コメント: Re:ナノヘルツ (スコア 5, 参考になる) 30
重力波ってのは、とてもとても弱い。
なにしろ重力は、相互作用四天王の中で最弱だからね。
なので、実験室とかで人工的に作り出そうとしても、全く検出できない。
おのずと、巨大質量が発生源となるもの、つまり天体による自然現象の観測に期待するしかない。
ただまあ、天体を観測するってことは、その変化も天文学的スケールになりがち。
最も好条件の一つとして、超巨大ブラックホール2つが接近して互いの周りを回っている場合。
でも、それですら1回転に10年とかかかる。
周期10年の重力波は、およそ3.17ナノヘルツ。
しかしながら、10年かけてわずかに変化を繰り返す重力なんて、簡単には観測できない。
発生源も1つじゃないだろうしね。
そこで、パルサーの出番となるわけよ。
パルサーの正体は、自転する中性子星。発表にあるような10ミリ周期のパルサーは、なんと自転周期1/100秒。
回転する中性子星が放出しているビームが地球の方に向いたときだけ(電波的に)明るく見える。まさに宇宙の灯台。
中性子星はそれなりに巨大な天体なので、その自転周期はかなり安定しているはず。
そのパルスの到着に「よれ」がある場合、重力波が影響しているんじゃないのかな、というのが今回の発表。