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7回膜貫通って懐かしいな(院でそんなことやってた)βへリックスと呼ばれる円筒状構造が7個、間のくにゃくにゃの部分を介してつながってるやつですね。7節棍的な。その円筒状構造の壁面が疎水性、「くにゃくにゃ」が親水性になっているので、くねくねと折り曲がって全体で円筒状になったものが細胞膜上に浮かぶ(嵌る?)感じになって、それがアンカーみたいになるんですな。それを足場にいろんな細胞内外作用が起きると。
7回なのは・たんぱく質の両端(C端とN端)が反対側になること・まとめたときの太さ(?)がちょうどいいとかなんですかね。
1回とか6回とか11回とか聞かないもんなぁ
7回膜貫通はGタンパク以外でもポピュラーですが、チャネルタンパクの必須条件というわけではありません。6回や5回や11回というものも存在します。
おそらく進化的な要因(偶然)がもとで、あるとき7回膜貫通がデファクトスタンダードに君臨したのでしょう。まあ、貫通回数が多い方が複雑な構造を取れそうではあります。
以上が生物的な要因ですが、物理的な要因としては、タンパク質の疎水性・親水性に理由があります。
タンパク質というのはアミノ酸がいっぱいつながった鎖状構造(ポリペプチド鎖)で、親水性アミノ酸が多く並んでいる場所は親水性、そうでなければ疎水性ということになります。鎖全体をみると親水部分と疎水部分が交互に登場するわけです。
で、細胞というのは膜がリン脂質で、細胞の内側と外側は大雑把に水です。つまり、タンパク鎖の疎水部分は、細胞膜にずぶっと埋まる形でないと安定しません。いまここに7つの疎水部位を持つタンパクがあるとします。これらの疎水部をすべて膜に埋め、親水部を外に出すためには全体をつづら折りにして膜を7度貫通させねばならないのです。
1回といえば、タレこみにも書いたFasは1回膜貫通型です。 FasLによって3量体になって、活性化します。
GPCRの場合は単体で活性化する関係上、リガンドの結合によって構造変化が内部まで伝わる必要があって、そのためある程度の膜貫通回数があるのではないかと。 ただし、7回である必然性については識者の意見がほしいところ。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー
なぜ7回なんですかね (スコア:0)
7回膜貫通って懐かしいな(院でそんなことやってた)
βへリックスと呼ばれる円筒状構造が7個、間のくにゃくにゃの部分を介してつながってるやつですね。
7節棍的な。
その円筒状構造の壁面が疎水性、「くにゃくにゃ」が親水性になっているので、くねくねと折り曲がって
全体で円筒状になったものが細胞膜上に浮かぶ(嵌る?)感じになって、それがアンカーみたいになるんですな。
それを足場にいろんな細胞内外作用が起きると。
7回なのは
・たんぱく質の両端(C端とN端)が反対側になること
・まとめたときの太さ(?)がちょうどいい
とかなんですかね。
1回とか6回とか11回とか聞かないもんなぁ
Re:なぜ7回なんですかね (スコア:2)
7回膜貫通はGタンパク以外でもポピュラーですが、
チャネルタンパクの必須条件というわけではありません。
6回や5回や11回というものも存在します。
おそらく進化的な要因(偶然)がもとで、あるとき
7回膜貫通がデファクトスタンダードに君臨したのでしょう。
まあ、貫通回数が多い方が複雑な構造を取れそうではあります。
以上が生物的な要因ですが、物理的な要因としては、タンパク質の疎水性・親水性に理由があります。
タンパク質というのはアミノ酸がいっぱいつながった鎖状構造(ポリペプチド鎖)で、
親水性アミノ酸が多く並んでいる場所は親水性、
そうでなければ疎水性ということになります。
鎖全体をみると親水部分と疎水部分が交互に登場するわけです。
で、細胞というのは膜がリン脂質で、細胞の内側と外側は大雑把に水です。
つまり、タンパク鎖の疎水部分は、細胞膜にずぶっと埋まる形でないと安定しません。
いまここに7つの疎水部位を持つタンパクがあるとします。
これらの疎水部をすべて膜に埋め、親水部を外に出すためには
全体をつづら折りにして膜を7度貫通させねばならないのです。
Re:なぜ7回なんですかね (スコア:1)
1回といえば、タレこみにも書いたFasは1回膜貫通型です。
FasLによって3量体になって、活性化します。
GPCRの場合は単体で活性化する関係上、リガンドの結合によって構造変化が内部まで伝わる必要があって、そのためある程度の膜貫通回数があるのではないかと。
ただし、7回である必然性については識者の意見がほしいところ。