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物理的な振動を使うレコード盤/ピックアップによる入力時代は、ハウリングの問題などもあって、回路図では見えない部分での音質変化がけっこう大きかったです。
そうした時代のいわゆる「オーディオ評論家」が、デジタル技術を理解できないままなんとか権威を保とうとした結果、いわゆるオカルト評論に陥ったといえるのではないかと思います。
オーディオCDが出たころは、矩形波の図から想像したらしく「さすがデジタル、音の粒立ちがいい」「アナログレコードと違って、音に連続性がない」などという噴飯ものの評を書く人だらけでした。
かつて小生もオーディオ製作記事を書いていたのですが、その文中に、こうしたことへの批判を書いたら、編集の方から、それは書かないでほしいと頼まれました。見方を変えれば、そのころすでに、オーディオに関する技術は、ほぼ飽和状態になったと言えるのでしょう。
もちろん、空気中に音を出すのですから、実装に関する部分での進歩はこれからも続くのでしょうし、それを否定するものではありません。
昔のこととはいえ、この世界にいささかかかわっていたのでACで。
>そうした時代のいわゆる「オーディオ評論家」が、デジタル技術を理解できないまま>なんとか権威を保とうとした結果、いわゆるオカルト評論に陥ったといえるのではないかと>思います。
オーバーサンプリングの補間に使ったsinc関数の形の見えるD/Aコンバータはリンギングがあるから音が悪い(キッパリ!)
クロックジッターの話をする時にD/Aコンバータのサンプリング周波数が44.1kHzだと思いこんでるオーディオ評論家も多いなCD初期の話ならともかく、今はx256倍ぐらいのオーバーサンプリングが当たり前で実質的に44.1kHz x 256 = 11.2986MHzになってることを理解出来ないのか?当然、クロックジッターの影響による可聴帯域の歪みは1/256になる
>かつて小生もオーディオ製作記事を書いていたのですが、その文中に、こうしたことへの>批判を書いたら、編集の方から、それは書かないでほしいと頼まれました。
スピーカーの歪み率はオーディオ雑誌の記事の最大のタブーです!
「スピーカの歪率に匹敵するのはトランス結合のパワーアンプぐらいだから, 数字だけ気にしていてもしかたない」なんて書いてあった自作系のオーディオ誌もあったんですけどね…(過去形)
故・武末数馬氏はどうでもいいことを気にするより周波数特性の平坦性、スピーカーやリスニングルームの周波数特性補正を考えなさい(周波数特性で音質が変わるのだ)とおっしゃったものですがそんなこと言われても素人は何も出来ないから、いつのまにかアンプからトーンコントロールやラウドネスコントロールが無くなって、代わりにAVアンプなんかは得体の知れないおまかせモード設定(ジャズだかポップスだとか、シアターだとかなんたらかんたら)を売りにするようになったもので......
真空管アンプの製作記事で有名な武末氏は、パワーアンプなんかで音が変わるものか(変わるなら設計がおかしいアンプだ)と述べられたのも正直過ぎるくらいです
昔、日本マランツが「オーディオコンピュータ」とかいう名前で、リスニングルームの特性を測定して(スイープしたSG出力をアンプに入れて、スピーカの音をマイクで拾う)、その逆特性のイコライザカーブを生成し、これをアンプのプリ部とメイン部の間に入れて平坦な特性で再現する、なんて製品(*)を出していましたが、はやらなかったですね。
松下とかソニーが同じようなものを作ればかなり安くできて普及したんじゃないのかな?
* ちなみに、商品名は「Unix」でした。同社の登録商標ですしね。
素で外しているかどうか分からないので、厳しい突っ込み勘弁なのですが、最近(といってもここ5年ぐらい)のsony/yamahaのAVアンプにはマイクがついていて、セットアップ時に部屋のインパルス応答を測定したりできるんですが、これは違う?
DACのクロック周波数は22.5792MHz(44.1kHz用)と24.576MHz(48kHz用)が主流です。
クロックの周波数が2倍になって他の条件が変わらないと、ジッターによるアナログ出力の歪は増加しSN比が6dB悪化します。アナログ出力のSN比 = -20log(2πfσ)fはDACクロック周波数、σはクロックジッター(秒 rms)
>クロックの周波数が2倍になって他の条件が変わらないと、ジッターによるアナログ出力の歪は増加しSN比が6dB悪化します。
残念ながらデジタルオーディオのジッターによる歪みは無線機などの場合とは違うのですデジタルオーディオでは、バイフェーズマーク・コーディングで伝送された信号に重畳したクロックをPLLを使って復調して取り出して用いるので、オーバーサンプリングD/Aを用いるとオーバーサンプリングの分だけジッターによる歪みは減少しますオーディオの世界では、ロジック系を駆動する水晶発振器のジッターの話と、D/AコンバータのクロックソースとなるPLL回路のジッター特性の話が混同されている(区別がつけられていない)のは残念なことです
> もちろん、空気中に音を出すのですから、実装に関する部分での進歩はこれからも続くのでしょうし、
一番直接的に音に影響する「空気」の改質に取り組んだ製品は無いのだろうか。「減圧して空気を抜いてしまえば影響がゼロに!」は茶化しとしても、気圧調整なんかは体感を伴うので分かり易いと思うのだけど、
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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
オーディオ界の凋落の契機はオカルトから (スコア:5, 興味深い)
物理的な振動を使うレコード盤/ピックアップによる入力時代は、ハウリングの問題なども
あって、回路図では見えない部分での音質変化がけっこう大きかったです。
そうした時代のいわゆる「オーディオ評論家」が、デジタル技術を理解できないまま
なんとか権威を保とうとした結果、いわゆるオカルト評論に陥ったといえるのではないかと
思います。
オーディオCDが出たころは、矩形波の図から想像したらしく
「さすがデジタル、音の粒立ちがいい」
「アナログレコードと違って、音に連続性がない」
などという噴飯ものの評を書く人だらけでした。
かつて小生もオーディオ製作記事を書いていたのですが、その文中に、こうしたことへの
批判を書いたら、編集の方から、それは書かないでほしいと頼まれました。
見方を変えれば、そのころすでに、オーディオに関する技術は、ほぼ飽和状態になったと
言えるのでしょう。
もちろん、空気中に音を出すのですから、実装に関する部分での進歩はこれからも続く
のでしょうし、それを否定するものではありません。
昔のこととはいえ、この世界にいささかかかわっていたのでACで。
Re:オーディオ界の凋落の契機はオカルトから (スコア:1)
>そうした時代のいわゆる「オーディオ評論家」が、デジタル技術を理解できないまま
>なんとか権威を保とうとした結果、いわゆるオカルト評論に陥ったといえるのではないかと
>思います。
オーバーサンプリングの補間に使ったsinc関数の形の見えるD/Aコンバータはリンギングがあるから音が悪い(キッパリ!)
