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サリドマイドみたいな薬害がふたたび起こった場合は販売した薬剤師は責任をとるのだろうか?責任を負うぐらいの制度でないと薬剤師が薬の安全性に寄与することはできないのでは。
サリドマイドみたいな薬害がふたたび起こった場合は販売した薬剤師は責任をとるのだろうか?
すまん、言葉が足りなかった。カナダの例はサリドマイドの薬害なんかより、ずっと酷い話です。2006年12月にカナダのバンクーバー在住の57歳の女性の Marcia Bergeron さんがオンラインで「精神安定剤」と称して売られていた薬を購入し服用して脱毛や目のかすみなどの中毒症状を起こした後に死亡。薬からはウラン、ストロンチウム、セレン、アルミニウム、ヒ素、バリウム、ホウ素など危険な物質が検出された。本来は処方箋が必要な効き目が強い睡眠薬もオンラインでは平気で売っていた。スパムメールから誘引されるサイトの多くはインチキ。米国では薬価が高いので値頃なカナダから買う消費者も多いが、カナダの薬のネット販売の約8割は実際には他国に基盤を置いている。有害成分を含む偽薬や期限切れの薬を送りつける事もある。偽薬を売る犯行グループは偽の政府機関の許可証を掲げていた。数日おきにWebサイトのURLやドメインを変更しながら偽薬を売り続けている。この件はたくさんの報道がなされている。日本は Marcia Bergeron さんの死から教訓を得て当然起こり得る問題を未然に防止できるのか、それとも何の教訓も得ないのか。省令ではネット販売を禁止できないという最高裁判決が、無秩序なネット販売の参入や偽薬の販売横行につながってはまずい。
他に、安い治療を求める消費者は医者にかからず自己診断して薬で治そうとする傾向がある、処方箋が必要な薬でもオンラインで売られてしまう、という問題も北米で起きている。これを防げるのか。そもそも、「病院で医師から処方箋を貰い、薬局で薬を買えば良いものを、ネット販売を利用しようとする動機は何か」を考えれば、同様の問題が起きるのは必至。日本でも、かねてより国内では認可の下りていない薬を「個人輸入」するという問題になるケースがあるし、そもそも今回の判断までは「医薬品通販各社は海外から発送を行うサービスを開始するなどの対策を行っていた」わけだ。オンラインで注文を受けて海外から発送を行うサービスを行う業者の全ては善良な業者ばかりで偽薬など売る業者は今後も決して現れない、とは期待できない。 日本で参考になる取り組みとして、カナダ国際薬局協会では「正規のネット薬局」のリストがあり本当にカナダに基盤を置いている薬局かどうか調べられるようだから、同様に厚生労働省のしかるべきページを見れば「正規の医薬品ネット販売業者」か否か消費者が容易に確認できる仕組みが絶対に必要。ネット販売にゴーサインが出てしまったので、早急な法整備をすべき。整備できないなら、それまでは法律で禁止。
サリドマイドは薬害が起きた当時から当局には規制する権限があったが製薬会社への負担を慮るなどして回収を遅らせたために薬害を広げたケースでどちらかといえば行政の怠慢に原因があるので、新たな規制の是非という今回の件で引き合いに出すのにはあまり適当な例ではないように思いますが。
個人輸入も危ないから禁止してしまえみたいな話も出てますが、そう単純な話でもないと思いますよ。その点ではサリドマイドは良い例です。
深刻な薬害を引き起こしたサリドマイドですが、一部のがんなどに効果があることが分かって海外では一部の病気で処方される薬になってました。しかし、日本は薬の認可が非常に時間がかかるということがあるし、ましてサリドマイドというイメージの悪い薬剤ですから、海外で復活した後もなかなか認可されず、一部の患者さんが個人輸入するという形になっていた時期があります。
2008年ごろようやく日本でもサリドマイドの誘導体のレナリドミドなどが認可されレナリドミドは多発性骨髄腫と一部の骨髄異形成症候群に対して厳重な管理のもとに処方されるようになりました(処方のための特別な承認プロセスが作られてます)。
この例ように既存の薬剤では思うような効果がえられない病気の患者さんはネットなどで海外の最新の知見を調べ、日本で未認可の薬を個人輸入して使うということが実際にあります。こうした病気の患者さんたちは、いわば藁をも掴む思い出海外から薬を輸入しているわけでそれを禁止してしまうというのもどうかと思いますね。
問題の背景には日本では薬の認可が遅いということがあるのですが、一方で難病に対して迅速な認可プロセスをという声に対応し素早く認可されたイレッサでは、副作用が問題視され薬害だという声も出ました。行政としては事が起きた時に責任を取らされるのは嫌だということもあるので、イレッサのような例からも認可プロセスを早めようということには及び腰にならざるをえないでしょう。
アメリカの治験をコピペして、3ヶ月で認証通したバイアグラではできたことが、どうしてほかの薬ではできないんですかね?
