
        とも思います。
        #あと問題としては、それが一意的か、すなわちある特定の神経活動
        #パターンがまったく同じ状態に再現された「時」、そのヒトは全く
        #前と同じ「観念」を持っていると言えるのか、ということもある
        #でしょうが、ここは割り切らざるを得ないかと。

        要するに、これってニューラルネットワーク使った人工知能作成と、
        そのためのデータ収集に他ならないんじゃないかな、とも思うのです。
        元記事で「ヒューマンブレインプロジェクト」と対比させているのは
        そういう意図なのだろうと。この成果を以て、彼がいうような「文化
        認識の違いに有用」などは不可能だろうけど、作ることで見えてくる
        ものや、ヒューマンブレインプロジェクトとのリンクなどの可能性は
        あるのかもしれない。

        #でも問題が多そうだし、やっぱり日本でやってほしいとはあんまり…
        親コメント
        • by Anonymous Coward on 2002年12月07日 22時56分 (#214030)
          > 要するに、これってニューラルネットワーク使った人工知能
          > 作成と、そのためのデータ収集に他ならないんじゃないかな、
          > とも思うのです。(改行位置変更)

          データだけじゃだめだと思います。

          心理学には概念結合という研究分野があります。たとえば、白、
          黒、灰色という概念を、髪、雲と結合するとします。すると、
          灰色の髪は黒髪より白髪に近い概念なのに対し、灰色の雲は白
          雲より黒雲に近い概念となります。つまり、これら5つの概念
          を個別に記述できればどんな組み合わせも計算可能、というわ
          けにはいかないのです。

          その他にも、赤と頬を結合すると、「健康な」とか、「興奮し
          た」とか、「酔った」とか、もともとどちらにも含まれていな
          さそうな概念がでてきます。赤いと彗星で速いという概念が出
          てくる人と出てこない人もいます。

          というわけで、人間が実現しているのだから不可能とは言いま
          せんが、データさえ作れば何とかなると思っていそうなので、
          この計画は大甘だと思います。
          親コメント
          • >データさえ作れば何とかなると思っていそうなので

            いや、そうとまでは言い切れないでしょう。
            少なくとも元記事からは、データ収集は彼等のいう「対象」の
            収集であって、「概念」はそのマッピングとして位置づけている
            というように読めましたが。
            そうなるとおそらく、対象間のリンクと重み付けを加味した
            データベースを作ることになるだろう、と。

            これによく似た試みは、生命科学分野ではすでにいくつか行わ
            れているところがあります。先に挙げた「ヒューマンブレイン
            プロジェクト」は、あるヒトの脳の全神経細胞のリンクを明ら
            かにすることを目標にしています。すでに達成されたものとし
            て「ヒトゲノムプロジェクト」を挙げることもできるでしょう。

            トランスクリプトーム(全mRNA)、プロテオーム(全タンパク
            質)についても、同様の試みは計画されつつあって、バイオイ
            ンフォマティクスの一分野を築いているわけです。

            今回の報道では荒唐無稽さが目立ちますが、一つの試みとしては
            今回のプロジェクトも似たような面白さというか、有用さを秘
            めているかもしれません。ただし、あくまでそれも、あるヒト
            の、ある時点での思考を再現可能な情報処理装置をまず目指す
            ならば、ということでしょうけど。
            親コメント
          • by Anonymous Coward
            >心理学には概念結合という研究分野があります。
            >赤と頬を結合すると、「健康な」とか、「興奮し た」とか、「酔った」とか、もともとどちらにも含まれていな さそうな概念がでてきます。赤いと彗星で速いという概念が出 てくる人と出てこない人もいます。

            データベースは二項関係とは限らず、フィールド数を増やすことで 何項関係にでもできるから、これは問題ないかと。

            結局メイサー氏のもくろみは以下の様じゃないでしょうか。

            看板:「全概念のDB化」→百科全書派など近代哲学的伝統のある西欧知識人にウケル。

            資金源:ちょうど今「イスラ

普通のやつらの下を行け -- バッドノウハウ専門家

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