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桜島で初の「警戒レベル4」、大規模噴火のおそれ?」記事へのコメント

  • 19日未明に警戒レベル4に上がって初めてごく小規模な噴火(鹿児島市民にとっては日常茶飯事レベル)があった桜島。

    19日に 桜島における地殻変動の検出について [gsi.go.jp]が出され、昭和火口の下に 1.76×10^6m^3の膨張源があると発表された。なお山体の変化は島の東側(南岳山頂火口と鍋山の間付近)で膨張と沈降が確認されている。

    21日朝(07時23分)朝日新聞がいまさら6日前の写真を持ち出してきて、「桜島の火口の底に「ふた」 爆発力増すおそれ」 [asahi.com]。こんな精細な火口写真があるなら、毎日新聞の写真を肴にした溶岩議論 [srad.jp]に終止符が打てたのに。朝日の河合真人カメラマンがどうやらネガを紛失したのか現像に手間取ってしまったらしい。

    ちなみに火口のふたの正体は、小規模な噴火が起こる前京大の井口先生曰く

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    モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
    • >15日のマグマ貫入の数字からすれば大正噴火級ではないのは明らか。当分大正噴火級は起きないという話をされているようでもないのだが、「大規模噴火に至るまでの過程」というのは一体いつのことなのか。話の流れが意味不明。

      https://twitter.com/HayakawaYukio/status/635221842530304001 [twitter.com]
      「井口さんの頭の中は、大正噴火で占拠されていることが今回よくわかった。今回の危機を大正噴火への前哨戦だったとらえている。いっぽう、気象庁は大正噴火ではなく1986年11月の大きな噴石3キロだけを念頭にしている。京大桜島と気象庁は、同じものを見ても、考えていることがまったく違う」

      そーゆ―ことですか。

      ちなみに京大が【桜島観測報告】2015年8月15日マグマ貫入イベントについて [kyoto-u.ac.jp]をまとめています。それをみると、

      今回の活動の特徴は,A型地震が極めて活発化したことが挙げられます.このような活発化は過去30年以上見られなかった現象です。(略)震源は,南岳山頂および昭和火口の周辺直下の深さ1〜4kmに位置しています.(略)図9は,今回の活動の地震エネルギーと傾斜計及び伸縮計による地盤変動の時間経過を示したもので,地震エネルギーの放出量から,主要な地震活動は活動が開始した15日午前7時頃よりの18時間に集中していたことがわかります.山体の膨張を示す変動は,15日の午前8時40分頃に急加速しそして減速し,そして再度午前10時26分から急加速そして減速しました.その後,8月16日の正午頃には停滞しました.その後の変化は,やや山体の収縮を示す変動となっているものの,15日より前の状態と比べると依然として膨張が維持されており,浅部に貫入したマグマがその場所に留まっていることを意味します.(略)観測データは,北北東−南南西走向で東南東に傾斜した板状の変動源が開くこと(矩形開口断層)によって,良く説明され,貫入したマグマの体積変化量は.2.1×106 m3であり,その上端は海抜下約0.6kmで昭和火口のやや東に位置すると推定されます.

      15日に起きたマグマの貫入イベントはA型地震が顕著という点で珍しい事態ではあった(桜島でマグマの貫入自体は割とよく起こる)けれど、16日正午には終った。その後も数日間膨張し続けているという報道があったが、それはマグマが火山の直下にとどまっていることを示している。あとは貫入岩となるのを待つだけ。

      桜島の昭和火口はその後 19日未明・21日昼・23日未明に小規模噴火を繰り返しているが、これ自体は平常運転。15日から始まった異常現象、気象庁が考える近隣に被害が及ぶ可能性のある山頂噴火の可能性は低下したという見方もできるため、鹿児島市による避難勧告が解除された、と。

      余談だけど、個人的にどうしても正しておきたいことがある。15日の一連の活動でマグマが火口まで上がってきたのではないか [srad.jp]という疑惑が持ち上がったとき、Togetter [togetter.com] で「桜島の空撮を手掛けている吉留直人氏は、雨により火口に流れ込んだ泥が干上がって蓋になっていると説明されてますね。https://twitter.com/NaotoYoshidome/status/632691682081796096」というコメントをしてしまった。しかしあとで「masakunの日記: 今回の桜島の噴火で川内原発が止まるべきだと本気で思うなら、小学校からやり直してね」 [srad.jp]で引用した資料 [sakura.ne.jp]によると、

      1995年頃からは,火口の深さが400~500m(火口底標高500~600m)と深くなりました(写真3).また,溶岩ドームの大きさも小さくなりました.そのため,以前に比べて,火山弾が少なく,空振が弱くなったと考えられます.更に,火口が深くなったため,火口底から斜め上方へ飛び上がった火山弾は,火口壁に突き当たり火口外へ飛び出すことができません.そのため,火山弾が落下するのは頂上付近に限られています.

      南岳の山頂付近にある昭和火口はここ20年くらい深さ400m以上もあって、梅雨時の泥がたまるにはとても深すぎるのです。そのため火山活動が活発だった6月までの火山噴出物がたまったとみるほうが合理的なんだけど、Togetter に書いたコメントがやたら RT されまくってて。

      # 噴石や火山灰というより「泥」と呼んだほうが一般に分かりやすいのは事実なのですが、後で訂正したいと思った内容を RT で拡散されると晒しあげのようにしかみえない(汗)

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      モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
      親コメント

長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

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