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今回の要請は、クリスマスのイベント化の悪しき影響とも言えるのではないだろうか。
もっと根本的な問題としてだ。酪農家からすれば、日本では畜産品や農作物は海外と比較してもかなり高いレベルの品質基準を要求されるから、それに応えるべく頑張っている。生乳であれば成分の基準値とか、農作物であれば「不揃い野菜」の問題とかね。それにも関わらず、というかそういう品質を維持するために価格を設定すると、やれ「自由化されてないから高い」だの「農家の既得権益」だの叩かれる。仕方ないから製造量より品質に特化してると、ちょっと足りなくなると今度は「生産量がー」と言われる。
乳牛を1匹育てるにはだいたい2年半~3年かかる。(性的に成熟してから妊娠させて、出産した時点ではじめて搾乳できるわけで)「数ヶ月後のクリスマスでバターの需要があるから乳牛増やすべ」なんてどだい無理な話であって。更に気象条件や妊娠の成否、その他の条件によっても生産量は変わるから、調節なんてできるわきゃない。牛だって生き物だから人間の都合だけでどうにかなるってものじゃないってこと。(頭数を増やせば若干の均質化は見込めるだろうが、乳牛をだいたい50匹以上飼おうとすると、今度は電気代とかで爆死するので個人経営の酪農家ではまず無理な話)
ぶっちゃけ「どうしろってんだ」って話。何が悪いかといえば「店に行けば農作物や酪農品が安定した価格で置いてある」ことがどれだけ異常なのか理解してない日本人の体質そのものだと思うよ。
#ちなみに上は全部、農業でも言えること#農家の経営に左右されずに生産調整とかガチガチにやりたかったらコルホーズでもやっててくれ
せやな。参考になるまとめとか。http://togetter.com/li/752436 [togetter.com]
仮に3年後でもいいから生産を増やせ、と言っても、今まで生産調整などといって減らす事を求められ丸損と言う事が何回もあったので、生産農家は一年ぐらい供給不足があったからと言って、増やすような決断はなかなかできない。経営に直結するから。
リンクしたまとめの人は本州の農家のようなので加工乳と生乳は別だといっているが、バターの原料の多くを占める北海道などの大規模農家の場合は区別して生産していない。まずそのまま飲む牛乳になる。そして、余った原乳がバターやチーズに加工される。ここが調整弁になって需要の増減を調整している。だから気候の影響や需要の増減に従ってそのまま飲む牛乳の供給は正常で、バターやチーズが品薄になるのはある意味調整弁が正常に働いた結果でもある。
チーズやバターの産業規模はそれほど大きくないのに、輸入自由化がされていないのもこの辺りに事情がある。調整弁が無くなると一気に酪農その物が崩壊する可能性が高い。また関税はもちろん、輸入業務を行っている所はそれによって得た利益を国内畜産業の維持に使っていると言う事情もある。ここで、良く出てくる議論としては、国内の農畜産・水産漁業などの1位次産業はもう無理だから潰してしまい、外国から輸入するべきだというものがあるが、輸入のスイッチをONにすれば域外から無限に資源がとれるのはシムシティの世界だけで、実際は外国であっても乳牛が搾乳できるようになるには3年かかるため、需要増減は最短3年周期という事は変わらない。いきなり輸入しようとしても売ってくれない。今回ももっと輸入を増やせば需要を満たせるはずだ、と言う声が上がっているが、調達が難しかったのでは無いか。これはチーズバターに限らず、他の農畜産物も事情は同じ。作れないなら輸入すればいいじゃ無い、と言うのは現実的な議論では無い。
コストコと比べるのはさすがに酷かもしれませんが4lbs(1.8kg)で$10ですからねぇ・・・。http://goo.gl/JM5oxV [goo.gl]
国内では200g 400円とか・・・。http://kakaku.com/search_results/%90%E1%88%F3/?category=0028_0007_0003 [kakaku.com]
わざわざ関税かけて保護しておきながら供給不足と。もう農水省と生産者に憎しみしか感じないですね・・・。
保護農業の目的は安全保障でしたっけ?笑わせますね。
http://www.customs.go.jp/osaka/news/SSG_20120928.pdf [customs.go.jp]
予想していたよりもころころ変わるみたいですね。
結局。供給リスクのアウトソージングでしかないぞ。自分の国さえ供給得られれば良ければ供給や他国需要どうでもいいやって考えじゃあかん。
# あれ。どっかの業界そのものだな。画面がぼやけてきたよ。
>供給側でもときどきは余る国があるだろうから、需要の方も同様に均されて困ることはほとんどない。
こんなこといっちゃう馬鹿は現実を理解できていないそんな簡単にならされるもんじゃないし、「時々余る国」程度で話がおわるわけがない
複数の国から輸入しても簡単にならせないのを国産だけでならそうとか、自分で言ってて矛盾に気付かない?
バターの売渡入札結果 http://www.alic.go.jp/content/000111493.pdf [alic.go.jp]こんな風に農林水産省ゆかりの独立行政法人農畜産業振興機構がバター輸入 [alic.go.jp]の首根っこを押さえているからそこ次第かな?
その通り。知らない人は幸せというかなんと言うか。
ライトノベル『のうりん 6』を読んでもらいたいところだな。精魂こめて期待を胸に育てた作物を収穫前に廃棄するのですよ。土地・金・時間をこれ以上かけられないから労働力最小で廃棄。
なんか問題あんの?
わかりやすく問題が書かれてるならそれでいいじゃないか?
論文やお固い資料が偉いってわけじゃないだろ?そこでもっと踏み込まなければいけないと思った人だけが文献当たればいい。
状況理解が目的なら、フィクション/ノンフィクションに有意差ないだろ。ローマ人の物語を読んでからローマ時代の論文読むのと、いきなりローマ時代の論文読むの、どっちが理解しやすい?すくなくとも「前者のほうが解りやすいという人が存在する」ことは認めるだろう?
タイポだろうけど「ラノベはフィクション」な。
「店に行けば農作物や酪農品が安定した価格で置いてある」
ってのは先進国なら普通じゃないの?ってそもそも日本もそんなに価格安定してなくね?