クロックジッターの話をする時にD/Aコンバータのサンプリング周波数が44.1kHzだと思いこんでるオーディオ評論家も多いな
CD初期の話ならともかく、今はx256倍ぐらいのオーバーサンプリングが当たり前で実質的に44.1kHz x 256 = 11.2986MHzになってることを理解出来ないのか?
当然、クロックジッターの影響による可聴帯域の歪みは1/256になる
>かつて小生もオーディオ製作記事を書いていたのですが、その文中に、こうしたことへの
>批判を書いたら、編集の方から、それは書かないでほしいと頼まれました。
スピーカーの歪み率はオーディオ雑誌の記事の最大のタブーです!
Re:オーディオ界の凋落の契機はオカルトから (スコア:1)
「スピーカの歪率に匹敵するのはトランス結合のパワーアンプぐらいだから, 数字だけ気にしていてもしかたない」なんて書いてあった自作系のオーディオ誌もあったんですけどね…(過去形)
Re: (スコア:0)
故・武末数馬氏はどうでもいいことを気にするより周波数特性の平坦性、スピーカーやリスニングルームの周波数特性補正を考えなさい(周波数特性で音質が変わるのだ)とおっしゃったものですが
そんなこと言われても素人は何も出来ないから、いつのまにかアンプからトーンコントロールやラウドネスコントロールが無くなって、代わりにAVアンプなんかは得体の知れないおまかせモード設定(ジャズだかポップスだとか、シアターだとかなんたらかんたら)を売りにするようになったもので......
真空管アンプの製作記事で有名な武末氏は、パワーアンプなんかで音が変わるものか(変わるなら設計がおかしいアンプだ)と述べられたのも正直過ぎるくらいです
Re: (スコア:0)
昔、日本マランツが「オーディオコンピュータ」とかいう名前で、リスニングルームの特性を
測定して(スイープしたSG出力をアンプに入れて、スピーカの音をマイクで拾う)、
その逆特性のイコライザカーブを生成し、これをアンプのプリ部とメイン部の間に入れて
平坦な特性で再現する、なんて製品(*)を出していましたが、はやらなかったですね。
松下とかソニーが同じようなものを作ればかなり安くできて普及したんじゃないのかな?
* ちなみに、商品名は「Unix」でした。同社の登録商標ですしね。
Re: (スコア:0)
素で外しているかどうか分からないので、厳しい突っ込み勘弁なのですが、
最近(といってもここ5年ぐらい)のsony/yamahaのAVアンプにはマイクがついていて、
セットアップ時に部屋のインパルス応答を測定したりできるんですが、
これは違う?
Re: (スコア:0)
DACのクロック周波数は22.5792MHz(44.1kHz用)と24.576MHz(48kHz用)が主流です。
クロックの周波数が2倍になって他の条件が変わらないと、ジッターによるアナログ出力の歪は増加しSN比が6dB悪化します。
アナログ出力のSN比 = -20log(2πfσ)
fはDACクロック周波数、σはクロックジッター(秒 rms)
Re:オーディオ界の凋落の契機はオカルトから (スコア:1)
>クロックの周波数が2倍になって他の条件が変わらないと、ジッターによるアナログ出力の歪は増加しSN比が6dB悪化します。
残念ながらデジタルオーディオのジッターによる歪みは無線機などの場合とは違うのです
デジタルオーディオでは、バイフェーズマーク・コーディングで伝送された信号に重畳したクロックをPLLを使って復調して取り出して用いるので、オーバーサンプリングD/Aを用いるとオーバーサンプリングの分だけジッターによる歪みは減少します
オーディオの世界では、ロジック系を駆動する水晶発振器のジッターの話と、D/AコンバータのクロックソースとなるPLL回路のジッター特性の話が混同されている(区別がつけられていない)のは残念なことです
Re: (スコア:0)
> もちろん、空気中に音を出すのですから、実装に関する部分での進歩はこれからも続くのでしょうし、
一番直接的に音に影響する「空気」の改質に取り組んだ製品は無いのだろうか。
「減圧して空気を抜いてしまえば影響がゼロに!」は茶化しとしても、
気圧調整なんかは体感を伴うので分かり易いと思うのだけど、
Re:オーディオ界の凋落の契機はオカルトから (スコア:2)
あの方向性をもう少し進めていたら空気改善につながっていたかもしれません。
オカルト的には音質があがる空気の缶詰なんて出てくると楽しいですが。