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出版社や作家ら、図書館での新刊貸し出しに1年猶予を求める文書を送付へ」記事へのコメント

  • 佐藤社長は、ある人気作家の過去作品を例に、全国の図書館が発売から数カ月で貸し出した
    延べ冊数の数万部のうち、少しでも売れていれば増刷できていた計算になると説明。

    大手出版社の文芸作品は一般的に、最初に刷った部数(初版)の9割が売れて採算ラインに乗り、
    増刷分が利益となるといわれる。数十万部に到達するベストセラーはまれで、大御所から中堅人気作家による
    初版2万~3万程度の作品で収益を確保できるかが死活問題だ。
    だが、近年はこれらの作品でなかなか増刷が出ないという。

    増刷や在庫管理のコストやがほぼかからない電子書籍で流通させればいいんちゃうの?
    なぜ紙で出すことにこだわる。

    「増刷はコスト的に見合わない→絶版」ではなくて、売れ行きが落ちてきた後は、
    電子書籍でずっと流通させ続けてほしいものだ。

    • by Anonymous Coward

      別に電子書籍にコストがかからないわけでもなく
      増刷ラインにかかってないのは「市場(取次含む)にある」ということだから結局電書にもならんのです
      まあとっとと電書のコストを反映した増刷ラインを考えろよって話にもなるのですが。

      まず紙の本を刷るということは作家の収入と出版社の資金繰りにおいて重要なんですよ…

      • by Anonymous Coward

        > 別に電子書籍にコストがかからないわけでもなく

        業界の方でしょうか。
        興味があるので、電子書籍の「増刷」コストってどういうところから発生するのか
        聞かせていただけませんか?

        > まず紙の本を刷るということは作家の収入と出版社の資金繰りにおいて重要

        ここらへんも。電子書籍ではなぜそれらに貢献しえないのでしょう?

        • by Anonymous Coward
          紙の本は刷った段階で作家に稿料払うし出版社も取次から仮払いもらえるるってこと。電子書籍にそのような商習慣はないんじゃねぇの。
          • by Anonymous Coward

            でも増刷しないことに決めたら、どのみち入ってこないお金ですよね。
            それなら電子書籍ででも出しておいた方が「いくらかまし」なんじゃない?

            別に紙を全く刷るなとか、初版から電子書籍だけで流通させろと言っているのではなく、
            版を重ねる際に紙の本の出版ではコスト的に見合わなくなってきたような場合でも、
            電子書籍なら利益を出せるということがあるんじゃないの?という話。

            出版業界は、取り巻く状況が変わってきているのに自らは変化しようとせず、
            周りに変わるように文句を言って何とかしのごうとしているように見えるんだよね。

            • 電子と紙の両方のコストを取れる大手はすでに電子書籍も並行でやってますよね。
              名前が出てる新潮なんて自社で持ってる
              http://www.shincho-live.jp/ebook/ [shincho-live.jp]
              それでも紙の増刷は作家にも出版社にもメリットがあるので、紙の本を無料で貸しているところに今回の申し入れ。
              なんか変ですかね?
              • by Anonymous Coward

                電子書籍で継続して売れ続けて収益をあげられるのなら、
                紙の本で増刷をかけられるかどうかに、そんなにこだわる必要は無いんじゃないの?

                特に作家の方は、電子書籍の方で継続して収入が得られているなら、紙の方の増刷にこだわらなそうに思えるけど。

                名前が出てる新潮なんて自社で持ってる
                http://www.shincho-live.jp/ebook/ [shincho-live.jp]

                2015.09.04 9月新刊電子書籍34点、追加しました。

                とても本気でやっているようには見えない。
                例えば村上春樹の著作で新潮で扱っているものは72点 [amazon.co.jp]

              • 実際に出版に関っているわけではないので、正確なことはわかりませんが、以前、ある研究会である研究者の新刊の即売をやっておりました。まぁ、買ったのですが、その後の懇親会でその出版社の社長さんと同じテーブルになったので「この本電子版でも出してもらえませんかねぇ?」と訊ねたら、言下に「無理です」と言われてしまいました。

                その時社長さんは詳しく製作費や流通コスト印税等の話をしてくれたのですが、例えば Amazon から Kindle で出した場合、Amazon の取り分が凄まじく多すぎて、確かに電子化そのものはそんなにコストは掛からないのだけれど、紙の本を売ったときよりも儲けが無くなってしまうということでした。電子本が売れる分だけ紙の本はバーターで売れなくなりますから、結局、出版社としては売れた点数は同じでも、電子本が売れた分だけ赤字が嵩んでしまうということでした。

                彼の話では、大手では角川だったかどこかが包括的に Kindle でも出す契約を結んだけれども、たぶん、今、あそこは台所事情が大変なことになっているはずだとも言っていました。

                もう具体的な数字は忘れましたが、その時は、Amazon の取り分に驚いたもので、なるほど、それで日本では電子書籍がなかなか増えないのかと納得したものです。

                それまでは、電子本なんて、InDesign の元ファイルから簡単に出力できちゃうんだから(もちろん、それなりの手直しは必要になりますが)後は紙代も製本代も倉庫代も運送料も掛からないのだから、安く売ってもウハウハとまでは行かずとも、少なくとも出さないよりは出しておいた方が得なんじゃないかと思っていたのですが、確かにその計算を聞かされてしまうと...納得せざるを得なかったのを覚えています。
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                通常の紙の本だと流通に30%のところをamazonは55%を持っていく [blogos.com]ようで、
                でも電子書籍は印刷コストや返品がないことを考えると、そんな悪い話でもないんじゃないの? [naver.jp]ということのようです。

                Appleの場合は30%の取り分のようですし、Googleも「希望小売価格の半分以上が出版社になる [cnet.com]」
                と言っているようですし、そう厳しいというものではないのでは?

                新潮社のように自前で電子書籍販売もやっているとことは、なおさら言い訳できないんじゃない?

              • あと,価格決定権をAmazonに握られるのがキツイみたいよ。
                親コメント
              • by Anonymous Coward

                「紙の書籍より高くしてはならぬ」 [blogos.com]ってだけじゃない。

                電子書籍でしか出ない本は、出版社が自由に価格を決められるし、
                紙と電子書籍の両方で出している本は、どうしても電子書籍の値段を上げたかったら、
                紙の本の値段も一緒に上げれば出版社の好きな値段を付けられるんでしょ。

                まあほんと、こういう話を読んでいると、出版社ってのは
                電子書籍がとにかく嫌いで嫌いで、いやでいやで、
                電子書籍が普及する時代が来るかも、ということが不安で不安で仕方がない、何とか押しとどめたい。
                と、生理的嫌悪感に近いものを持っているんだなぁと感じる。

              • by Anonymous Coward
                そりゃそうだ。グーテンベルグ以来情報の拡散はどんどん安価にできるようになっていくのに対して、それじゃ商売にならないからひたすら利用者に不便を強いることをメシの種にしてきた業界なんだから。
              • by Anonymous Coward
                紙の本を刷る事による金融面のメリットを散々書いたのになあ
                裏返せば電書がメインになるほど今までの現金フローが成り立たなくなるわけで
                生理的でもなんでもない、純粋に経理的な問題ですよ。

一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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