一切の保護政策をやめて、生産調整もやめればいいですね。
関税っていうのは、最終的に負担しているのは、本来安く買えるものを買わないで高いものを買うことになる消費者。消費者に負担させて価格維持しておいて、生産過剰になってもさらに同じ値段で消費者に買えよっていうのはいくらなんでも虫が良すぎる。
保護されてるなら、余ったときに輸出する段取りくらい自分たちでやっとけっていうのが筋じゃないか。
なにも補助されずに、必死で販路を拡大して採算制確保を必死で守ってなんとかやっている業種はいくらでもある。ついにあきらめて廃業していく人達もいる。そういう人達も、食品を買うときには、農業事業者を保護することによる関税分の上乗せを負担させられているわけでしょ。それって、やっぱり不公平だよね。
アメリカに工業製品を売りたい為に他の産業を潰しているからしょうがないよね。
今後,バターは大半が輸入物になると思いますバターのような乳製品,安い牛肉は全部海外から輸入して国内では高級な和牛を作るのが主流になる筈です
最近バター不足が頻発しているのは,この流れが本格的に始まった証拠だと思います
わざわざ飼料を輸入して,日本国内で乳牛を育てるのは効率が悪いです.儲かりません
また今は人工授精や代理出産の技術が進歩して,牛は性別の産み分けまで出来るようになっています.そのため乳牛よりも,食肉用により高く売れる牛を計画的に産ませて,それを育てる酪農家が多いそうです.その結果,乳牛の数が減り,生乳の生産量が減り,今のバター不足を引き起こしています
もうどこからつっこんでいいやら。ほっといてもいいんだが、この手の妄想?譫妄?をする奴はけっこういるのでレスしておく。
1.そのまま飲む牛乳はどこに行ったのか2.和牛の価格は下落中。一方で飼育の飼料は値上がり中。主流になる?何が?
最近バター不足が頻発しているのは,この流れが本格的に始まった証拠
牛は生き物なので普通に気候がちょっとおかしくなるだけで何割という単位で生産が増減するんだよ一番乳を出す時期に気候が悪かったために、例年なら作り貯めが出来る時期に作れなかったことがこの結果だ。(だから生産を増やせと言われても、需要最盛期に向けて継続して作り、貯めておく設備しかないと思われ、たとえ原乳があってももう間に合わない可能性も高い)去年は足りたのに今年は足りなかったという事実を無視すんな。「流れ」ってどこにあるんだ。
飲用の牛乳は鮮度管理や品質、輸送にの関係で輸入が出来ない。いくらでも冷凍処理などが可能な肉牛と違ってな。だから乳牛に限っては飼料を輸入して国内で生産するしか無いし、それが一番効率が高い。
もしかして、乳牛と肉牛は同じ農家がやってると思ってんのか?簡単に転換できるとでも?育て方も設備もなにもかも違うのに?
実際に牧場に逝ってこいとは言わんが、机上で妄想するときはせめて統計ぐらいはあたれ。酪農家も、畜産家も、乳牛も、肉牛も、両方等しく減ってる。ただ減り具合では酪農家の方が緩やかであり、生産調整の結果減ったと言う面があるのでまだ酪農家の方がマシ。
以前にも偉い人がバターが足りないから生乳増やせと言って「できるかボケ!!」と畜産家から大反発食らったことがあった。農政の偉い人は学習していないのか、過去の反省が生かされない組織なのか。。で、まじめに設備投資していざ増産しようとなった時には「もう要らないから生産調整しろ」となる。痛い目に遭ったのは、荒川弘のオヤジ様のほかにも沢山いたはず。(バター不足云々は描かれてないけどね)
思いついたり廃棄処分するのはすぐできるけど、増産はすぐにはできない。木材が足りないから植樹しろと言ってるようなもの。バター不足を起こしたくないなら、普段から過剰生産して、余ったものを輸出や飼料、油脂として消費するシステムに変革するしかない。メガファームなんてほんの一握り、、中小零細畜産家に支えられている国産バターをどうすれば良いか、考えなくてもわかるよね。
相変わらず無責任な発言だなー、という感想しかない。
生産者の言い分はあると思いますが,TPPを締結するような事態になったとき,乳製品の関税撤廃は避けて通れないと思います。
当然,飲用牛乳の生産にも打撃があるでしょう。。多くの畜産家は生産を断念し,牧場の名前でブランドしているような牛乳だけが細々と続けていくようになると思います。当然,スーパーの棚に並ぶのは,無菌充填されたペットボトルの輸入牛乳です。
戦後の軍用馬が不要となり,農耕用の需要もなくなって,競馬や観光用などの少数の需要を満たすだけになった馬の生産のような推移をたどるのではないでしょうか。
昨日たまたまNHK系ラジオニュースで聞いた話なんだけど、そのまま飲む牛乳は今はバター+脱脂粉乳+水で作ることができるそうなつまり、バターを安い価格で輸入し始めると生乳も価格下落するだとか
ちなみに現在のところバターには関税が20数%+1kgあたり900円かかるので、大体1600円/kgくらい関税撤廃を単純にしたらバターは全部輸入物、そのまま飲む牛乳も間接的に全部輸入物になるとか
>そのまま飲む牛乳は今はバター+脱脂粉乳+水で作ることができる
それは日本の法律が定める分類では「加工乳」ですね。牛乳と同等の成分の乳飲料が加工乳として製造可能ですとそのラジオニュースで言ってくれていたらいいのになあ。
昔は濃縮還元牛乳ってのがあったんだよ北海道などの大生産地で作った牛乳を濃縮して送ってきて還元するという奴ねでも味が違いすぎるんでさっぱり売れなかった。そして姿を消した。確かにまずいんだよあれ。今でも低温殺菌牛乳と普通の殺菌牛乳を飲み比べると全然味が違うけれど、アレをもっと極端にしたやつ。
#ただし、濃縮牛乳をそのまま飲むとすげえうまいよ#そしてあっという間に太る…。超太る。すげえ太る。無慈悲に太る。
濃縮還元牛乳が本当に技術革新で受け入れられるのならば、生産調整なんて話にはそもそもならなくて、たぶんバター不足なんて問題にならなかったと思う。
牛乳だと思って購入したら、加工乳だった [kokusen.go.jp]2012年の国民生活センター公開のページで、安さに惹かれて買ったらこれじゃないと言っている国民がいるみたいです。
元ACではないが、せめて牛乳を優先してバターが品薄という流れぐらいは理解したら。
日本の酪農家は価格統制と流通統制に守られている。バターなどの加工品用の生乳出荷は酪農家の生命線であり,ここが輸入でやられると国内の酪農は壊滅すると思う。だから国産牛乳を守るためには,その加工品も守る必要があるという結論になる。
で,国産牛乳や国産乳製品を維持するために,バターの不安定供給やチーズの高額関税を許容するか,それとも国産牛乳も国産乳製品をあきらめるるかという二択を迫られたときにどっちを採用するかということだ。
今は北海道や関東の政治家が強いから守られているけど,今後,都市部の政治家や世襲で選挙以外は東京にいる政治家が力を持ってきたら,あっさり崩されるんじゃないか?
