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ベストエフォートなんていう言葉をISPが積極的に使ってしまうのは、「われわれには帯域制御をできる人材がいません」と公言しているのと等価です。技術的には例えばFreeBSDのipfw + dummynetを用いれば、sourceやdestination address、あるいはinterface毎に帯域を制限するのは十分可能です。あるいはLinuxやrouter専用機でも似たような機能があるはずです。
たとえば、ISPが持ってるトランクの帯域が 100M とします。 そこに、 ADSL 12M でぶら下がっている顧客が 100人いるとします。 そしたら、あなたの大域を 1M に制限してよいですか?
ビジネス向けで、実際にそういう商売をやっているところはあります(ATMメガリンクとかだったかな?)。バックボーンに比べて使える帯域は少ないのですが、他の利用者が帯域を目いっぱい使っても他の利用者に影響が出ないそうです。
エンドユーザ向けでも、例えば「確実に1M出る安い線と、12M~100Kまで大きく変動する高い線、どちらがいいですか?」と聞いてみれば、悩む人は出るでしょう。
それとも、私のしらないだけで、 顧客からの総トラフィックを見ながら、帯域の制限ができるんでしょうか? (全体の帯域が空いているときだけ限界まで使える)
あるhostへ出入りするpacketや帯域を監視すれば、動的制御もある程度は可能です。ただ、burst的に来るpacketに対しては、静的な制御の方が変な挙動を起こす恐れが少ないでしょうね。
うーん、ATMがtrunkとして失敗した最大の理由は、それがdatalink layerの技術だったことにあったのでは? trunkを引く側の立場とすれば、DiffServというlinkに依存しない帯域制御の技術ができてしまったことで、帯域制御の問題とは独立にlink layerが選べるようになったわけですからね。
だから、Gigabit Etherなどを幹線屋さんが求めたのは事実でしょう。ですが、決してbest effortのためにGigabit Etherを買ったのではないはずです。
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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家
ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:4, おもしろおかしい)
ベストエフォートなんていう言葉をISPが積極的に使ってしまうのは、「われわれには帯域制御をできる人材がいません」と公言しているのと等価です。技術的には例えばFreeBSDのipfw + dummynetを用いれば、sourceやdestination address、あるいはinterface毎に帯域を制限するのは十分可能です。あるいはLinuxやrouter専用機でも似たような機能があるはずです。
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:1)
そこに、 ADSL 12M でぶら下がっている顧客が 100人いるとします。
そしたら、あなたの大域を 1M に制限してよいですか?
それとも、私のしらないだけで、
顧客からの総トラフィックを見ながら、帯域の制限ができるんでしょうか?
(全体の帯域が空いているときだけ限界まで使える)
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:1, 参考になる)
ビジネス向けで、実際にそういう商売をやっているところはあります(ATMメガリンクとかだったかな?)。バックボーンに比べて使える帯域は少ないのですが、他の利用者が帯域を目いっぱい使っても他の利用者に影響が出ないそうです。
エンドユーザ向けでも、例えば「確実に1M出る安い線と、12M~100Kまで大きく変動する高い線、どちらがいいですか?」と聞いてみれば、悩む人は出るでしょう。
あるhostへ出入りするpacketや帯域を監視すれば、動的制御もある程度は可能です。ただ、burst的に来るpacketに対しては、静的な制御の方が変な挙動を起こす恐れが少ないでしょうね。
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:2, すばらしい洞察)
> する高い線、どちらがいいですか?」と聞いてみれば、悩む人は出るでしょう。
数字含めてものの例えだろうと思いつつあえて突っ込むけど、現実には逆だろ。
確実に一定の速度が出る高い線と、大きく変動するけど安い線があって、コンシューマにとっての現実的な選択肢はほとんど後者なのが現状では ?
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:0)
>>確実に1M出る安い線と、12M~100Kまで大きく変動する高い線
って本気で書いたのだとしたらbrake-handleの馬鹿さ加減はこの一点に集約されるな。
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:2, 参考になる)
> ビジネス向けで、実際にそういう商売を
> やっているところはあります
> (ATMメガリンクとかだったかな?)