勃起のプロセスだけは、日本もアメリカも違いがないと、あらかじめわかっていたとでも?
#反論ではなく、あくまで知識の補強として
いったん、バイアグラのことは棚にあげて。
まず、「他国での治験結果を使って承認」というプロセス自体は他の薬でも可能です。ただしその作用から悪影響がないことはある程度説明できなきゃいけない……のは言うまでもありませんね。例えばよく知られた化合物が元となっている場合、細かいことをスッ飛ばせるケースはあります。
そういう薬理学的あるいは医学的なものとは別に、行政判断も重要です。迅速に認可を与えることで病気の蔓延やニセ薬の横行を防ぐ意味がある場合、順番待ちを飛ばして認可を与える必要があるのはご理解できるでしょう。世界的流行の感染症があり、海外に特効薬がある、という場合に悠長に何年も治験を繰り返してるわけにはいきませんし。あるいは国内未承認薬の個人輸入だのコピー品だのと称して悪徳業者が粗悪品を流す、なんてことをされては規制が本末転倒ですよね。
ですから「他の薬でもチョー迅速に認可を得られるケース」はあります。予測される安全性と緊急性次第です。
それはそれとして、バイアグラに対するその判断が妥当であったかというのは私の知るところではありませんので、コメントは控えます。
薬局まで100キロ以上ある田舎に住んでいるんですが多分私のような人が買うんじゃないですかね、都会しか見ていなくても困ります
薬局まで100キロ以上ある田舎に住んでいるんですが 多分私のような人が買うんじゃないですかね、都会しか見ていなくても困ります
省令でも離島居住者 [msn.com]はネット販売を認めていたようですが、正直、薬局まで100キロ以上ある田舎に住むのは「自分で選んでそうしている事」なので(日本は移住を禁止していない)。ところで病院には行かないのですか。私は病気になったら病院で診察受けて処方箋もらって病院近くの薬局で買った薬しか飲まないで。病院に行かずに自分で薬を、という事はしていません。ただ中には薬が好きで自分で色々飲んでいる人もいますけど。 ケンコーコムがターゲットにしている商売相手は、離島(それなら省令でも認めていた)や薬局まで100キロ以上ある地域の人よりも、都市部に住んでいて手軽に安く処方箋無しに薬を買って病院に行かずに自分で治して医療費を節約したい、と思っているような人がメインでしょう。薬局まで100キロ以上ある地域の人のためにネット販売を野放しにして薬局など2Km四方に何軒もあるような人口密集地の人が被害を出すわけにいかない。身近な薬の落とし穴 警告!「市販薬」の意外な副作用 [nhk.or.jp]みたいに、かぜ薬などの市販薬でも意外な副作用があるという問題もあるが。 まぁ、でも無秩序なネット販売解禁によって起き得る問題としては、ケンコーコムさんが第1類をネットで販売をする事などよりも、悪辣な人間が「爽快コム」でも「快適コム」でも何でもいいけど、偽のネット販売の"フィッシング"サイトを構築して単なる砂糖をバイアグラと称して売るとかウランその他有害成分入りで中毒死を起こす"鎮痛剤"みたいな、デタラメな薬を売る業者が登場しても、消費者側では全く見分けられなくなる事だろう。「こっちの店の方が安い」となれば、飛びつくだろうから。それで死人が出てから「こんなひどい事をする奴がいるなんて」「みんなで気をつけよう」では、遅い。
>処方箋も無しに簡単に買えるみたいだ。「やめろ!」って言いたくなる。
なぜでしょう。別によろしいのでは。
>病院に行かずに自分で薬を、という事はしていません
という貴方にとってどういう実害があるのかさっぱりわかりません。
子供の風邪薬を親が購入したり、老人の薬を家族が受け取ったり対面販売は徹底されていない。ネット販売を対面販売を理由に禁止するのであれば、寝たきりの老人や重病の人への家族の代理人への販売も禁止するのだろうか?代理人への販売が認められるなら、ネット業者は客から社内の薬剤師への代理人になれば問題なくなる?ニセ薬の排除は業者を認可制にすれば、家族が代理に薬を受けとることと、ネット業者が代理に受けとることの安全上の違いはなんだろう。
ニセ薬の排除は業者を認可制にすれば、家族が代理に薬を受けとることと、ネット業者が代理に受けとることの安全上の違いはなんだろう。