私はそれほど詳しいわけではないが、元コメ者がいうには生乳の輸入は非現実的だ、と言うことなのであるから、バターを諦めると「国産牛乳を諦め」るんじゃなくて「牛乳を諦め」てしまうことになると言ってるのでは。
国産の瓶や紙パックのような(生産者に言わせると生乳風の)牛乳はあきらめることになるが、ロングライフ牛乳やアメリカのスーパーのようにペットボトルに入った無菌充填の輸入牛乳に替わっていくってことです。
それを望むか望まないかは別として。
「不揃い野菜」系の努力ってマジ無駄だと思う質のいいのが食えれば形なんぞ何でもええがな
流通や小売りは気にするところなので。
農薬の使用目的は主に、病気や虫による害を防ぎ安定した収穫を行う為なのだけど、それを『形を維持するため』と表現するのは臭い。
小売関係者だけど、形が揃った野菜を陳列してる棚と、不揃い野菜が陳列されてる棚では売れ行きが全く違う。小売も生産者も馬鹿じゃないんで。売上が立つなら、仕入原価安く買える不揃い野菜を並べたいに決まってるだろ?そういうこと書く前に、あと2秒考えればわかるでしょ?
同様によく、「税抜き価格を表示するな、税込み価格にしろ!」という意見がありそのとおりだお客様のために!とやると「あの店は高い」という評判や「高くなりましたね。競合店の◯◯は安いままですよ」という投書が来る。実際に売上が下がって悲鳴を上げながら耐えてたり、税込み税抜き価格を併記してる場合、表示を大きくしたりしている。
小売じゃなくて、揃った野菜じゃないと買わない消費者と税抜き価格を安いと感じる消費者が形成してるいるんだよ。
そもそも煮込み料理にしてしまうなら、野菜は冷凍で十分なんです。日本のスーパーは、冷凍野菜あまり置いてないから、業務用系の店に行くしかない。
ひとり暮らしだから冷凍野菜大歓迎なんだけど、うちの近くの業務用スーパーの類は中国産ばかり
機械による大量加工を行なう場合、ある程度形が揃ってないと機械にセットしにくいので、外食産業では仰るとおり調理しやすさに影響が出ます。しかし、家庭や高級料理店など、調理者が自分で包丁を握って全ての処理を行なう場合には、少々の形の崩れはあまり問題にはなりません。あなたこそ、ご自分で調理をしたことが無いのでは無いでしょうか。
また、形の悪い野菜=異常があったというのは余りにも短絡的すぎます。
例えば二叉になった大根はタダ同然の価格で叩かれますが、あれは生育した畑の土中の石が原因なので、生物学的な問題はありません。二叉にまでは至らずとも、多少の曲がりは畑で作られた大根には生じやすいものです。むしろ、すらりと真っ直ぐ綺麗な大根の方が、米から転作した田で生育された物の可能性が有り、好みにもよりますが味に劣ったり、煮込んだときに型崩れしやすい場合があったりします。
#かといって、有機栽培とかなんとかで曲がり有りの土付きで売っている高価な大根もオススメしませんが。#畑でも田んぼでも、大根を引き抜いた時点で泥は殆ど付いていません。新鮮な大根の肌は撥水性を持ちますので。#それが弾きもしないで泥がべっとりと付いているということは……あっれー、なんでだろぉー。僕わっかんないや~ :-P
>では、自然薯よりも栽培された山芋の方が良いとお考えでしょうか。>少なくとも、市場では前者が圧倒的に高価で珍重されていますが。
それは、天然のものとそうでないものの比較だよ。天然の鯛と、養殖の鯛のどちらが高いか。
元コメは、養殖の変な形の鯛と、養殖のふつうの形の鯛の比較。反論になってないよ。
栽培された変な形のにんじんと、栽培されたまっすぐな形のにんじんどちらも、ふつうのスーパーで1個30円で同じ味だとしたら、どちらが売れる?
