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どうも東京都は新市場を高付加価値品中心の市場に従っている雰囲気があるよね。
特に鮮魚、鮮魚は密閉の冷蔵倉庫で、室温は10°に保たれるのだそう。
当然利用料は上がる。そんなのコストが高いと、お安い庶民の魚は扱いコストばかりがあがって値段は上げられないし、仲卸も量を裁く必要がある所はやってらんないよね。ただ、今すでにちょっと規模の大きなスーパーは、仲卸を通さずに、バイヤーが直接買い付けをして、市場には実際には荷物が入らずに直送されるのが主流なのだとか。品物をいちいち確認しないような量の物流はもう市場流通にはなじまないって考えなのかもね。そんなのはいくら臨海部とはいえ都会の真ん中、過密すぎてコスパが悪いところでやらなくても、郊外の物流倉庫でやれ、と言うノリ。
一方の高級品は、全国や世界から集まってきて、和食ブームもあって場合によっては品物を外国の業者が買い付け、航空便で外国に送られるような取引が増えているらしい。これは市場関係者の努力によって作られた、ブランド力のたまものだよね。高級品が高く売れるから品物が集まる、品物が集まるから買いに来る、買いに来ると高く売れるから…。ただしブランド力は高いけれど、市場が低温物流に対応していない。それに似合うだけの鮮度や品質を担保するのが難しくなってきていた。そこで、移転を契機に全面改修するって事なのではないかと。
でもね、これをやると、仲卸の立場としては、ただでさえ収益が出やすい量の商売が細ってきている所を、もう先がないからと切られてトドメを刺されるようなことを意味する。東京都としては、このまま延命して自然消滅を待つメリットはないから、合併するなりなんなりして耐えられないところは自然に整理されて欲しいと思っているのだろうけど、それを直接促す事はあからさまにはできないし、口が裂けても言えない。そうなると政治の出番なのだが、さらに場所が場所が場所だけにブランドだの伝統だのと感情論もくっついてきて、市民活動家も参加し、魑魅魍魎が跳梁跋扈して百鬼夜行状態。
外野としては、これ、産業転換期の事例として大変興味深いよ。おもしろい。関係者には悪いけど、いろいろな事で盛大に議論して、後世によい事例を残して欲しい。
でもね、これをやると、仲卸の立場としては、ただでさえ収益が出やすい量の商売が細ってきている所を、もう先がないからと切られてトドメを刺されるようなことを意味する。東京都としては、このまま延命して自然消滅を待つメリットはないから、合併するなりなんなりして耐えられないところは自然に整理されて欲しいと思っているのだろうけど、それを直接促す事はあからさまにはできないし、口が裂けても言えない。
これ、時々テレビに出てくる賛成派の仲卸の人が言ってたね。ただ仲卸も賃料の他に参入するための権利のような物(親方株みたいなものかな)を買って参入してるので、廃業を積極的に促そうとすると、東京都に「じゃ権利買い戻せ」って話がたくさん来て収集がつかないので、できないそうで。
あと豊洲市場の計画が立ち上がった頃って、いわゆる小泉改革の元「日本の流通は複雑で非効率なので簡素化すべし(キリッ)」「商店街とかの小規模商店も非効率、大規模ショッピングセンターにすべし(キリッ)」って話が礼賛されてた頃で、たしか当初の計画ではそれらを前提に豊洲では仲卸は廃止か大幅縮小の予定だったはず。敷地も1.7倍だけど観光施設の分を除くと築地より面積は少ないそうで。その後、買い物難民とかの問題が出てきて国とかの方針が変わり、商店街の再生とか言い始めて仲卸もそのままとなったけど、それに必要なスペースは確保されてないので、詰め込みせざるを得なくなったとか。
>敷地も1.7倍だけど観光施設の分を除くと築地より面積は少ない
築地市場は基本平屋なんだけど、新市場は複数階層があり、一番に重たくて大量に荷さばきがひつようなもの、2階以降にだんだん軽いもの、と言う形で整備されているので、市場部分の床面積だと築地市場の1.8倍近くになるはずよ。その他に周辺に分散していた場外市場や、市場関係者のオフィスなども収容するので、全体の床面積はもっと広い。
彼らは、「かつての勝ち組」だったんすな。だからこそ(かつての)超一等地に(当時としては)先進的な店を構えることができたと
もうダイエーと同様、街ごと産業再生機構に突っ込むというのは。。
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身近な人の偉大さは半減する -- あるアレゲ人
