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2015年のノーベル物理学賞はニュートリノが質量を持つことを示した2氏が共同受賞」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2015年10月07日 12時29分 (#2895549)

    ノーベル賞は研究者個人に贈られるものですが
    カミオカンデやスーパカミオカンデには,研究者の才能・努力だけでなく数十億円の税金も投入されています

    昔から日本では物理学研究が盛んでしたが,それに加えて潤沢な研究資金があったからこそノーベル賞につながった,と言っても過言ではないと思います

    これからも日本は国策として大学・研究機関にはどんどん税金を投入して,毎年ノーベル賞を取るような豊かな国にしてほしいとおもいます

    • by Anonymous Coward on 2015年10月07日 12時41分 (#2895562)

      >これからも日本は国策として大学・研究機関にはどんどん税金を投入して,
      >毎年ノーベル賞を取るような豊かな国にしてほしいとおもいます

      ノーベル賞は結果であって目的ではないでしょう。

      「ノーベル賞を取ること」が国策としての目的になったら、
      ノーベル賞と関係ない分野は評価されなくなるし研究費の投下も少なくなってしまう可能性がある。
      それは社会の発展への貢献、人類の英知の探求という意味では歪んでいる。
      よく言われるのはノーベル数学賞はないこと。他にも例えば近大マグロは日本の水産業を救う重要な養殖学の発展だけどノーベル賞に該当する分野はない。
      他にもノーベル賞に該当しないが社会に貢献する研究、人類の英知を広げる研究はたくさんあるだろう。

      親コメント
      • by Anonymous Coward

        >「ノーベル賞を取ること」が国策としての目的になったら、

        どこかの国をディスってる

        • by Anonymous Coward

          政府は、2001年に策定した科学技術基本計画の中で、「50年間で受賞者30人」という目標を掲げました。

          ディスりたくもなるでしょ?

          • by Anonymous Coward

            これのことか?例えの一つにすぎないけど、これをもって「目標を掲げている」と読めるやつがいるなら俺はそっちのほうが心配だし、問題にするんなら「投資に見合う」のほうだと思うがね

            http://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/honbun.html [cao.go.jp]

            (1) 知の創造と活用により世界に貢献できる国の実現に向けて
            -新しい知の創造-

             「知の創造と活用により世界に貢献できる国」とは、科学を通じて、未知の現象の解明、新しい法則や原理の発見等、新しい知識を生み出し、その知識を活用して諸課題に対応する国である。さらに、そうした知識や知恵を世界に向けて発信し

            • by Anonymous Coward

              >50年間にノーベル賞受賞者30人程度
              というか、その目標(なのかはおいといて)の半分くらいはすでに達成してるんだな。。。

              • by Anonymous Coward

                2000年以降に研究を開始したものについてはどうなんだろう
                世界に通用するような研究ができてるんかな

    • 「カミオカンデは日本のプロジェクト」それはそうですが、日本のプロジェクトだけでは小柴先生のノーベル賞につながるニュートリノの検出はできなかったとどこかで読んだ記憶があります。探してみたけれど見つかりません。スラドには詳しい人がいると期待していますが。

      Wikipedia の記述 [wikipedia.org]では「カミオカンデは、このまれに起こる衝突を検出することで間接的に陽子崩壊を実証することを目的とした。」に続いていきなり「カミオカンデはニュートリノの衝突を検出するため、超純水をつかう。」となっていて陽子崩壊とニュートリノの間の話がつながっていません。ググって見つかった範囲では、小柴先生の ニュートリノ天体物理学の誕生 [gakushikai.or.jp]にはそれらしいことが少し書いてありますが。

      カミオカンデ(KamiokaNDE)というのは、神岡という地名の後ろに大文字のNDEをつけたもので、この実験は核子の崩壊を探索することが本来の目的であったので、核子はニュークレオンですから、核子崩壊実験「Neucleon Decay Experiment」の頭文字をとってNDEとなったわけです。核子というのは「原子核をつくっている粒子」という意味で、陽子と中性子を意味します。

      ところが、陽子の崩壊は何年たっても見つからず、ニュートリノの観測結果ばかり発表するものですから、世界の物理屋はNDEというのは(Neutrino Detection Experiment)だと思っている人が大部分です。

      核子崩壊を観測しようと思ってカミオカンデをつくったけども、理論が間違っているらしいことが分かった(これはこれで成果)。その後にニュートリノを観測しようと思ったが日本の予算としては陽子崩壊のための設備ということになっているのでできなかった、という話だったように思います。

      本格的な太陽ニュートリノ観測台として5万トンの装置をつくろう、一国でつくるのはたいへんだから国際共同研究として一緒にやらないかと、1984年にある国際学会で提案したのですが、だれも乗ってこない。これはいつになったらできるだろうかと思っていましたら、カミオカンデを改造して太陽ニュートリノを観測するフィジビリティ・エクスペリメントを一緒にやろうという提案には、ペンシルバニア大学のマン教授がすぐ飛びついてきました。彼は翌月には日本にやって来て神岡を視察し、すぐコラボレーションが決まったという状況があります。

      というコラボレーションの結果としてニュートリノ検出は(奇跡的に小柴先生の在任中に)なったのですから、国威高揚的な「日本のプロジェクト」には若干もやもやとした感じがします(私の記憶違いならすみません)。もちろん主導的な役割を果たしたのは日本なのですから、それを誇りに思って良いということは当然ではあるのですが。

