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高精細であることが重要。
最適視聴距離が重要です。無駄に高精細にしても意味がありません。
ランドルト環を用いた一般的な視力検査による視力1.0の定義は、視角にして1分(=1/360度)の空隙(Cの字の右側の部分)を弁別出来るというものです。そして、TVメーカーがカタログ等に表記している最適視聴距離はドットピッチが丁度1分になる距離となっています。つまり最適視聴距離とは、視力1.0の人にとって画素が識別出来なくなる境界値です。ですから、視力1.0の人の場合、画面をこれより遠くに置くと画素が弁別出来ないので無駄ですし、これより近くに置くと画素が弁別出来てしまいます。従って、使用者の視力と想定する設置距離よって最適な画面サイズと解像度が決まります。
目安としては、FullHD(1920×1080)の場合、インチ数×視力×39.64mmが最適視聴距離です。同インチ数で4Kなら最適視聴距離はFullHDの半分の距離になります。
5インチのFHDで最適視聴距離が198.2mmになりますが、合ってます?スマホでこの精細度だともっと高精細が欲しいですし、実際の商品も2560x1440が出始めていてかなりいい感じに見えますが…
計算上はそれで合ってるはずですが、2点問題があります。
1点目は、通常の視力検査は遠見視力(5m以上の距離での視力)を測っています。遠見視力では特に近視の方の大多数は、弱目の矯正により焦点が完全には合っていません。従って、遠見視力では網膜の解像度をフルに使った視力は得られていないはずです。近見視力(30cmの距離での視力)というのもあるそうですが、これは滅多に測る機会はないと思います。近見視力では逆に遠視や老眼の場合は問題になりますが、それさえなければほぼ完璧に焦点は合っているはずです。つまり網膜が持つ本来の解像度をフルに使った視力が得られます。
空自のエースパイロットやブッシュマンは視力8.0くらいという逸話も聞きますのでそれが人間の網膜が持つ本来のポテンシャルだと考えれば、近距離の場合、最適視長距離が1/8くらいになっててもなんら不思議はありません。
2点目は、据え置き遠距離の大画面と手持ち近距離の小画面では画面や視点の移動における1画素が占める視角の変化量が大きく異なるということです。据え置き遠距離の大画面の場合、着席して(つまり歩き回らないで)視聴する限り1画素が占める視角はそう大きくは変化しません。例えば1mの距離で10cm動いたくらいならたかだか10%の変化です。対して、手持ち近距離の小画面では、ちょっとの視点の移動や持ち手の移動で1画素が占める視角は平気で数倍の変化をします。
つまり、遠距離の場合よりも確実に粗が見え易い合焦条件に加えて、ちょっと手や頭を動かすだけで1画素が占める視角も大きく変化してしまうため更に粗が目立ってしまうわけです。
では手持ち近距離のデバイスはどのくらいの解像度があれば必要十分かということになります。これは我々がもっとも親しんでいる紙への出力デバイスである、昨今のプリンタの性能が参考になるでしょう。現行レーザープリンタだと600dpiに多値処理やスクリーン処理を行い2400dpi相当という製品が一般的なようです。これはスペック的には、20年前くらいに既に達成済みで、現在まで頭打ちの状態だったと思います。写真用途に使われる傾向が強いインクジェットではインクの重ね打ちで9600x2400dpiといった状態ですがこれはデイザリング、誤差拡散。網点処理などを用いてなめらかな多階調表現を実現する仕掛けのためという側面が強いので、実際の解像度としては600dpi~1200dpi程度と考えておいても問題ないでしょう。つまり実用上はそのくらいあればほぼ問題ないと言うことです。
余談になりますが、30年くらい前のプリンタやワープロをご存知の方だと24dotフォント(180dpi)の機種は印字のギザギザ(画素感)が見苦しかったものですが、48dotフォント(360dpi)の機種になると、それがほとんど気にならないくらいまで美しい印字になったのを覚えている方も多いと思います。あれは画素の角が紙の繊維や表面のでこぼこでごまかされていた部分も多分にありますが、360dpi程度あれば概ね満足出来る品質になっているように思われます。実際にはもう少し奢ってやっても良い気がしますが液晶の場合1画素で多階調表現出来ますので600dpiはちょっとオーバースペック気味じゃないかなという気はします。
因みに、5インチだとFullHD(1920x1080) で 440.6 dpiWQHD(2560x1440) で 587.4 dpi4K(3840x2160) で 881.2dpiとなります。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs
大画面である必要はない (スコア:1)
高精細であることが重要。
違います (スコア:4, 興味深い)
最適視聴距離が重要です。
無駄に高精細にしても意味がありません。
ランドルト環を用いた一般的な視力検査による視力1.0の定義は、
視角にして1分(=1/360度)の空隙(Cの字の右側の部分)を弁別出来るというものです。
そして、TVメーカーがカタログ等に表記している最適視聴距離はドットピッチが丁度1分になる距離となっています。
つまり最適視聴距離とは、視力1.0の人にとって画素が識別出来なくなる境界値です。
ですから、視力1.0の人の場合、画面をこれより遠くに置くと画素が弁別出来ないので無駄ですし、これより近くに置くと画素が弁別出来てしまいます。
従って、使用者の視力と想定する設置距離よって最適な画面サイズと解像度が決まります。
目安としては、FullHD(1920×1080)の場合、インチ数×視力×39.64mmが最適視聴距離です。
同インチ数で4Kなら最適視聴距離はFullHDの半分の距離になります。
uxi
Re: (スコア:0)
5インチのFHDで最適視聴距離が198.2mmになりますが、合ってます?