ATMメガリンクサービスは帯域完全保証ですね。っつーことで帯域制御をやろうと思えば出来るってことは言えます。が、問題はその先で
> エンドユーザ向けでも、例えば「確実に1M
> 出る安い線と、12M~100Kまで大きく変動する
> 高い線、どちらがいいですか?」と聞いてみれば、
> 悩む人は出るでしょう。
この例が今現在、実例にあってないってのはメガデータネッツ [ntt-east.co.jp]の通信料を見ればご理解いただけると思いますが、
・0.5M~5Mまで大きく変動する線→月額23,600円
・確実に1M出る線→月額35,800円
・1M~2Mまで大きく変動する線→月額37,000円
です。後者の方が圧倒的に安い。
実効でどのくらい出るかって問題もありますが、それは私は本題としないので脇へ。
帯域制御を行うと、制御しない場合に比べてネットワーク設計は複雑になりますし、機器の負荷も高くなります。結局、制御しない場合に比べると金がかかるというのを、この料金表は如実に物語ってると思うのですがいかがでしょうか。
KyaTanaka
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:1)
使ったセルスイッチ回線交換ですので、
あなたもそれを使いたいなら、家まで光ファイバーを引けばよろしい。
ただし、IPパケット通信と違って、相手と仮想回線を形成する
必要がるので、通信したい相手にも ATMの契約をしてもらう必要あり。
(普通は本・支店間を結ぶのにつかう)
ATMが最初に出てきたときは、FDDIの次は、トランクは
全部 ATMだ!と思ったけど・・・
結局、光 Etherだったりして、みんな
十分速ければベストエフォーとでよいんですよね
世の中は、より、早くてベストエフォートな方向にすすんでますよ!
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:1)
うーん、ATMがtrunkとして失敗した最大の理由は、それがdatalink layerの技術だったことにあったのでは? trunkを引く側の立場とすれば、DiffServというlinkに依存しない帯域制御の技術ができてしまったことで、帯域制御の問題とは独立にlink layerが選べるようになったわけですからね。
だから、Gigabit Etherなどを幹線屋さんが求めたのは事実でしょう。ですが、決してbest effortのためにGigabit Etherを買ったのではないはずです。
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:2, 参考になる)
> 最大の理由は、それがdatalink layerの
> 技術だったことにあったのでは?
ATMが失敗した理由は、予想したより回線がどんどん速くなっちゃったからだと思います。
ATMって、従来でっかいPacketが来たときに他の小さいPacketが待たされるのを、何とか待たされないようにしようとして生まれた技術です。だからパケットはcellに分割してやる、と。
ところが、今じゃでっかいパケットが来ても回線が速くなっちまったもんだから大して気にならない、そうなっちゃうとoverheadの多さ(約1割)と、処理効率の悪さが目について嫌われた、と。Switchの性能って、bpsじゃなくてcps/ppsですから。
なんつーか、時代が予測よりも早く流れてしまったことがATMの悲劇でねーかと。
KyaTanaka
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:1)
って変ですな。
誰だって、best effortが良いとは思っていません。
best effortだけど、扱い易いからですよ。
そして、帯域保証よりも、簡単に扱えることを選んだんです。
brake-handle なにを言いたいかわからないのでハンドル
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:0)
「安いのではない。たやすいのだ」
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:1, 参考になる)
>顧客からの総トラフィックを見ながら、帯域の制限ができるんでしょうか?
>(全体の帯域が空いているときだけ限界まで使える)
>あるhostへ出入りするpacketや帯域を監視すれば、動的制御もある程度は可能です。ただ、burst的に来るpacketに対しては、静的な制御の方が変な挙動を起こす恐れが少ないでしょうね
数百万のユーザを抱えるISPを運用する立場からすると、あるhostに出入りするpacketや帯域は、数千~数万というtcpやudp flowを制御しなくては使い物にならないと思うでしょうね。。。
たとえば、数千のフローのうち、1フローでも帯域制御しきれなければ、そのフローにとっては、「ベストエフォートじゃん!」となりますから、ISP的には「帯域保証してます」とは言えません。
ATMメガリンクはそれが言えるところが違う。(値段もそれなりにするけど。)
また、途中の経路も悩ましい。たとえば、ルータのATMのインタフェイスではShapingが動くが、GbEやPOSだと腐ってる。FEなんて論外。 などというように、インタフェイスや機種による癖はよくありますから、「インタフェイス単価が安いからGbE使う→QoS制御はあきらめる」というような設計上の妥協がおこるわけです。(回線二重化してきちんとロードバランスするの?とかも悩ましく。)
hostに目がいく人は、途中経路のことも考えていただきたい。
host - host間の途中経路の帯域を十分に確保するべく、「じゃぶじゃぶ」にしようとします。
8MのADSLでPPPoEを使ってたとして、プロトコルのオーバヘッドはいくらかありますから、8Mフルに考えなくてもよいですが。
100万ユーザ居たとして、1ユーザあたり4Mbpsの帯域を100万ユーザ分確保できるんですかね?
バックボーンの総容量は4Tbps...回線二重化する区間もありましょうからその倍。ユーザの地域分布もあります。
そういうレベルまでスケールし、安定して動き、かつ、一人あたり数千円のコストで済む「安い」方法や製品が世の中に存在するのなら、教えていただきたいです。
Re:ISPはなぜ積極的な帯域制御をしないのか (スコア:0)
その手の処理は重いのでASICでない限り相当パフォーマンスを食われてしまいますが。
技術的にはYAMAHAのサイト [yamaha.co.jp]をどうぞ