実際に店を構えている薬局、すなわちリアルな店舗であれば「実は砂糖のバイアグラ」とか「ウランや砒素入りの精神安定剤」を売りつけて責任も取らずに店主も店員も夜逃げして店は跡形も無いという事はあり得ない。しかし、ネット業者では、バーチュアルな店舗なので実体が無くても商売できるし「認可取ってます」と嘘っぱちを書かれれば消費者は事実確認ができない。出会い系サイトのごとく「立ち上げては摘発前に畳み、そして名前とデザインだけ変えてまた立ち上げ」というのが極めて簡単に出来るので、ネット販売で薬を買うという事は、無許可の露天商のサングラスをして誰だかわからない人物から薬を買うのと同じになりかねない。今は真面目にやっているネット販売店のみが報道で脚光を浴びているが、それは悪辣なネット販売店が登場しない事を意味しない。
ネット販売の禁止はネット販売店を必要とする人が居なくなることを意味しない。ネット販売店を必要とする人は今も現実に存在している。
>実際に店を構えている薬局、すなわちリアルな店舗であれば(中略)店主も店員も夜逃げして店は跡形も無いという事はあり得ない。
ありえます。
>「認可取ってます」と嘘っぱちを書かれれば消費者は事実確認ができない。
それは厚生労働省ではなく、消費者庁の管轄。
銀行でもネットで取引できる時代に、信用できる薬局をネット上に構築することはそんなに困難なことだろうか?安物買いのリスクは自己責任でいいと思う。医療費削減のための後発薬の推奨なんか、素人の患者に選択させるくらいだから。(何で医者や薬剤師に後発薬を義務付けないのだろ?医者が自信のないものを患者に選択させるくらなら)
不動産屋のように許認可番号を明記させて、消費者が公のデータベースと突き合わせられるようにしておけば良いだけなんだけどね。リアルでも本来必要な行為だし、ネットで簡単にチェックができる利点を生かせば、リアル店舗以上の信頼性を確保できる。
他の部分はともかく後発品の選択の話をそんなトコで出さないでくださいよ。色々あれど、一応有効成分は一緒だってとこまでくらいはお墨付きなんですから。悪徳業者はそういうレベルで違うモノ売ってるかもしれないから危険って話でしょう。
半端な実体店舗よかマシかもしれないくらいやね。
回線に枝でも生えてて公のデータベースごと改竄されてたらどーにもならんがそういうケースは色々手遅れだし。
銀行取引でもオンラインでできる時代に信用できるネット薬局の構築はそれほど非現実的なのだろうか?怪しげなネット薬局に惹かれる人は、脱法ハーブ同様自己責任で。後発薬の選択を素人の患者に勧めるくらいなら自己責任で十分じゃないだろうか。。
薬局の立地で故郷を捨てろと申すか。# そういう人が居るのは、近所に薬局も病院もある俺でもわかる
最近は全体主義者が多いですから……。# 実態は、自分の払う税金をほんの僅かケチるためなら、他人の自由を奪っても何とも思わない只の利己主義者ですが。
他人の自由を奪う理由が、自分の払う税金をケチるためならまだマシだよ。最悪、それすら建前で実体が利権争いの片棒担いだマックロクロスケだったりしかねない。
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吾輩はリファレンスである。名前はまだ無い -- perlの中の人
外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:3)
対面販売と異なり、インターネットでは、消費者には正規の店とインチキな店の区別がつかない。偽薬を売って、消費者が死んだり被害を受けたら、さっさとサイトを畳んで逃げられ補償も得られないという被害が繰り返されるのは目に見えている。だいたい何で薬をネットで買わなきゃいけないんだ。全然、必要が無い。国民の生命と健康を守るため、本質的にインチキな店との区別をつける事が無理な薬のインターネット販売は極めて危険なので、省令ではなく、国会で法制定して禁止にすべき。偽バイアグラを買えとスパム・メールが来るのとは訳が違う。
Re: (スコア:0)
サリドマイドみたいな薬害がふたたび起こった場合は販売した薬剤師は責任をとるのだろうか?