求める「安定」が生産側と消費者側でずれた結果だと思います。
消費側からすれば,味や安全性よりも最終製品が常に市場に供給され続けていることが安定であり,価格調整のための生乳廃棄や畜産家の収入は直接は関係ない。一方で,生産側は経営や市場価格が高止まりすることが安定になる。そのためには,高額で売れる生乳を加工用に回すことにはためらいを感じることになる。
現在は飲料用を確保するために,加工乳や加工乳製品に高額な関税をかけることが認められている。 農水省データ [maff.go.jp]
一方,飲料用も年数パーセントの消費の落ち込みで
絶対、このケースでは関係無いTPP云々言ってくる輩が沸くと思ったが、やっぱり沸いたか。需要の増減への対応に時間がかかるのは国内でも海外でも同じ。そして、直接的に政策対処が難しい海外相手では、札束で相手の頬をぶん殴るぐらいしか方法が無い。市場への安定供給の観点では、悪影響があるとはいわないが、少なくとも無関係だ。
金を無限に払えばなんでも買えて、一方で売れないものはタダにすれば必ず売れるなんて雑な世界観で考えるとそうなる。世の中はもっと複雑だよ。
生産調整でわざわざ生乳の生産量を農家に減らさせてるから天候不順による生乳生産量低下=供給不足でバター不足になってるんだよ
絶対関係ないといわれても,酪農家が頭数を増やせない要因のひとつがTPPに締結による将来の経営リスクを考慮しての合理的な選択の結果な訳だが,逆にTPPを考慮していない酪農家は楽天家すぎないでしょうか。
受給に関して言えば,短期的には今年のシーズンまで2週間もありますから,関税を課さない緊急輸入が決まれば,必要な業者は輸入するでしょう。何せ国際価格(オーストラリアFOB価格)の3倍で買うことになっても,国産ととんとんの値段ですし,なにより無いものには代えられない。
長期的には,TPPなどで関税が撤廃されれば,日本の商社が日本向けに乳製品生産を始めることになるでしょう(中国産野菜のように)。あるいは,EUが畜産頭数のクオーター制廃止後に生産過剰になりそうなこともあり,国際的な価格は日本の消費量程度で急騰しないと思います。
さらに,乳製品の輸出国であるニュージーランドやオーストラリアなどの南半球の生乳生産のピークは10〜11月と,日本の6月とは半年ずれていることで,冬季に需要のピークを迎えるバターに限っても脅威となるでしょう。
農水省がチーズを優先しろと指導したから、との説が有力だったり。
牛乳は変わらず足りなくなることなく日々飲めている。バターも倍程度の値段になるとはいえ、日頃買わないような高めのものは買えるので、必要な人に届かなくなっているということはない。クリスマスに必要になる個人はとっくに確保してるだろう。
と言うわけで、乳製品の生産調整はわりとうまくいってることが今回の騒動で示された、と思ってる。
> バターも倍程度の値段になるとはいえ、日頃買わないような高めのものは買えるので、
どこの話だよ。川崎では全く見掛けないんだが。
具体的で効果的な工夫を上げない時点で無知の妄言
一応新聞に出ているもっともらしい理由 [mainichi.jp]は以下の5点・1 需給調整役・2 昨夏の猛暑・3 酪農家の減少・4 TPPの行方・5 輸入のさじ加減だそうです。特に人がやめていくってのが深刻なようですね。ガソリンやミネラルウォーターより安い生乳の価格が問題だそうで。
どーしようもなかったら。 ソフホーズ方式なら考えに入れてもいいんじゃないかな。その代わり政府が国有農家を不当な扱いをしていないかどうかについて、私達は、じっと睨みつける必要がありますけど。
ああ。それから。昔のソビエトの失敗のように、生産は立派でも流通がダメになるってのも注意が必要ですね。バター不足に備えるために、牛さんいっぱい育てて、みんなで牛乳ゴクゴクしてちゃ意味ありませんから。
個人経営だと「家族で面倒見れる数」に限界があるから。そしてそれを超えようと思うと、どっかから人を雇用してこないといけない。
ただ、「1人増やしたところで何の役にも立たない」ってのが現実。牛の面倒は24時間365日見なきゃいけないわけで、自営業的な家族経営なら別にそれでもいいけど、雇用した人に「24時間一緒に生活して面倒見てね」とはいえない。そうするともう、数人纏めて雇うことになるんだけど、今度は10頭や20頭増やしただけじゃ、その「数人」のコストに利益が見合わない。だから50頭前後(だいたい家族経営の農家が面倒見れる数)からステップアップしようと思ったら、場所や条件にもよるけど、200頭・従業員15人前後、に一気に増やさないと、上記の「雇用した人数と面倒見れる牛の数」のバランスが取れなくなる。(だいたい1日3交代でシフト組んで常駐させると、4人×3交代+3人が休暇、ぐらいが最低単位になる。そして4人が熟練者だとして面倒見れるのが200頭ぐらい。これもかなり正直厳しいけど)
で、従業員10人っていうのも、酪農やってるような地域だと難しい。何せ他の農家の家族とかだと農業繁忙期はそっちに引っ張られていくし。都会から連れてきても、「こんな仕事もう嫌だ」と言って抜けたりしたら、また次を探さなきゃいけない。そして誰かが抜けたら、その間の穴埋めをどうするかって問題になる。1人2人抜けても大丈夫なように余裕を見つつ、更に自宅の周辺でない場所(他の酪農家とのしがらみがない)から人を連れてくるのは、はっきり言って現状では「至難」と言っていい。その難しいハードルを越えて雇用に成功したとしても、大抵の場合はそういう人は素人なので、使えるようになるために教育が必要。そのコストもシャレにならない。
更に、乳牛って「乳牛ください」「はいどーぞ」で売ってる場所なんて殆どない(あるとしたら廃業する酪農家ぐらい)わけで、上に出てるように乳を搾れるようになるまで育つのに、だいたい3年ぐらいかかる。つまり、それだけの規模で一気に増やす、という先行投資と人材確保に成功したところで、利益が出始めるのは3年後。数百匹単位を維持できる牛舎と、3年間分の維持費用、そして人を雇用し続けるコスト。一般的な個人酪農家に、そんな体力あるわけない。
って、酪農家出身のうちの嫁さんが言ってる。数字が正しいかは厳密には判らんけど、まあそんなもんなんじゃないかなぁ?
