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主要科学誌が悪用の恐れのある論文を掲載しないとの声明」記事へのコメント

  • by naka64 (4590) on 2003年02月17日 23時26分 (#261242) 日記
    呼びかけ人リスト [sciencemag.org]を見ると、生命関係がずらっと並んでいて、あと核/Nature/Scienceが約1名ずつ、というメンバーのようですね。
    科学者と言うよりは医師としての発想、なんだろうなと思った。
    • Science, Nature, PNAS, NEJM, JAMAといったgeneral science/medical journal に加えて微生物学/感染症に関わるtop journalを発行しているASMの雑誌、さらにその中でもウイルス学のtop journalであるJ. Virologyでは新旧のEditorが参加している、という構成です。

      これらは単に医者の雑誌というより、まぎれもなく「バイオサイエンス」分野のtop journalです。中でもバイオテロへの関連から、微生物学に重点が置かれている感じですが。
      確かに米英に偏っているように見えますが、そもそもこの分野のtop journalが米英から出ているものなので仕方がない部分もあるかと思います。
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      • 当方、「感染」と聞けば「症」を連想してしまう人間だから。
        いずれにせよ、対ヒト/家畜/農産物…に対するバイオテロへの恐れが今回の声明の背景にある、ということですね。
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        • ウイルスそれ自体を研究の対象としている研究者は医者に限らずいますから。医学的な知識よりも一般的な生化学、分子生物学の知識の方が重要な分野です。

          9.11以降、バイオテロが悪夢から現実のものになってしまったわけですが、今回の声明は実はその少し前に起こった問題を受けてのことだ、という背景も見逃せないことです。
          そのきっかけについてはここ [ocn.ne.jp]に詳しいですが、マウスを不妊にするウイルスの開発中に偶然、マウスに対して強い致死性を示すマウスポックスウイルス(マウスに天然痘のような病気を起こす)ができた、という報告が2001年初めにJ. Virologyに掲載されたというものです。このときのウイルスにはヒトへの感染性がなかったのですが、掲載されたMaterials and Methodsが、別の新種ウイルス作成にも応用可能なものであったことが大きな問題になり議論を呼びました。

          #今回の声明にJ. Virolだけ新旧のEditorが参加してるのはこのためでしょう。

          この論文が発表された直後や、アメリカの炭疽テロ直後ではなく、今、この時期にこの声明が出されたということについては、やはり想像(妄想?)を逞しくしたくもなりますが、以前からのバイオテロへの恐れが積み重なった結果だ、という解釈も可能ではあるかと。
          親コメント

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