スマホでこの精細度だともっと高精細が欲しいですし、実際の商品も2560x1440が出始めていてかなりいい感じに見えますが…
目安としては、FullHD(1920×1080)の場合、インチ数×視力×39.64mmが最適視聴距離です。
同インチ数で4Kなら最適視聴距離はFullHDの半分の距離になります。
Re:違います (スコア:2)
計算上はそれで合ってるはずですが、2点問題があります。
1点目は、通常の視力検査は遠見視力(5m以上の距離での視力)を測っています。
遠見視力では特に近視の方の大多数は、弱目の矯正により焦点が完全には合っていません。
従って、遠見視力では網膜の解像度をフルに使った視力は得られていないはずです。
近見視力(30cmの距離での視力)というのもあるそうですが、これは滅多に測る機会はないと思います。
近見視力では逆に遠視や老眼の場合は問題になりますが、それさえなければほぼ完璧に焦点は合っているはずです。
つまり網膜が持つ本来の解像度をフルに使った視力が得られます。
空自のエースパイロットやブッシュマンは視力8.0くらいという逸話も聞きますので
それが人間の網膜が持つ本来のポテンシャルだと考えれば、
近距離の場合、最適視長距離が1/8くらいになっててもなんら不思議はありません。
2点目は、据え置き遠距離の大画面と手持ち近距離の小画面では
画面や視点の移動における1画素が占める視角の変化量が大きく異なるということです。
据え置き遠距離の大画面の場合、着席して(つまり歩き回らないで)視聴する限り1画素が占める視角はそう大きくは変化しません。
例えば1mの距離で10cm動いたくらいならたかだか10%の変化です。
対して、手持ち近距離の小画面では、ちょっとの視点の移動や持ち手の移動で1画素が占める視角は平気で数倍の変化をします。
つまり、遠距離の場合よりも確実に粗が見え易い合焦条件に加えて、
ちょっと手や頭を動かすだけで1画素が占める視角も大きく変化してしまうため更に粗が目立ってしまうわけです。
では手持ち近距離のデバイスはどのくらいの解像度があれば必要十分かということになります。
これは我々がもっとも親しんでいる紙への出力デバイスである、昨今のプリンタの性能が参考になるでしょう。
現行レーザープリンタだと600dpiに多値処理やスクリーン処理を行い2400dpi相当という製品が一般的なようです。
これはスペック的には、20年前くらいに既に達成済みで、現在まで頭打ちの状態だったと思います。
写真用途に使われる傾向が強いインクジェットではインクの重ね打ちで9600x2400dpiといった状態ですが
これはデイザリング、誤差拡散。網点処理などを用いてなめらかな多階調表現を実現する仕掛けのためという側面が強いので、
実際の解像度としては600dpi~1200dpi程度と考えておいても問題ないでしょう。
つまり実用上はそのくらいあればほぼ問題ないと言うことです。
余談になりますが、
30年くらい前のプリンタやワープロをご存知の方だと
24dotフォント(180dpi)の機種は印字のギザギザ(画素感)が見苦しかったものですが、
48dotフォント(360dpi)の機種になると、それがほとんど気にならないくらいまで美しい印字になったのを覚えている方も多いと思います。
あれは画素の角が紙の繊維や表面のでこぼこでごまかされていた部分も多分にありますが、
360dpi程度あれば概ね満足出来る品質になっているように思われます。
実際にはもう少し奢ってやっても良い気がしますが液晶の場合1画素で多階調表現出来ますので
600dpiはちょっとオーバースペック気味じゃないかなという気はします。
因みに、5インチだと
FullHD(1920x1080) で 440.6 dpi
WQHD(2560x1440) で 587.4 dpi
4K(3840x2160) で 881.2dpi
となります。
uxi