#農業繁忙期は嫁さんの実家で牛の面倒見るのに引っ張り出されてるのでAC
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
もっと根本的な問題 (スコア:5, すばらしい洞察)
もっと根本的な問題としてだ。
酪農家からすれば、日本では畜産品や農作物は海外と比較してもかなり高いレベルの品質基準を要求されるから、それに応えるべく頑張っている。
生乳であれば成分の基準値とか、農作物であれば「不揃い野菜」の問題とかね。
それにも関わらず、というかそういう品質を維持するために価格を設定すると、やれ「自由化されてないから高い」だの「農家の既得権益」だの叩かれる。
仕方ないから製造量より品質に特化してると、ちょっと足りなくなると今度は「生産量がー」と言われる。
乳牛を1匹育てるにはだいたい2年半~3年かかる。(性的に成熟してから妊娠させて、出産した時点ではじめて搾乳できるわけで)
「数ヶ月後のクリスマスでバターの需要があるから乳牛増やすべ」なんてどだい無理な話であって。
更に気象条件や妊娠の成否、その他の条件によっても生産量は変わるから、調節なんてできるわきゃない。牛だって生き物だから人間の都合だけでどうにかなるってものじゃないってこと。
(頭数を増やせば若干の均質化は見込めるだろうが、乳牛をだいたい50匹以上飼おうとすると、今度は電気代とかで爆死するので個人経営の酪農家ではまず無理な話)
ぶっちゃけ「どうしろってんだ」って話。
何が悪いかといえば「店に行けば農作物や酪農品が安定した価格で置いてある」ことがどれだけ異常なのか理解してない日本人の体質そのものだと思うよ。
#ちなみに上は全部、農業でも言えること
#農家の経営に左右されずに生産調整とかガチガチにやりたかったらコルホーズでもやっててくれ
Re:もっと根本的な問題 (スコア:5, 参考になる)
せやな。
参考になるまとめとか。
http://togetter.com/li/752436 [togetter.com]
仮に3年後でもいいから生産を増やせ、と言っても、今まで生産調整などといって減らす事を求められ丸損と言う事が何回もあったので、生産農家は一年ぐらい供給不足があったからと言って、増やすような決断はなかなかできない。経営に直結するから。
リンクしたまとめの人は本州の農家のようなので加工乳と生乳は別だといっているが、バターの原料の多くを占める北海道などの大規模農家の場合は区別して生産していない。まずそのまま飲む牛乳になる。そして、余った原乳がバターやチーズに加工される。ここが調整弁になって需要の増減を調整している。だから気候の影響や需要の増減に従ってそのまま飲む牛乳の供給は正常で、バターやチーズが品薄になるのはある意味調整弁が正常に働いた結果でもある。
チーズやバターの産業規模はそれほど大きくないのに、輸入自由化がされていないのもこの辺りに事情がある。調整弁が無くなると一気に酪農その物が崩壊する可能性が高い。また関税はもちろん、輸入業務を行っている所はそれによって得た利益を国内畜産業の維持に使っていると言う事情もある。
ここで、良く出てくる議論としては、国内の農畜産・水産漁業などの1位次産業はもう無理だから潰してしまい、外国から輸入するべきだというものがあるが、輸入のスイッチをONにすれば域外から無限に資源がとれるのはシムシティの世界だけで、実際は外国であっても乳牛が搾乳できるようになるには3年かかるため、需要増減は最短3年周期という事は変わらない。いきなり輸入しようとしても売ってくれない。今回ももっと輸入を増やせば需要を満たせるはずだ、と言う声が上がっているが、調達が難しかったのでは無いか。
これはチーズバターに限らず、他の農畜産物も事情は同じ。作れないなら輸入すればいいじゃ無い、と言うのは現実的な議論では無い。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
コストコと比べるのはさすがに酷かもしれませんが
4lbs(1.8kg)で$10ですからねぇ・・・。
http://goo.gl/JM5oxV [goo.gl]
国内では200g 400円とか・・・。
http://kakaku.com/search_results/%90%E1%88%F3/?category=0028_0007_0003 [kakaku.com]
わざわざ関税かけて保護しておきながら供給不足と。
もう農水省と生産者に憎しみしか感じないですね・・・。
保護農業の目的は安全保障でしたっけ?
笑わせますね。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
http://www.customs.go.jp/osaka/news/SSG_20120928.pdf [customs.go.jp]
予想していたよりもころころ変わるみたいですね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
結局。供給リスクのアウトソージングでしかないぞ。
自分の国さえ供給得られれば良ければ供給や他国需要どうでもいいやって考えじゃあかん。
# あれ。どっかの業界そのものだな。画面がぼやけてきたよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>供給側でもときどきは余る国があるだろうから、需要の方も同様に均されて困ることはほとんどない。
こんなこといっちゃう馬鹿は現実を理解できていない
そんな簡単にならされるもんじゃないし、「時々余る国」程度で話がおわるわけがない
Re: (スコア:0)
複数の国から輸入しても簡単にならせないのを国産だけでならそうとか、自分で言ってて矛盾に気付かない?
Re: (スコア:0)
常日頃から輸入してればよかったんですねわかります。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
バターの売渡入札結果 http://www.alic.go.jp/content/000111493.pdf [alic.go.jp]
こんな風に農林水産省ゆかりの独立行政法人農畜産業振興機構がバター輸入 [alic.go.jp]の首根っこを押さえているからそこ次第かな?
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
その通り。知らない人は幸せというかなんと言うか。
ライトノベル『のうりん 6』を読んでもらいたいところだな。
精魂こめて期待を胸に育てた作物を収穫前に廃棄するのですよ。
土地・金・時間をこれ以上かけられないから労働力最小で廃棄。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
なんか問題あんの?
わかりやすく問題が書かれてるならそれでいいじゃないか?
論文やお固い資料が偉いってわけじゃないだろ?
そこでもっと踏み込まなければいけないと思った人だけが文献当たればいい。
---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
状況理解が目的なら、フィクション/ノンフィクションに有意差ないだろ。
ローマ人の物語を読んでからローマ時代の論文読むのと、いきなりローマ時代の論文読むの、どっちが理解しやすい?
すくなくとも「前者のほうが解りやすいという人が存在する」ことは認めるだろう?
タイポだろうけど「ラノベはフィクション」な。
---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
Re:もっと根本的な問題 (スコア:2)
「店に行けば農作物や酪農品が安定した価格で置いてある」
ってのは先進国なら普通じゃないの?
ってそもそも日本もそんなに価格安定してなくね?