責任を負うぐらいの制度でないと薬剤師が薬の安全性に寄与することはできないのでは。
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:4, 興味深い)
サリドマイドみたいな薬害がふたたび起こった場合は販売した薬剤師は責任をとるのだろうか?
すまん、言葉が足りなかった。カナダの例はサリドマイドの薬害なんかより、ずっと酷い話です。2006年12月にカナダのバンクーバー在住の57歳の女性の Marcia Bergeron さんがオンラインで「精神安定剤」と称して売られていた薬を購入し服用して脱毛や目のかすみなどの中毒症状を起こした後に死亡。薬からはウラン、ストロンチウム、セレン、アルミニウム、ヒ素、バリウム、ホウ素など危険な物質が検出された。本来は処方箋が必要な効き目が強い睡眠薬もオンラインでは平気で売っていた。スパムメールから誘引されるサイトの多くはインチキ。米国では薬価が高いので値頃なカナダから買う消費者も多いが、カナダの薬のネット販売の約8割は実際には他国に基盤を置いている。有害成分を含む偽薬や期限切れの薬を送りつける事もある。偽薬を売る犯行グループは偽の政府機関の許可証を掲げていた。数日おきにWebサイトのURLやドメインを変更しながら偽薬を売り続けている。この件はたくさんの報道がなされている。日本は Marcia Bergeron さんの死から教訓を得て当然起こり得る問題を未然に防止できるのか、それとも何の教訓も得ないのか。省令ではネット販売を禁止できないという最高裁判決が、無秩序なネット販売の参入や偽薬の販売横行につながってはまずい。
他に、安い治療を求める消費者は医者にかからず自己診断して薬で治そうとする傾向がある、処方箋が必要な薬でもオンラインで売られてしまう、という問題も北米で起きている。これを防げるのか。そもそも、「病院で医師から処方箋を貰い、薬局で薬を買えば良いものを、ネット販売を利用しようとする動機は何か」を考えれば、同様の問題が起きるのは必至。日本でも、かねてより国内では認可の下りていない薬を「個人輸入」するという問題になるケースがあるし、そもそも今回の判断までは「医薬品通販各社は海外から発送を行うサービスを開始するなどの対策を行っていた」わけだ。オンラインで注文を受けて海外から発送を行うサービスを行う業者の全ては善良な業者ばかりで偽薬など売る業者は今後も決して現れない、とは期待できない。
日本で参考になる取り組みとして、カナダ国際薬局協会では「正規のネット薬局」のリストがあり本当にカナダに基盤を置いている薬局かどうか調べられるようだから、同様に厚生労働省のしかるべきページを見れば「正規の医薬品ネット販売業者」か否か消費者が容易に確認できる仕組みが絶対に必要。ネット販売にゴーサインが出てしまったので、早急な法整備をすべき。整備できないなら、それまでは法律で禁止。
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:4, 興味深い)
サリドマイドは薬害が起きた当時から当局には規制する権限があったが
製薬会社への負担を慮るなどして回収を遅らせたために薬害を広げたケースで
どちらかといえば行政の怠慢に原因があるので、新たな規制の是非という今回の件で
引き合いに出すのにはあまり適当な例ではないように思いますが。
個人輸入も危ないから禁止してしまえみたいな話も出てますが、そう単純な話でも
ないと思いますよ。その点ではサリドマイドは良い例です。
深刻な薬害を引き起こしたサリドマイドですが、一部のがんなどに効果があることが分かって
海外では一部の病気で処方される薬になってました。しかし、日本は薬の認可が非常に
時間がかかるということがあるし、ましてサリドマイドというイメージの悪い薬剤ですから、
海外で復活した後もなかなか認可されず、一部の患者さんが個人輸入するという形に
なっていた時期があります。
2008年ごろようやく日本でもサリドマイドの誘導体のレナリドミドなどが認可され
レナリドミドは多発性骨髄腫と一部の骨髄異形成症候群に対して厳重な管理のもとに
処方されるようになりました(処方のための特別な承認プロセスが作られてます)。
この例ように既存の薬剤では思うような効果がえられない病気の患者さんはネットなどで海外の
最新の知見を調べ、日本で未認可の薬を個人輸入して使うということが実際にあります。
こうした病気の患者さんたちは、いわば藁をも掴む思い出海外から薬を輸入しているわけで
それを禁止してしまうというのもどうかと思いますね。
問題の背景には日本では薬の認可が遅いということがあるのですが、一方で難病に対して
迅速な認可プロセスをという声に対応し素早く認可されたイレッサでは、副作用が問題視され
薬害だという声も出ました。
行政としては事が起きた時に責任を取らされるのは嫌だということもあるので、イレッサのような
例からも認可プロセスを早めようということには及び腰にならざるをえないでしょう。
Re: (スコア:0)
アメリカの治験をコピペして、3ヶ月で認証通したバイアグラではできたことが、
どうしてほかの薬ではできないんですかね?