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      • by Anonymous Coward
        基礎科学は多くの実験装置とそれを支える研究者の集合でないと成り立たない。
        特に"人"というのが大事で、研究に必要な各コンポーネントや実験の遂行に必要なノウハウというのは教科書や論文からは十分には学べず、世代ごとの伝承が不可欠で、それを維持するには国内に学生を含め多くの研究者が必要。
        日本が主導する実験でノーベル賞が出るということで、今の子供や若者が科学に夢を持ち、研究に対するモチベーションが上がるなら国威高揚で大いに結構じゃありませんか。
        特に科学・技術立国を目指すならとても大事な事。

        今も研究者にとっては非常に厳しい流れが続いていますが、民主党
        • それはそれでしょう。民主党時代の事業仕分けをけなす発言が多いですが、現実には一般会計における歳出・歳入の状況 [mof.go.jp]などにあるように収入と支出の差はますます離れるばかりで破綻が近づくばかりです。

          # まずは「我が軍」の費用から削減すべきと思いますが。

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          • by Anonymous Coward
            それはそれなどと軽い言葉で済ませられるような問題じゃないと思いますが。
            苦しいときに目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだったんですから。
            民主党は今度は公務員の給料2割削減を公約に掲げてますね。
            研究職のポストが狭き門で待遇も良いとは言えない今の状況で、研究者になろうとする学生が減っているのに、これが実行されたらとんでもないことになりますね。
            事業仕分けで何の反省もしていなかったという事でしょう。
            • それはそれなどと軽い言葉で済ませられるような問題じゃないと思いますが。
              苦しいときに目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだったんですから。

              「目先の大きな予算を減らすことで、日本の未来まで台無しにするところだった」には同意しますが、今の借金をずんずん増やしていくやり方も、日本の未来まで台無しにしているとは思いませんか。年収の倍も金を使うなんて正気とは思えませんよ。

              親コメント
    • by Anonymous Coward

      今の日本のビッグサイエンスはバブルのころの貯金でなんとかしている側面が強いんですよね…
      バブル崩壊から30年弱、そろそろ次の投資がないとマズイんですがね。第三の矢としてガツンと予算措置をお願い致したく。

      • by Anonymous Coward

        個人的には予算規模は十分だと思います。
        日本は過去15年、研究予算はほぼ横ばいで、これはイギリスやカナダなどと同じ様な傾向ですが、日本以外のこれらの国々は論文数を着実に伸ばしています。
        一方で、日本は2004年の大学法人化以降から、全く論文数が増えていないところが減らしています。

        やはり、できる研究者ほど出世して研究ができなくなる今の制度をなんとかするべきだと思いますね。

        • by Anonymous Coward

          論文数についてですが、これは研究者数とそのアクティビティの指標ということですよね。こちらも重大問題なのはご指摘のとおりです。
          >やはり、できる研究者ほど出世して研究ができなくなる今の制度
          も問題ではあるのですが、これは多かれ少なかれ昔もそうだったと思います。むしろ大きく変わったのは博士号取得後まもない研究者が安定した身分で研究できなくなった点です。

          ビッグサイエンスに関しては、アイデアももちろん重要ですが、やはりハコモノに依存するところ大ですので、ドカンとお金を投入しないとノーベル賞クラスの成果は出てきにくいです。

          どちらか二者択一といわれれば、若手研究者の安定雇用の拡大を取らざるを得ないと思いますが。経験するとわかるのですが、本当に「貧すれば鈍する」で、アイデアもわかなくなってくるんですよ…

        • by Anonymous Coward

          もう少し長い期間で見ると、イギリスとカナダは、1990年代に比べると2000年代はかなり研究予算が増えています。
          確かに、ここ10年は増えていないですが。イギリスはEUから、カナダはアメリカから研究費をひっぱってこられる
          のがだいぶ違うのかもしれません。

          日本の論文数が減っているのは、雑務が増えて研究時間が減ったのと産業界が論文を書かない傾向になったことが
          要因の一部です。
          参考: http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kihon5/3 [cao.go.jp]

        • by Anonymous Coward

          >やはり、できる研究者ほど出世して研究ができなくなる今の制度をなんとかするべきだと思いますね。

          知らなかった!
          「ピーターの法則」は、日本の研究界にもあったんだ・・・

      • by Anonymous Coward

        今の政府的に親学とか水伝とか江戸しぐさとかに大きく研究費出しそうだ。

    • by Anonymous Coward

      過去の受賞者にも何人か同様の感想を持つ人がいるが、大村さんの過去を知ると「長い間の努力が報いられて良かったなあ」と思うが、梶田さんの業績を聞いても「賞を取るためにずいぶん金をかけた国家的プロジェクトだから当然だろう」という気がする。如何にも東大的という感じ。

      • by Anonymous Coward

        >梶田さんの業績を聞いても「賞を取るためにずいぶん金をかけた国家的プロジェクトだから当然だろう」という気がする。
        ビッグサイエンスの場合は、多かれ少なかれそういう傾向はあると思いますよ。
        アメリカ人がとったノーベル物理学賞も少なからずビッグサイエンスによるものですし。
        >如何にも東大的という感じ。
        ちょっとレッテル貼り的だなあ。「東大話法」みたいな。

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