Re:もっと根本的な問題 (スコア:2)
一切の保護政策をやめて、生産調整もやめればいいですね。
関税っていうのは、最終的に負担しているのは、本来安く買えるものを買わないで高いものを買うことになる消費者。
消費者に負担させて価格維持しておいて、生産過剰になってもさらに同じ値段で消費者に買えよっていうのはいくら
なんでも虫が良すぎる。
保護されてるなら、余ったときに輸出する段取りくらい自分たちでやっとけっていうのが
筋じゃないか。
なにも補助されずに、必死で販路を拡大して採算制確保を必死で守ってなんとかやっている業種はいくらでもある。
ついにあきらめて廃業していく人達もいる。そういう人達も、食品を買うときには、農業事業者を保護する
ことによる関税分の上乗せを負担させられているわけでしょ。それって、やっぱり不公平だよね。
Re: (スコア:0)
アメリカに工業製品を売りたい為に他の産業を潰しているからしょうがないよね。
Re: (スコア:0, 荒らし)
今後,バターは大半が輸入物になると思います
バターのような乳製品,安い牛肉は全部海外から輸入して
国内では高級な和牛を作るのが主流になる筈です
最近バター不足が頻発しているのは,この流れが本格的に始まった証拠だと思います
わざわざ飼料を輸入して,日本国内で乳牛を育てるのは効率が悪いです.儲かりません
また今は人工授精や代理出産の技術が進歩して,牛は性別の産み分けまで出来るようになっています.
そのため乳牛よりも,食肉用により高く売れる牛を計画的に産ませて,それを育てる酪農家が多いそうです.
その結果,乳牛の数が減り,生乳の生産量が減り,今のバター不足を引き起こしています
Re:もっと根本的な問題 (スコア:5, すばらしい洞察)
もうどこからつっこんでいいやら。
ほっといてもいいんだが、この手の妄想?譫妄?をする奴はけっこういるのでレスしておく。
今後,バターは大半が輸入物になると思います
バターのような乳製品,安い牛肉は全部海外から輸入して
国内では高級な和牛を作るのが主流になる筈です
1.そのまま飲む牛乳はどこに行ったのか
2.和牛の価格は下落中。一方で飼育の飼料は値上がり中。主流になる?何が?
最近バター不足が頻発しているのは,この流れが本格的に始まった証拠
牛は生き物なので普通に気候がちょっとおかしくなるだけで何割という単位で生産が増減するんだよ
一番乳を出す時期に気候が悪かったために、例年なら作り貯めが出来る時期に作れなかったことがこの結果だ。
(だから生産を増やせと言われても、需要最盛期に向けて継続して作り、貯めておく設備しかないと思われ、たとえ原乳があってももう間に合わない可能性も高い)
去年は足りたのに今年は足りなかったという事実を無視すんな。「流れ」ってどこにあるんだ。
わざわざ飼料を輸入して,日本国内で乳牛を育てるのは効率が悪いです.儲かりません
飲用の牛乳は鮮度管理や品質、輸送にの関係で輸入が出来ない。いくらでも冷凍処理などが可能な肉牛と違ってな。
だから乳牛に限っては飼料を輸入して国内で生産するしか無いし、それが一番効率が高い。
また今は人工授精や代理出産の技術が進歩して,牛は性別の産み分けまで出来るようになっています.
そのため乳牛よりも,食肉用により高く売れる牛を計画的に産ませて,それを育てる酪農家が多いそうです.
その結果,乳牛の数が減り,生乳の生産量が減り,今のバター不足を引き起こしています
もしかして、乳牛と肉牛は同じ農家がやってると思ってんのか?
簡単に転換できるとでも?育て方も設備もなにもかも違うのに?
実際に牧場に逝ってこいとは言わんが、机上で妄想するときはせめて統計ぐらいはあたれ。
酪農家も、畜産家も、乳牛も、肉牛も、両方等しく減ってる。ただ減り具合では酪農家の方が緩やかであり、生産調整の結果減ったと言う面があるのでまだ酪農家の方がマシ。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
以前にも偉い人がバターが足りないから生乳増やせと言って「できるかボケ!!」と畜産家から大反発食らったことがあった。
農政の偉い人は学習していないのか、過去の反省が生かされない組織なのか。。
で、まじめに設備投資していざ増産しようとなった時には「もう要らないから生産調整しろ」となる。
痛い目に遭ったのは、荒川弘のオヤジ様のほかにも沢山いたはず。(バター不足云々は描かれてないけどね)
思いついたり廃棄処分するのはすぐできるけど、増産はすぐにはできない。木材が足りないから植樹しろと言ってるようなもの。
バター不足を起こしたくないなら、普段から過剰生産して、余ったものを輸出や飼料、油脂として消費するシステムに変革するしかない。
メガファームなんてほんの一握り、、中小零細畜産家に支えられている国産バターをどうすれば良いか、考えなくてもわかるよね。
相変わらず無責任な発言だなー、という感想しかない。
Re: (スコア:0)
生産者の言い分はあると思いますが,TPPを締結するような事態になったとき,乳製品の関税撤廃は避けて通れないと思います。
当然,飲用牛乳の生産にも打撃があるでしょう。。多くの畜産家は生産を断念し,牧場の名前でブランドしているような牛乳だけが細々と続けていくようになると思います。当然,スーパーの棚に並ぶのは,無菌充填されたペットボトルの輸入牛乳です。
戦後の軍用馬が不要となり,農耕用の需要もなくなって,競馬や観光用などの少数の需要を満たすだけになった馬の生産のような推移をたどるのではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
昨日たまたまNHK系ラジオニュースで聞いた話なんだけど、
そのまま飲む牛乳は今はバター+脱脂粉乳+水で作ることができるそうな
つまり、バターを安い価格で輸入し始めると生乳も価格下落するだとか
ちなみに現在のところバターには関税が20数%+1kgあたり900円かかるので、大体1600円/kgくらい
関税撤廃を単純にしたらバターは全部輸入物、そのまま飲む牛乳も間接的に全部輸入物になるとか
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
>そのまま飲む牛乳は今はバター+脱脂粉乳+水で作ることができる
それは日本の法律が定める分類では「加工乳」ですね。
牛乳と同等の成分の乳飲料が加工乳として製造可能ですとそのラジオニュースで言ってくれていたらいいのになあ。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
昔は濃縮還元牛乳ってのがあったんだよ
北海道などの大生産地で作った牛乳を濃縮して送ってきて還元するという奴ね
でも味が違いすぎるんでさっぱり売れなかった。そして姿を消した。
確かにまずいんだよあれ。今でも低温殺菌牛乳と普通の殺菌牛乳を飲み比べると全然味が違うけれど、アレをもっと極端にしたやつ。
#ただし、濃縮牛乳をそのまま飲むとすげえうまいよ
#そしてあっという間に太る…。超太る。すげえ太る。無慈悲に太る。
濃縮還元牛乳が本当に技術革新で受け入れられるのならば、生産調整なんて話にはそもそもならなくて、
たぶんバター不足なんて問題にならなかったと思う。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
牛乳だと思って購入したら、加工乳だった [kokusen.go.jp]
2012年の国民生活センター公開のページで、安さに惹かれて買ったらこれじゃないと言っている国民がいるみたいです。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
元ACではないが、せめて牛乳を優先してバターが品薄という流れぐらいは理解したら。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
日本の酪農家は価格統制と流通統制に守られている。
バターなどの加工品用の生乳出荷は酪農家の生命線であり,ここが輸入でやられると国内の酪農は壊滅すると思う。
だから国産牛乳を守るためには,その加工品も守る必要があるという結論になる。
で,国産牛乳や国産乳製品を維持するために,バターの不安定供給やチーズの高額関税を許容するか,それとも国産牛乳も国産乳製品をあきらめるるかという二択を迫られたときにどっちを採用するかということだ。
今は北海道や関東の政治家が強いから守られているけど,今後,都市部の政治家や世襲で選挙以外は東京にいる政治家が力を持ってきたら,あっさり崩されるんじゃないか?