勃起のプロセスだけは、日本もアメリカも違いがないと、あらかじめわかっていたとでも?
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:1)
#反論ではなく、あくまで知識の補強として
いったん、バイアグラのことは棚にあげて。
まず、「他国での治験結果を使って承認」というプロセス自体は他の薬でも可能です。
ただしその作用から悪影響がないことはある程度説明できなきゃいけない……のは言うまでもありませんね。
例えばよく知られた化合物が元となっている場合、細かいことをスッ飛ばせるケースはあります。
そういう薬理学的あるいは医学的なものとは別に、行政判断も重要です。
迅速に認可を与えることで病気の蔓延やニセ薬の横行を防ぐ意味がある場合、順番待ちを飛ばして認可を与える必要があるのはご理解できるでしょう。
世界的流行の感染症があり、海外に特効薬がある、という場合に悠長に何年も治験を繰り返してるわけにはいきませんし。
あるいは国内未承認薬の個人輸入だのコピー品だのと称して悪徳業者が粗悪品を流す、なんてことをされては規制が本末転倒ですよね。
ですから「他の薬でもチョー迅速に認可を得られるケース」はあります。
予測される安全性と緊急性次第です。
それはそれとして、バイアグラに対するその判断が妥当であったかというのは私の知るところではありませんので、コメントは控えます。
Re: (スコア:0)
薬局まで100キロ以上ある田舎に住んでいるんですが
多分私のような人が買うんじゃないですかね、都会しか見ていなくても困ります
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:2)
薬局まで100キロ以上ある田舎に住んでいるんですが 多分私のような人が買うんじゃないですかね、都会しか見ていなくても困ります
省令でも離島居住者 [msn.com]はネット販売を認めていたようですが、正直、薬局まで100キロ以上ある田舎に住むのは「自分で選んでそうしている事」なので(日本は移住を禁止していない)。ところで病院には行かないのですか。私は病気になったら病院で診察受けて処方箋もらって病院近くの薬局で買った薬しか飲まないで。病院に行かずに自分で薬を、という事はしていません。ただ中には薬が好きで自分で色々飲んでいる人もいますけど。
ケンコーコムがターゲットにしている商売相手は、離島(それなら省令でも認めていた)や薬局まで100キロ以上ある地域の人よりも、都市部に住んでいて手軽に安く処方箋無しに薬を買って病院に行かずに自分で治して医療費を節約したい、と思っているような人がメインでしょう。薬局まで100キロ以上ある地域の人のためにネット販売を野放しにして薬局など2Km四方に何軒もあるような人口密集地の人が被害を出すわけにいかない。身近な薬の落とし穴 警告!「市販薬」の意外な副作用 [nhk.or.jp]みたいに、かぜ薬などの市販薬でも意外な副作用があるという問題もあるが。
まぁ、でも無秩序なネット販売解禁によって起き得る問題としては、ケンコーコムさんが第1類をネットで販売をする事などよりも、悪辣な人間が「爽快コム」でも「快適コム」でも何でもいいけど、偽のネット販売の"フィッシング"サイトを構築して単なる砂糖をバイアグラと称して売るとかウランその他有害成分入りで中毒死を起こす"鎮痛剤"みたいな、デタラメな薬を売る業者が登場しても、消費者側では全く見分けられなくなる事だろう。「こっちの店の方が安い」となれば、飛びつくだろうから。それで死人が出てから「こんなひどい事をする奴がいるなんて」「みんなで気をつけよう」では、遅い。
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:2)
>処方箋も無しに簡単に買えるみたいだ。「やめろ!」って言いたくなる。
なぜでしょう。別によろしいのでは。
>病院に行かずに自分で薬を、という事はしていません
という貴方にとってどういう実害があるのかさっぱりわかりません。
Re: (スコア:0)
子供の風邪薬を親が購入したり、老人の薬を家族が受け取ったり対面販売は徹底されていない。
ネット販売を対面販売を理由に禁止するのであれば、寝たきりの老人や重病の人への家族の代理人への販売も禁止するのだろうか?
