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人間の知能は2000~6000年前がピークだった? [srad.jp]は入れておくべきでしょう。
脳の容積と知能はあまり関係ないと思う。よく例えられるのにイルカとヒトの脳だけど、イルカは体表などからの振動を処理するために脳が大きくなったらしい。体温を保つために大量の脂肪を蓄えることも脳の巨大化に役立った。
知能の比較という点では、頭蓋内部に残っている血管の痕跡の密度を調べて比較することが行われている。知能=大脳皮質の発達と考えるのが根拠。考えるためには、エネルギーとなる糖をより多く血液が運ぶ必要がある。
砂糖が大量消費されるようになった17世紀以降の西洋が知能発達の例だと思う。
> 砂糖が大量消費されるようになった17世紀以降の西洋が知能発達の例だと思う。それって、消費電力が高いマシンほど性能が高い系の考え方だよね。
じゃあ、80,000年前(出アフリカ直前)が最優秀説。
そもそも、人間の頭脳の優秀さは神経細胞の足の数に大きく影響されている。つまり、ニューロンそのものの数(=脳の大きさ)も重要だが、伝達経路の効率化を考えると、ニューロン同士を蛸足配線してより多くのニューロンと繋げることが必須。そうすれば、経由する余分なニューロンの数を少なくし、高速な処理が可能となり、記憶力と思考速度が上がる。
そして、ニューロンの樹状突起の数は、ほぼニューロンの細胞膜の硬さに依存している。すなわち、柔軟な細胞膜ほど多くの突起が作られる。そして、細胞膜の硬さはほぼ、構成材料の脂肪酸の長さと不飽和度に依存している。これが理由で、 4, 7, 10, 13, 16, 19 位に全てシス型の二重結合をもつω-3脂肪酸のDHAは「頭が良くなる」と喧伝されていたのである(そこで繋いで曲げられるから)。
ここから仮説
18万年前、魚を大量に食べていたグループの原人が徐々に進化し新人となった。→その過程で、漁業に不利な体毛(毛皮)を失った。(水中人説)→複雑で緻密な脳の構造をささえるため、大量のDHAが必須脂肪酸となった。→魚が少ない地域では生息不可能になった。
8万年前、突然変異により植物性油(αリノレン酸)からDHAが合成できるようになった。→完全なベジタリアン(穀物や果樹だけ)で一生を終えることが可能になった。→陸上の生活圏・行動範囲が飛躍的に広くなった。→アフリカ脱出に成功。個体数が飛躍的に増え、極地を除く全大陸が人類の生存圏となった、→ただし、DHAの合成率は10%程度であり、直接DHAを摂取していたころに比べて、 脳の複雑さは犠牲になったが、それでも生きていけるようになった。
つまり、人類は「雑食でしぶとくなった分、バカになる」という生存戦略を選択してしまった。
元ネタ"Adaptive Evolution of the FADS Gene Cluster within Africa"http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0044926 [plosone.org]
裏付けになる遺物が出たら面白いんだろうけど。釣り針や漁具の発達からわかるかもね。
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関連リンクに (スコア:5, 参考になる)
人間の知能は2000~6000年前がピークだった? [srad.jp]
は入れておくべきでしょう。
Re: (スコア:1)
脳の容積と知能はあまり関係ないと思う。
よく例えられるのにイルカとヒトの脳だけど、
イルカは体表などからの振動を処理するために
脳が大きくなったらしい。
体温を保つために大量の脂肪を蓄えることも
脳の巨大化に役立った。
知能の比較という点では、頭蓋内部に残っている
血管の痕跡の密度を調べて比較することが行われている。
知能=大脳皮質の発達と考えるのが根拠。
考えるためには、エネルギーとなる糖をより多く
血液が運ぶ必要がある。
砂糖が大量消費されるようになった17世紀以降の西洋が知能発達の例だと思う。
Re:関連リンクに (スコア:2, 参考になる)
> 砂糖が大量消費されるようになった17世紀以降の西洋が知能発達の例だと思う。
それって、消費電力が高いマシンほど性能が高い系の考え方だよね。
じゃあ、80,000年前(出アフリカ直前)が最優秀説。
そもそも、人間の頭脳の優秀さは神経細胞の足の数に大きく影響されている。つまり、ニューロンそのものの数(=脳の大きさ)も重要だが、伝達経路の効率化を考えると、ニューロン同士を蛸足配線してより多くのニューロンと繋げることが必須。そうすれば、経由する余分なニューロンの数を少なくし、高速な処理が可能となり、記憶力と思考速度が上がる。
そして、ニューロンの樹状突起の数は、ほぼニューロンの細胞膜の硬さに依存している。すなわち、柔軟な細胞膜ほど多くの突起が作られる。そして、細胞膜の硬さはほぼ、構成材料の脂肪酸の長さと不飽和度に依存している。これが理由で、 4, 7, 10, 13, 16, 19 位に全てシス型の二重結合をもつω-3脂肪酸のDHAは「頭が良くなる」と喧伝されていたのである(そこで繋いで曲げられるから)。
ここから仮説
18万年前、魚を大量に食べていたグループの原人が徐々に進化し新人となった。
→その過程で、漁業に不利な体毛(毛皮)を失った。(水中人説)
→複雑で緻密な脳の構造をささえるため、大量のDHAが必須脂肪酸となった。
→魚が少ない地域では生息不可能になった。
8万年前、突然変異により植物性油(αリノレン酸)からDHAが合成できるようになった。
→完全なベジタリアン(穀物や果樹だけ)で一生を終えることが可能になった。
→陸上の生活圏・行動範囲が飛躍的に広くなった。
→アフリカ脱出に成功。個体数が飛躍的に増え、極地を除く全大陸が人類の生存圏となった、
→ただし、DHAの合成率は10%程度であり、直接DHAを摂取していたころに比べて、
脳の複雑さは犠牲になったが、それでも生きていけるようになった。
つまり、人類は「雑食でしぶとくなった分、バカになる」という生存戦略を選択してしまった。
元ネタ
"Adaptive Evolution of the FADS Gene Cluster within Africa"
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0044926 [plosone.org]
Re:関連リンクに (スコア:1)
裏付けになる遺物が出たら面白いんだろうけど。
釣り針や漁具の発達からわかるかもね。