Re: (スコア:0)
私はそれほど詳しいわけではないが、元コメ者がいうには生乳の輸入は非現実的だ、
と言うことなのであるから、
バターを諦めると「国産牛乳を諦め」るんじゃなくて「牛乳を諦め」てしまうことになると言ってるのでは。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1, おもしろおかしい)
Re: (スコア:0)
国産の瓶や紙パックのような(生産者に言わせると生乳風の)牛乳はあきらめることになるが、
ロングライフ牛乳やアメリカのスーパーのようにペットボトルに入った無菌充填の輸入牛乳に替わっていくってことです。
それを望むか望まないかは別として。
Re: (スコア:0)
「不揃い野菜」系の努力ってマジ無駄だと思う
質のいいのが食えれば形なんぞ何でもええがな
Re:もっと根本的な問題 (スコア:2)
流通や小売りは気にするところなので。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:2)
農薬の使用目的は主に、病気や虫による害を防ぎ安定した収穫を行う為なのだけど、それを『形を維持するため』と表現するのは臭い。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:2)
小売関係者だけど、形が揃った野菜を陳列してる棚と、不揃い野菜が陳列されてる棚では売れ行きが全く違う。
小売も生産者も馬鹿じゃないんで。売上が立つなら、仕入原価安く買える不揃い野菜を並べたいに決まってるだろ?
そういうこと書く前に、あと2秒考えればわかるでしょ?
同様によく、「税抜き価格を表示するな、税込み価格にしろ!」という意見がありそのとおりだお客様のために!
とやると「あの店は高い」という評判や「高くなりましたね。競合店の◯◯は安いままですよ」という投書が来る。
実際に売上が下がって悲鳴を上げながら耐えてたり、税込み税抜き価格を併記してる場合、表示を大きくしたりしている。
小売じゃなくて、揃った野菜じゃないと買わない消費者と税抜き価格を安いと感じる消費者が形成してるいるんだよ。
---------------------------- うちの猫は、ながぬこ
Re: (スコア:0)
そもそも煮込み料理にしてしまうなら、野菜は冷凍で十分なんです。
日本のスーパーは、冷凍野菜あまり置いてないから、業務用系の店に行くしかない。
Re: (スコア:0)
ひとり暮らしだから冷凍野菜大歓迎なんだけど、
うちの近くの業務用スーパーの類は中国産ばかり
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
機械による大量加工を行なう場合、ある程度形が揃ってないと機械にセットしにくいので、
外食産業では仰るとおり調理しやすさに影響が出ます。
しかし、家庭や高級料理店など、調理者が自分で包丁を握って全ての処理を行なう場合には、少々の形の崩れはあまり問題にはなりません。
あなたこそ、ご自分で調理をしたことが無いのでは無いでしょうか。
また、形の悪い野菜=異常があったというのは余りにも短絡的すぎます。
例えば二叉になった大根はタダ同然の価格で叩かれますが、あれは生育した畑の土中の石が原因なので、生物学的な問題はありません。
二叉にまでは至らずとも、多少の曲がりは畑で作られた大根には生じやすいものです。
むしろ、すらりと真っ直ぐ綺麗な大根の方が、米から転作した田で生育された物の可能性が有り、好みにもよりますが味に劣ったり、
煮込んだときに型崩れしやすい場合があったりします。
#かといって、有機栽培とかなんとかで曲がり有りの土付きで売っている高価な大根もオススメしませんが。
#畑でも田んぼでも、大根を引き抜いた時点で泥は殆ど付いていません。新鮮な大根の肌は撥水性を持ちますので。
#それが弾きもしないで泥がべっとりと付いているということは……あっれー、なんでだろぉー。僕わっかんないや~ :-P
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
>では、自然薯よりも栽培された山芋の方が良いとお考えでしょうか。
>少なくとも、市場では前者が圧倒的に高価で珍重されていますが。
それは、天然のものとそうでないものの比較だよ。
天然の鯛と、養殖の鯛のどちらが高いか。
元コメは、養殖の変な形の鯛と、養殖のふつうの形の鯛の比較。
反論になってないよ。
栽培された変な形のにんじんと、栽培されたまっすぐな形のにんじん
どちらも、ふつうのスーパーで1個30円で同じ味だとしたら、どちらが売れる?
