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太っ腹だし善意から言っているのはわかってるんだけど。解体処分される未来が目に見えてる。頼むからアメリカの博物館にでも寄付してくれ
遺品の一部くらいは回収できるかもしれないけどさすがに朽ち果てていると思うので引き上げは無理でしょう
商船ならともかく、各部を分厚い装甲に覆われた戦艦ですから、細かい錆びはあっても、構造を保てない程、朽ち果てる事はないと思います。
屑鉄にされるならまだしも、歴史修正主義者のシンボルに使われたりすると目も当てられないので、引き揚げるべきではない、というのには同意ですが。
いや今製鉄所で作られている鉄だって放射性物質なんて含んでいませんから。戦後のごく一部の時期だけですよ、溶鉱炉の内部状況を放射性物質でモニタリングしようとしていたのは。
陸奥鉄 [nhk.or.jp]の話題では戦後の鉄には放射性物質が含まれているという話があったので、ごく一部の時期だけだとは知らなかった。ということは、もう陸奥鉄には価値がないということか。
ちょっと前の陸奥の話題で、30年以上前に既に使われなくなった技術 [srad.jp]とコメントしたACです。 そのNHKの記事にも、よく読むと
池田 「通常、鉄は、放射性物質をほとんど含まないのですが、戦後の一時期、鉄の製造過程で、放射性物質を利用していたため、陸奥鉄のような、戦前の鉄が貴重になったということです。」
と書かれていますね。
その後、自由研究的に当時の状況を調べてます。 1950年代後半~60年代に盛んに行われていたのは確かです。 例:日本鋼管 川崎製鉄所 第3高炉 [jst.go.jp]:1959年10月火入れ 住友金属 和歌山製鉄所 第2-4高炉 [jst.go.jp]:それぞれ1963年4月、1965年4月、1967年3月火入れ 富士製鉄 釜石製鉄所 第1高炉 [jst.go.jp]:1958年11月火入れ(II報 [jst.go.jp]あり) 当時は高炉にカーボン煉瓦が導入され始めた時期で、それ関連の研究が多いですね。 富士製鉄の論文によれば、最初の基礎研究は1951年に発表されたもののようです。(おそらくソ連で)
その後、住友金属からこれの(44) [jst.go.jp]の論文
当社和歌山製鉄所4号高炉(49.2火入)炉底部に試験的に適用 し,小倉製鉄所2号高炉(49.9火 入)より本格採用 した。 (中略) 炉壁部の測定結果はRIの脱落状況と一致しており,本方法の採用によりRI埋込は不要になることが確認された。 炉底部についても温度による推定より多 くの情報が得 られている。今後建設する高炉については,すべて本方法を採用し,RIの埋込は廃止する方針である。
が1975年に出てます。 大体この辺でセンサーや電子計算機が大幅に進歩し始め、電気的な信号や熱電対での多点測定を計算機処理して精度のよい推定が出来るようになり、危ないし精度もない放射性同位体の利用は下火になって、冒頭の1982年の論文時点では全く使われなくなっていたと考えられます。
そんなわけで、現代の鉄には60Co由来の放射線は無いのが普通と思われます。ただし他の原料に由来する自然放射線とか、経年の影響もあるでしょうから陸奥鉄なり武蔵鉄に価値が無いかは即答しかねるところだと思います。 あと、試験目的で1990年に室蘭第2高炉に60Coを羽口から打ち込んだ [jst.go.jp]という論文があったので、たまにこういうのが市場に出たりはしているはずですね。
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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
ポール・アレンが日本に寄贈するとか言ってるらしいが (スコア:2, すばらしい洞察)
太っ腹だし善意から言っているのはわかってるんだけど。
解体処分される未来が目に見えてる。頼むからアメリカの博物館にでも寄付してくれ
Re: (スコア:1)
遺品の一部くらいは回収できるかもしれないけど
さすがに朽ち果てていると思うので引き上げは無理でしょう
Re: (スコア:0)
商船ならともかく、各部を分厚い装甲に覆われた戦艦ですから、
細かい錆びはあっても、構造を保てない程、朽ち果てる事はないと思います。
屑鉄にされるならまだしも、
歴史修正主義者のシンボルに使われたりすると
目も当てられないので、引き揚げるべきではない、というのには同意ですが。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:1)
いや今製鉄所で作られている鉄だって放射性物質なんて含んでいませんから。戦後のごく一部の時期だけですよ、溶鉱炉の内部状況を放射性物質でモニタリングしようとしていたのは。
Re: (スコア:0)
陸奥鉄 [nhk.or.jp]の話題では戦後の鉄には放射性物質が含まれているという話があったので、ごく一部の時期だけだとは知らなかった。
ということは、もう陸奥鉄には価値がないということか。
Re:ポール・アレンが日本に寄贈するとか言ってるらしいが (スコア:0)
ちょっと前の陸奥の話題で、30年以上前に既に使われなくなった技術 [srad.jp]とコメントしたACです。
そのNHKの記事にも、よく読むと
と書かれていますね。
その後、自由研究的に当時の状況を調べてます。
1950年代後半~60年代に盛んに行われていたのは確かです。
例:日本鋼管 川崎製鉄所 第3高炉 [jst.go.jp]:1959年10月火入れ
住友金属 和歌山製鉄所 第2-4高炉 [jst.go.jp]:それぞれ1963年4月、1965年4月、1967年3月火入れ
富士製鉄 釜石製鉄所 第1高炉 [jst.go.jp]:1958年11月火入れ(II報 [jst.go.jp]あり)
当時は高炉にカーボン煉瓦が導入され始めた時期で、それ関連の研究が多いですね。
富士製鉄の論文によれば、最初の基礎研究は1951年に発表されたもののようです。(おそらくソ連で)
その後、住友金属からこれの(44) [jst.go.jp]の論文
が1975年に出てます。
大体この辺でセンサーや電子計算機が大幅に進歩し始め、電気的な信号や熱電対での多点測定を計算機処理して精度のよい推定が出来るようになり、危ないし精度もない放射性同位体の利用は下火になって、冒頭の1982年の論文時点では全く使われなくなっていたと考えられます。
そんなわけで、現代の鉄には60Co由来の放射線は無いのが普通と思われます。ただし他の原料に由来する自然放射線とか、経年の影響もあるでしょうから陸奥鉄なり武蔵鉄に価値が無いかは即答しかねるところだと思います。
あと、試験目的で1990年に室蘭第2高炉に60Coを羽口から打ち込んだ [jst.go.jp]という論文があったので、たまにこういうのが市場に出たりはしているはずですね。