都は"都民の台所"としての市場を見限り、日本と世界の市場にしようとしてる説 (スコア:2, 興味深い)
どうも東京都は新市場を高付加価値品中心の市場に従っている雰囲気があるよね。
特に鮮魚、鮮魚は密閉の冷蔵倉庫で、室温は10°に保たれるのだそう。
当然利用料は上がる。そんなのコストが高いと、お安い庶民の魚は扱いコストばかりがあがって値段は上げられないし、仲卸も量を裁く必要がある所はやってらんないよね。
ただ、今すでにちょっと規模の大きなスーパーは、仲卸を通さずに、バイヤーが直接買い付けをして、市場には実際には荷物が入らずに直送されるのが主流なのだとか。品物をいちいち確認しないような量の物流はもう市場流通にはなじまないって考えなのかもね。
そんなのはいくら臨海部とはいえ都会の真ん中、過密すぎてコスパが悪いところでやらなくても、郊外の物流倉庫でやれ、と言うノリ。
一方の高級品は、全国や世界から集まってきて、和食ブームもあって場合によっては品物を外国の業者が買い付け、航空便で外国に送られるような取引が増えているらしい。
これは市場関係者の努力によって作られた、ブランド力のたまものだよね。高級品が高く売れるから品物が集まる、品物が集まるから買いに来る、買いに来ると高く売れるから…。
ただしブランド力は高いけれど、市場が低温物流に対応していない。それに似合うだけの鮮度や品質を担保するのが難しくなってきていた。そこで、移転を契機に全面改修するって事なのではないかと。
でもね、これをやると、仲卸の立場としては、ただでさえ収益が出やすい量の商売が細ってきている所を、もう先がないからと切られてトドメを刺されるようなことを意味する。東京都としては、このまま延命して自然消滅を待つメリットはないから、合併するなりなんなりして耐えられないところは自然に整理されて欲しいと思っているのだろうけど、それを直接促す事はあからさまにはできないし、口が裂けても言えない。
そうなると政治の出番なのだが、さらに場所が場所が場所だけにブランドだの伝統だのと感情論もくっついてきて、市民活動家も参加し、魑魅魍魎が跳梁跋扈して百鬼夜行状態。
外野としては、これ、産業転換期の事例として大変興味深いよ。おもしろい。
関係者には悪いけど、いろいろな事で盛大に議論して、後世によい事例を残して欲しい。
Re:都は"都民の台所"としての市場を見限り、日本と世界の市場にしようとしてる説 (スコア:1)
でもね、これをやると、仲卸の立場としては、ただでさえ収益が出やすい量の商売が細ってきている所を、もう先がないからと切られてトドメを刺されるようなことを意味する。東京都としては、このまま延命して自然消滅を待つメリットはないから、合併するなりなんなりして耐えられないところは自然に整理されて欲しいと思っているのだろうけど、それを直接促す事はあからさまにはできないし、口が裂けても言えない。
これ、時々テレビに出てくる賛成派の仲卸の人が言ってたね。ただ仲卸も賃料の他に参入するための権利のような物(親方株みたいなものかな)を買って参入してるので、廃業を積極的に促そうとすると、東京都に「じゃ権利買い戻せ」って話がたくさん来て収集がつかないので、できないそうで。
あと豊洲市場の計画が立ち上がった頃って、いわゆる小泉改革の元「日本の流通は複雑で非効率なので簡素化すべし(キリッ)」「商店街とかの小規模商店も非効率、大規模ショッピングセンターにすべし(キリッ)」って話が礼賛されてた頃で、たしか当初の計画ではそれらを前提に豊洲では仲卸は廃止か大幅縮小の予定だったはず。敷地も1.7倍だけど観光施設の分を除くと築地より面積は少ないそうで。
その後、買い物難民とかの問題が出てきて国とかの方針が変わり、商店街の再生とか言い始めて仲卸もそのままとなったけど、それに必要なスペースは確保されてないので、詰め込みせざるを得なくなったとか。
Re: (スコア:0)
>敷地も1.7倍だけど観光施設の分を除くと築地より面積は少ない
築地市場は基本平屋なんだけど、新市場は複数階層があり、一番に重たくて大量に荷さばきがひつようなもの、2階以降にだんだん軽いもの、と言う形で整備されているので、市場部分の床面積だと築地市場の1.8倍近くになるはずよ。
その他に周辺に分散していた場外市場や、市場関係者のオフィスなども収容するので、全体の床面積はもっと広い。
Re: (スコア:0)
彼らは、「かつての勝ち組」だったんすな。
だからこそ(かつての)超一等地に(当時としては)先進的な店を構えることができたと
もうダイエーと同様、街ごと産業再生機構に突っ込むというのは。。