Re: (スコア:0)
求める「安定」が生産側と消費者側でずれた結果だと思います。
消費側からすれば,味や安全性よりも最終製品が常に市場に供給され続けていることが安定であり,価格調整のための生乳廃棄や畜産家の収入は直接は関係ない。一方で,生産側は経営や市場価格が高止まりすることが安定になる。そのためには,高額で売れる生乳を加工用に回すことにはためらいを感じることになる。
現在は飲料用を確保するために,加工乳や加工乳製品に高額な関税をかけることが認められている。 農水省データ [maff.go.jp]
一方,飲料用も年数パーセントの消費の落ち込みで
Re: (スコア:0)
絶対、このケースでは関係無いTPP云々言ってくる輩が沸くと思ったが、やっぱり沸いたか。
需要の増減への対応に時間がかかるのは国内でも海外でも同じ。
そして、直接的に政策対処が難しい海外相手では、札束で相手の頬をぶん殴るぐらいしか方法が無い。市場への安定供給の観点では、悪影響があるとはいわないが、少なくとも無関係だ。
金を無限に払えばなんでも買えて、一方で売れないものはタダにすれば必ず売れるなんて雑な世界観で考えるとそうなる。世の中はもっと複雑だよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
生産調整でわざわざ生乳の生産量を農家に減らさせてるから
天候不順による生乳生産量低下=供給不足でバター不足になってるんだよ
Re: (スコア:0)
絶対関係ないといわれても,酪農家が頭数を増やせない要因のひとつがTPPに締結による将来の経営リスクを考慮しての合理的な選択の結果な訳だが,逆にTPPを考慮していない酪農家は楽天家すぎないでしょうか。
受給に関して言えば,短期的には今年のシーズンまで2週間もありますから,関税を課さない緊急輸入が決まれば,必要な業者は輸入するでしょう。何せ国際価格(オーストラリアFOB価格)の3倍で買うことになっても,国産ととんとんの値段ですし,なにより無いものには代えられない。
長期的には,TPPなどで関税が撤廃されれば,日本の商社が日本向けに乳製品生産を始めることになるでしょう(中国産野菜のように)。あるいは,EUが畜産頭数のクオーター制廃止後に生産過剰になりそうなこともあり,国際的な価格は日本の消費量程度で急騰しないと思います。
さらに,乳製品の輸出国であるニュージーランドやオーストラリアなどの南半球の生乳生産のピークは10〜11月と,日本の6月とは半年ずれていることで,冬季に需要のピークを迎えるバターに限っても脅威となるでしょう。
今年の不足に関しては (スコア:0)
農水省がチーズを優先しろと指導したから、との説が有力だったり。
Re: (スコア:0)
牛乳は変わらず足りなくなることなく日々飲めている。
バターも倍程度の値段になるとはいえ、日頃買わないような高めのものは買えるので、必要な人に届かなくなっているということはない。
クリスマスに必要になる個人はとっくに確保してるだろう。
と言うわけで、乳製品の生産調整はわりとうまくいってることが今回の騒動で示された、と思ってる。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
> バターも倍程度の値段になるとはいえ、日頃買わないような高めのものは買えるので、
どこの話だよ。
川崎では全く見掛けないんだが。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:1)
具体的で効果的な工夫を上げない時点で無知の妄言
Re:もっと根本的な問題 (スコア:2)
一応新聞に出ているもっともらしい理由 [mainichi.jp]は以下の5点
・1 需給調整役
・2 昨夏の猛暑
・3 酪農家の減少
・4 TPPの行方
・5 輸入のさじ加減
だそうです。特に人がやめていくってのが深刻なようですね。
ガソリンやミネラルウォーターより安い生乳の価格が問題だそうで。
**たこさん**・・・
Re: (スコア:0)
どーしようもなかったら。 ソフホーズ方式なら考えに入れてもいいんじゃないかな。
その代わり政府が国有農家を不当な扱いをしていないかどうかについて、
私達は、じっと睨みつける必要がありますけど。
ああ。それから。昔のソビエトの失敗のように、
生産は立派でも流通がダメになるってのも注意が必要ですね。
バター不足に備えるために、牛さんいっぱい育てて、
みんなで牛乳ゴクゴクしてちゃ意味ありませんから。
Re:もっと根本的な問題 (スコア:5, 参考になる)
個人経営だと「家族で面倒見れる数」に限界があるから。
そしてそれを超えようと思うと、どっかから人を雇用してこないといけない。
ただ、「1人増やしたところで何の役にも立たない」ってのが現実。
牛の面倒は24時間365日見なきゃいけないわけで、自営業的な家族経営なら別にそれでもいいけど、雇用した人に「24時間一緒に生活して面倒見てね」とはいえない。
そうするともう、数人纏めて雇うことになるんだけど、今度は10頭や20頭増やしただけじゃ、その「数人」のコストに利益が見合わない。
だから50頭前後(だいたい家族経営の農家が面倒見れる数)からステップアップしようと思ったら、場所や条件にもよるけど、200頭・従業員15人前後、に一気に増やさないと、上記の「雇用した人数と面倒見れる牛の数」のバランスが取れなくなる。
(だいたい1日3交代でシフト組んで常駐させると、4人×3交代+3人が休暇、ぐらいが最低単位になる。そして4人が熟練者だとして面倒見れるのが200頭ぐらい。これもかなり正直厳しいけど)
で、従業員10人っていうのも、酪農やってるような地域だと難しい。何せ他の農家の家族とかだと農業繁忙期はそっちに引っ張られていくし。都会から連れてきても、「こんな仕事もう嫌だ」と言って抜けたりしたら、また次を探さなきゃいけない。
そして誰かが抜けたら、その間の穴埋めをどうするかって問題になる。1人2人抜けても大丈夫なように余裕を見つつ、更に自宅の周辺でない場所(他の酪農家とのしがらみがない)から人を連れてくるのは、はっきり言って現状では「至難」と言っていい。
その難しいハードルを越えて雇用に成功したとしても、大抵の場合はそういう人は素人なので、使えるようになるために教育が必要。そのコストもシャレにならない。
更に、乳牛って「乳牛ください」「はいどーぞ」で売ってる場所なんて殆どない(あるとしたら廃業する酪農家ぐらい)わけで、上に出てるように乳を搾れるようになるまで育つのに、だいたい3年ぐらいかかる。つまり、それだけの規模で一気に増やす、という先行投資と人材確保に成功したところで、利益が出始めるのは3年後。
数百匹単位を維持できる牛舎と、3年間分の維持費用、そして人を雇用し続けるコスト。一般的な個人酪農家に、そんな体力あるわけない。
って、酪農家出身のうちの嫁さんが言ってる。数字が正しいかは厳密には判らんけど、まあそんなもんなんじゃないかなぁ?
#農業繁忙期は嫁さんの実家で牛の面倒見るのに引っ張り出されてるのでAC