代理人への販売が認められるなら、ネット業者は客から社内の薬剤師への代理人になれば問題なくなる?
ニセ薬の排除は業者を認可制にすれば、家族が代理に薬を受けとることと、ネット業者が代理に受けとることの安全上の違いはなんだろう。
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:2)
ニセ薬の排除は業者を認可制にすれば、家族が代理に薬を受けとることと、ネット業者が代理に受けとることの安全上の違いはなんだろう。
実際に店を構えている薬局、すなわちリアルな店舗であれば「実は砂糖のバイアグラ」とか「ウランや砒素入りの精神安定剤」を売りつけて責任も取らずに店主も店員も夜逃げして店は跡形も無いという事はあり得ない。しかし、ネット業者では、バーチュアルな店舗なので実体が無くても商売できるし「認可取ってます」と嘘っぱちを書かれれば消費者は事実確認ができない。出会い系サイトのごとく「立ち上げては摘発前に畳み、そして名前とデザインだけ変えてまた立ち上げ」というのが極めて簡単に出来るので、ネット販売で薬を買うという事は、無許可の露天商のサングラスをして誰だかわからない人物から薬を買うのと同じになりかねない。今は真面目にやっているネット販売店のみが報道で脚光を浴びているが、それは悪辣なネット販売店が登場しない事を意味しない。
Re: (スコア:0)
ネット販売の禁止はネット販売店を必要とする人が居なくなることを意味しない。
ネット販売店を必要とする人は今も現実に存在している。
Re: (スコア:0)
>実際に店を構えている薬局、すなわちリアルな店舗であれば(中略)店主も店員も夜逃げして店は跡形も無いという事はあり得ない。
ありえます。
>「認可取ってます」と嘘っぱちを書かれれば消費者は事実確認ができない。
それは厚生労働省ではなく、消費者庁の管轄。
Re: (スコア:0)
銀行でもネットで取引できる時代に、信用できる薬局をネット上に構築することはそんなに困難なことだろうか?
安物買いのリスクは自己責任でいいと思う。
医療費削減のための後発薬の推奨なんか、素人の患者に選択させるくらいだから。
(何で医者や薬剤師に後発薬を義務付けないのだろ?医者が自信のないものを患者に選択させるくらなら)
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:1)
不動産屋のように許認可番号を明記させて、消費者が公のデータベースと突き合わせられるようにしておけば良いだけなんだけどね。
リアルでも本来必要な行為だし、ネットで簡単にチェックができる利点を生かせば、リアル店舗以上の信頼性を確保できる。
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:1)
他の部分はともかく
後発品の選択の話をそんなトコで出さないでくださいよ。
色々あれど、一応有効成分は一緒だってとこまでくらいはお墨付きなんですから。
悪徳業者はそういうレベルで違うモノ売ってるかもしれないから危険って話でしょう。
Re: (スコア:0)
半端な実体店舗よかマシかもしれないくらいやね。
回線に枝でも生えてて公のデータベースごと改竄されてたらどーにもならんがそういうケースは色々手遅れだし。
Re:外国では薬のインターネット販売で死人が出ている。省令ではなく法制定して禁止すべき (スコア:1)
Re: (スコア:0)
銀行取引でもオンラインでできる時代に信用できるネット薬局の構築はそれほど非現実的なのだろうか?
怪しげなネット薬局に惹かれる人は、脱法ハーブ同様自己責任で。
後発薬の選択を素人の患者に勧めるくらいなら自己責任で十分じゃないだろうか。。
Re: (スコア:0)
薬局の立地で故郷を捨てろと申すか。
# そういう人が居るのは、近所に薬局も病院もある俺でもわかる
Re: (スコア:0)
最近は全体主義者が多いですから……。
# 実態は、自分の払う税金をほんの僅かケチるためなら、他人の自由を奪っても何とも思わない只の利己主義者ですが。
Re: (スコア:0)
他人の自由を奪う理由が、自分の払う税金をケチるためならまだマシだよ。
最悪、それすら建前で実体が利権争いの片棒担いだマックロクロスケだったりしかねない。