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豪クイーンズランド大のピッチドロップ実験、9滴目が落下する前に折れる」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward

    液体なのに折れるのか

    • ガラスなんかも実は液体だけど充分に硬いんで割れますわな。
      ふるーい教会のステンドグラスは流れて下の側が厚くなってたりするんだよ。
      • Re:液体 (スコア:5, 参考になる)

        by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2014年04月26日 11時35分 (#2589333) 日記

        ステンドグラスの厚みに関しては既に他の方がコメントしていますが,1000年そこいらでは見えるような変化は起こりません.粘性から行くと,それこそ数千万年だの数億年だのが必要になりますので……
        #もしかしたらそれでも足りないかもしれない.

        >ガラスなんかも実は液体

        ここの部分も実はそう単純ではなかったりします.
        ガラス状態というのが「非常にゆっくり流れる単なる液体」という見方は実は間違っています.
        緩和時間が有限温度で発散してみたりと,「何か違うことが起こっている」ためです.
        #まあ,「液体のある一瞬の構造を取り出したもの」と「ガラスの構造」を比較すると,ほぼ区別できない程度によく似ているのも確かですが.

        例えば「周囲の原子によって原子の運動がロックされる.互いに運動をロックし合うことでデッドロックな感じになり,全体の運動が固まる」というようなモデルもあり,粉体の流動性と固体化(ジャミング転移)との類似などが理論的・実験的に議論されていたりします.

        ガラス状態をある種の熱力学的な相であると見なす立場も(少数派だったと思いますが)あって,何らかの隠れた秩序変数がある(粘性の発散などで見えにくくなっているが,何かの物理量が秩序化している)とする一派もあります.この考え方の場合,液体相とガラス相は,見た目が一見似ているものの,実は全く別なもの,という事になるでしょう.

        「空間的な物理量ではなく,時間方向で見た場合の物理量(の挙動)が秩序化している」とかいろいろと面白い話もあり,このあたりはまだまだ愉快な物理が隠れている息の長い研究分野です.
        いくつかの仮説や理論はあるんですが,ガラス状態で起こる数々の異常を全て説明できる理論はなく,未だに正体不明なままなんですよね.

        そんなわけで,「液体みたいなもの」という言い方は正しいのですが,「遅い液体」と言い切ってしまうと不正確になっちゃうよ,と.
        #多分物性系とか以外の人は全く気にしなくて良い違いでしょうが.

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          なるほど。
          このピッチはどっちなんだろう?
          やはり液体とはいえないのかな?

          • by Anonymous Coward
            「ガラス転移温度がギリギリ常温以下なので液体状になっているアモルファス」としか言えないんじゃないかな

            この論文のFig.5 [jst.go.jp]を見る限り、コールタールピッチは15~55℃の間くらいにガラス転移点を持つみたい
            重質のピッチは常温ではいわゆるガラスになってる

一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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