パスワードを忘れた? アカウント作成
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。

米アマースト大学の研究者チーム、擬似的な磁気モノポールの作成と観測に成功」記事へのコメント

    • 首都大のやつは,何というか,ある特殊な状況で起こる現象を,式変形していろいろ無理矢理にまとめると,モノポールの状態を表す式(によく似た形)に持って行けるよ,という感じのものです.
      で,そこで出てくる項はいくつかの効果を変な形に取り込んだものなので,物理的な意味のよくわからない物理量です.
      「ある系で,いろいろな物理量を混ぜてよくわからない二つの量に再編成したら,それらの間の関係がモノポールと同じに書けるよ」
      というものなので,ちょっとよくわかりません.
      かなり無理矢理な形なので見通しも悪く(変なかんじに組み合わせて作られているので,その新たに定義した物理量が何を意味しているのかよくわからない),理論的に検討するのも面倒くさいし,実験的にも(通常測定できるものとは違う訳のわからない物理量の複合物をはからないと行けないので)やりにくい,と.

      その一方で,もうちょっと素直にモノポールによく似た挙動が現れる系がいくつか知られています.
      それがスピンアイス系における点欠陥であるとか,超細い磁石の先端(ほとんど幅の無い針先から磁束が四方八方に出るので,出来る場がモノポールのものと非常によく似ている)などです.
      こちらは近年かなり注目されていて,ScienceだのNature系の雑誌だのに定期的に出てくるホットなトピックです.
      今回のもこういった系の仲間で,さらに「一つの擬モノポール」を作ってその特徴を調べられる,といった点が新しくなります.
      既存のスピンアイス系などでは,結晶中に無数に生じた擬モノポールの統計的な量をはかっていたわけですが,そういったものを真空中にぽつんと作る事が出来るよ,と.

      感覚としては,これまでバルクの金属を測って電子の性質を議論していたものが,一個の電子を取り出して実験できるようになった,という感じでしょうか.

      解説記事で他に挙げられている点としては,
      ・量子系のシミュレーション精度が上がってきていて,実用的になっている点が示されている.
      ・BECの流れの制御で磁場を生み出す手法が進歩すれば,局所的に強い磁場などを作る手段となり得る.
      などがあります.

      親コメント

Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

処理中...