アカウント名:
パスワード:
自分のばあいは卒論だったけど.立てた論旨と本文での論述とのギャップがどうしても埋められなくて,ね.母校では,論文そのものではなく,それをもとにした発表で審査されることになっていたのと,卒論は指導教授が保管することになっていたから,発表は勧進帳で乗り切って,論文提出用の表紙は,白紙の束を成果物を言い張って事務所に発行させ,結局次年度の5月連休直前に,自分なりに纏めたものを教授に見てもらった.やっぱりどうしてもギャップは埋められなくて,論旨のほうにいびつな条件設定を盛り込んでどうにかそれっぽくした,というものだった.温和な先生で,「これでいい」と受け取ってくださったけれど,ほんとうは,たぶん,その場で屑籠に放り込みたかったんじゃないかな.
自分も質問ができなかった.仕事なら,仕上げることが第一だろう.でもこれは自分のための勉強なんだから,分からないところではあくまで踏みとどまるべきだ,という思いに囚われてしまった.その結末はもっとまずくて不誠実なものになるだろうことなんて,少し考えれば分かりそうなものなのに.だって,もう後がなかった,それ以上留年はできなかったんだから.
厚かましい話だけれど,いつか,大学院に行けるかも,という希望が欲しかったから,卒業が諦められなかった.
今でも専攻分野について学ぶのは楽しいし,そうした行為にある種の贖罪意識をも感じるのだけれど,もう死ぬまでアカデミズムの敷居は跨がないつもり.
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
ソースを見ろ -- ある4桁UID
俺が居る (スコア:0)
自分のばあいは卒論だったけど.
立てた論旨と本文での論述とのギャップがどうしても埋められなくて,ね.
母校では,論文そのものではなく,それをもとにした発表で審査されることになっていたのと,卒論は指導教授が保管することになっていたから,発表は勧進帳で乗り切って,論文提出用の表紙は,白紙の束を成果物を言い張って事務所に発行させ,結局次年度の5月連休直前に,自分なりに纏めたものを教授に見てもらった.
やっぱりどうしてもギャップは埋められなくて,論旨のほうにいびつな条件設定を盛り込んでどうにかそれっぽくした,というものだった.
温和な先生で,「これでいい」と受け取ってくださったけれど,ほんとうは,たぶん,その場で屑籠に放り込みたかったんじゃないかな.
自分も質問ができなかった.
仕事なら,仕上げることが第一だろう.でもこれは自分のための勉強なんだから,分からないところではあくまで踏みとどまるべきだ,という思いに囚われてしまった.
その結末はもっとまずくて不誠実なものになるだろうことなんて,少し考えれば分かりそうなものなのに.
だって,もう後がなかった,それ以上留年はできなかったんだから.
厚かましい話だけれど,いつか,大学院に行けるかも,という希望が欲しかったから,卒業が諦められなかった.
今でも専攻分野について学ぶのは楽しいし,そうした行為にある種の贖罪意識をも感じるのだけれど,もう死ぬまでアカデミズムの敷居は跨がないつもり.