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この件、つい最近うちの教授から話が出たばかりなので、その内容をそのまままとめます。多分、知っている人はみんな知っているのだと思いますが、自分は知りませんでした。「奥の間」のリンクの内容もわかりやすいですね。 :
出版社のビジネスモデルは、書籍のみだった時代はほしい雑誌だけ購入するシンプルな形態だったが、電子化したのでコピーが容易になりそのぶん利益確保が不確実になるという口実で曖昧に「1流から5流までセットメニューで何億円です」として売っている。一部以外はjunkばかり。ほしい物を買うにはセットを買わないといけない。ケーブルテレビのシステムと同様。振り返って雑誌の内容というのはなにか?TeX入稿が主流の今、それは出版会社の作ったものではない…研究者が大学内で自分らで頑張って編集して出したものが大学に売られている…(日本なら)国の税金で作ったものを、論文掲載の御札つけをするためだけに、オランダ・ドイツ(springer)などの会社に大量のお金が流れて行っている。学会論文はタダ。学会が必要だからやっている。学会がやっている論文誌はかなり低コスト。なるべくみんな読めるようにしてある。ACMやAAAIもそのひとつ。これらは良心的。ACMは有料だけどそれでも安くしてある。AAAIは全てタダ。グレーなのはIEEE。ACMと比べると高い。意図的にジャンクな会議やジャーナルも許している。IEEEのブランドを借りているジャンク論文誌も入っている。規模がでかくなってくると専門家では間に合わなくなってスタッフを雇う。スタッフは専門家では無いので契約さえ取れればいいと考える。そのため質が悪くなりがちになる。スポンサーにIEEEが入っている会議でもヤバイことがある。この状況が改善されない理由:しかしふつう、古いジャーナルには条件が悪くても載せたい。特に若手にとっては、新しいジャーナルに出すのはリスキー。一番活発な若手が、新しいジャーナルに出せないのなら、新しいところには行かないだろう。悪循環ですわ。独立系ジャーナルを作るのも手の一つ。例えば、人工知能で一番古くて伝統があるのは Artificial Intelligence(AIJ) という雑誌。1990ぐらいに査読が遅すぎて一部反乱を起こし JAIR が分離した(オンライン化)。サーバー管理などコストがかかるが、情報系はもともとサーバーの立ち上げの知識とかあるので結構単純にいけた。他の分野ではそうは行かない。IT管理をする人が必要になる。(しかしそうすると大規模化に伴いまたスタッフを雇わなくてはならなくなり、このせいで(非専門家の影響で)また質が悪くなる…)アメリカでは科研費に相当するものを使った研究は「どこかで」オープンアクセスにしないといけないという法律ができた。
出版社のビジネスモデルは、書籍のみだった時代はほしい雑誌だけ購入するシンプルな形態だったが、電子化したのでコピーが容易になりそのぶん利益確保が不確実になるという口実で曖昧に「1流から5流までセットメニューで何億円です」として売っている。一部以外はjunkばかり。ほしい物を買うにはセットを買わないといけない。ケーブルテレビのシステムと同様。
振り返って雑誌の内容というのはなにか?TeX入稿が主流の今、それは出版会社の作ったものではない…研究者が大学内で自分らで頑張って編集して出したものが大学に売られている…(日本なら)国の税金で作ったものを、論文掲載の御札つけをするためだけに、オランダ・ドイツ(springer)などの会社に大量のお金が流れて行っている。
学会論文はタダ。学会が必要だからやっている。学会がやっている論文誌はかなり低コスト。なるべくみんな読めるようにしてある。ACMやAAAIもそのひとつ。これらは良心的。ACMは有料だけどそれでも安くしてある。AAAIは全てタダ。
グレーなのはIEEE。ACMと比べると高い。意図的にジャンクな会議やジャーナルも許している。IEEEのブランドを借りているジャンク論文誌も入っている。規模がでかくなってくると専門家では間に合わなくなってスタッフを雇う。スタッフは専門家では無いので契約さえ取れればいいと考える。そのため質が悪くなりがちになる。スポンサーにIEEEが入っている会議でもヤバイことがある。
この状況が改善されない理由:
しかしふつう、古いジャーナルには条件が悪くても載せたい。特に若手にとっては、新しいジャーナルに出すのはリスキー。一番活発な若手が、新しいジャーナルに出せないのなら、新しいところには行かないだろう。悪循環ですわ。
独立系ジャーナルを作るのも手の一つ。例えば、人工知能で一番古くて伝統があるのは Artificial Intelligence(AIJ) という雑誌。1990ぐらいに査読が遅すぎて一部反乱を起こし JAIR が分離した(オンライン化)。サーバー管理などコストがかかるが、情報系はもともとサーバーの立ち上げの知識とかあるので結構単純にいけた。他の分野ではそうは行かない。IT管理をする人が必要になる。(しかしそうすると大規模化に伴いまたスタッフを雇わなくてはならなくなり、このせいで(非専門家の影響で)また質が悪くなる…)
アメリカでは科研費に相当するものを使った研究は「どこかで」オープンアクセスにしないといけないという法律ができた。
ゼミノートからのコピペですが。参考までに。うーん、知らんかったなあ。
自分も博士課程の渾身の一撃をそこそこの有名誌に出して、「おう、投稿出版料はただなのか」と喜んだのもつかの間、助教になって図書委員とかやったら、なんじゃこりゃの悪徳出版社だった。それまでプレプリントをないがしろにしていたけど、きちんと作るようになった。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
大問題だと聞いてます (スコア:5, 興味深い)
この件、つい最近うちの教授から話が出たばかりなので、その内容をそのまままとめます。
多分、知っている人はみんな知っているのだと思いますが、自分は知りませんでした。
「奥の間」のリンクの内容もわかりやすいですね。 :
ゼミノートからのコピペですが。参考までに。うーん、知らんかったなあ。
新人。プログラマレベルをポケモンで言うと、コラッタぐらい
Re: (スコア:0)
自分も博士課程の渾身の一撃をそこそこの有名誌に出して、「おう、投稿出版料はただなのか」と
喜んだのもつかの間、助教になって図書委員とかやったら、なんじゃこりゃの悪徳出版社だった。
それまでプレプリントをないがしろにしていたけど、きちんと作るようになった。