17. Calls on the EU and its Member States to take concrete action on its resolution of 16 September 1997 on discrimination against women in advertising, which called for a ban on all forms of pornography in the media and on the advertising of sex tourism;
5. Calls for statutory measures to prevent any form of pornography in the media and in advertising and for a ban on advertising for pornographic products and sex tourism;
誤解が誤解を招く (スコア:3)
みんな、とりあえず落ち着いてくれ。
まず、どこにも法案とは書いてない。ただの決議だ。法案ってのは誰かの妄想の産物だ。法的拘束力はない。加盟国に対しても、だ(その場合は単なる決議ではなく指令(directive))。
で、話題になっているのはThe Daily Dotにも引用されている17番↓
17. Calls on the EU and its Member States to take concrete action on its resolution of 16 September 1997 on discrimination against women in advertising, which called for a ban on all forms of pornography in the media and on the advertising of sex tourism;
(意訳:EU及びその加盟国に対し、広告における女性差別に関する1997年9月16日の欧州議会決議(メディア上のあらゆる形態のポルノ及び買春旅行の禁止を求めるもの)に基づく具体的な措置を講じることを求め、)
つまり、ここでは何も新しいことを求めていない。1997年9月16日に決議したことをちゃんとやれ、というもの。
で、当該決議はこれ↓(なお、The Daily Dotは特に関係のない同日の国連安保理決議へのリンクを貼ってるが、こんなのに釣られちゃいけない。)
http://eur-lex.europa.eu/LexUriServ/LexUriServ.do?uri=CELEX:51997IP025... [europa.eu]
で、関連するのは5番↓
5. Calls for statutory measures to prevent any form of pornography in the media and in advertising and for a ban on advertising for pornographic products and sex tourism;
(意訳:メディア及び広告上の一切の形態のポルノを防止し、かつ、ポルノ商品及び買春旅行の広告を禁止するための法律上の措置を求め、)
で、ここでいうメディアが何かっていうと、まあ1997年だし、インターネットを想定しているわけではないだろう(テレビやラジオ、新聞という意味だと考えてよいはず)。
ただ、今回の決議文でいうメディアにはインターネット上のメディアも想定されていることは12番と14番から明らか(めんどいので自分で読んでね。)。なので、1997年の決議を不用意に持ち出すと変な誤解(だと信じたい…)の原因となるわけで、その意味で、この決議文には問題がある。そもそも、正論をいえば1997年の決議文は現代の状況に応じて修正すべきであり、同決議を引用しつつ「~決議を踏まえて~することを求め」とでもして現状に応じて(インターネットに係る措置も含めて)具体化するのが適切だったはず。
しょせん法的効力のない決議文で1997年に決議したことをちゃんとやれと言ってるに過ぎない内容なので、あまり気にするほどではないとも言えるが、これを変に解釈しようとする政治家とかがいるとちょっとめんどくさいなあ、というところか。
Re: (スコア:0)
はぁ?
言論の自由に抵触するものは何であれ認められないのですが。
Re: (スコア:0)
じゃあ、残念ながら地球上の文明社会に君のすみかはないね。
Re: (スコア:0)
かようにしてナチズムは言説よりも修辞の問題であることがまた一つ明らかにされました
Re: (スコア:0)
>どこにも法案とは書いてない。
確かに。
どこから「法案」て言葉が出てきたんだ。