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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
創造性ってそんなに必要? (スコア:1)
「(過度の)著作権が創造性を削ってゆく」みたいなことを言ってたけど、
(自由な)創造性ってそんなに必要なもの?
著作権で飯を食ってるような人(作家ではなく、その周辺の人ね)はたくさんいて、
お金を持ってて、経済に大きな影響を与えてる。
一方、創造性が絶対に必要不可欠な人って、世の中にはほとんどいない。
ほとんどの人は、創作する
# mishimaは本田透先生を熱烈に応援しています
創造するということ (スコア:1)
模倣であるそれが、果たして『創造』と言えるレベルに達しているのか多分に疑問ではありますが、それを取っかかりとして私は自分オリジナルの物語を書き始めたところです。
(作家になるのが夢だったので)
創造するということは、そんなに大上段に構えるほどのものではないのでは、と私は感じています。
ちょっとしたジョークを思いつくとか、Web日記を書くとか、スラドに書き込むとか(^^;)、そうしたことも『創造』と言える部分があるのではないでしょうか?
「それで食えるかどうか」とは関係なく、何かを作り出すことを楽しいと感じる人々は、決して少数ではないと思います。
(SEとしての私は、プログラムを作るのが好きです(^^;))
その大多数が、『スタージョンの法則』よろしく箸にも棒にもかからないものなのだとしても。
(私のも…)
Re:創造するということ (スコア:1)
プロであっても過去をまったく踏まえずに作品を創作することはできない。多くの場合、アマは模倣することで表現の技法を磨いてから創作を学ぶ。創作しようとするものを表現できなければ話にならない。趣味と割り切っているので創作をさほど重視しないとか、創作の技巧に未熟という理由からも過去の作品を借りる割合は増すだろう。その手本となるのがプロの作品であっても不思議ではない。プロがアマを育て、アマが次のプロを生む。過去の作品を学びすぎると個性がなくなるという俗信があるが、実際は個性を見極める/みがく/際立たせるといったことに、過去の要素は欠かせない。
このようにして創作を学んだアマの中からプロが出てくる。さらに鑑賞するだけの者もいる。生涯その位置にいる者も多いだろうが、生まれついてのプロ/アマはいない。プロ/アマは、鑑賞するだけの者から生まれる。その過程を見れば、プロとアマさらに純粋な鑑賞者の間にはっきりとした境界はなく、多くの者が様々な位置にいるだろう。そこでは誰もが、はるか彼方にいる者や少しだけ前を行く者の過去の作品を分け隔てなく手本としている。
芸術における創作を、過去の作品を踏まえた上での個性の表現と見るならば、これを作者単位でのイノベーションということはできないだろうか。もちろん、作者間で共有される技法が過去の技法をうわまわるというのもイノベーションだろう。この技法だが、どんな芸術分野においても過去の作品の蓄積がある程度に達すると、模倣して新たな解釈や表現を加えるような手法の作品が生まれる。また、メディア(複製技術)の進化がある程度に達すると、過去の作品を「拝借して、混ぜて、焼く」ような手法の作品が生まれる。それらは登場時こそ議論を呼ぶものの、やがて洗練されて新しい技法と呼ばれるようになる。
現在の作品が過去の作品より優れていると一概にいえるわけではない。そこに差異があるとすれば優劣ではなく、時代や世代などを反映した様式の変化だ。科学技術の文脈での「イノベーション」を、芸術の文脈での「個性の表現」「技法の進化」「様式の変化」と対応させるのは乱暴だろうか。それらに富んだ科学技術/芸術が人を惹きつける。
過去の作品を借りるやり方によって著作権法的によくないものもあるだろうし、それがプロの作品だと経済的損失になる場合があるかもしれない。しかしそれが解消されなかった事例はどれだけあるのだろう。それが原因で葬られたプロの作品はどれだけあるのだろう。また、規制する者は、その経済的損失を勘定に入れてバランスがとれるように値付けをしてきたはずだ。値付けがある以上、常にいくつかの作品が表舞台から消えつづけていることも忘れてはならない。もし中古売買なども禁じられたら、規制に逆らわずにその作品に触れるにはどうすればいいのだろう。過度な規制が、プロ/アマに壁を作ってしまう場合もあるのではないか。
作品を(創作している者ではなく)規制している者が「様式の変化」を告げて、強引に需要を喚起することは度々見られた。そういうときは普段にも増して多くの作品が表舞台から消えているだろう。こんなものはイノベーションではない。規制による保護があるから多彩な芸術にふれられるのも事実だが、それが逆に作用する場合もある。
...というか、創作自体が楽しいものだよね。「それを先に書け。」あ、そうですね、ごめんなさい。