飛行機に重力計と高度計を取り付けて氷の上をぐるぐる飛びます。氷と大陸は密度が異なりますから重力への寄与が違います。そこで逆問題を解いて断面図の推定をしているようです。病院の CT スキャンで X 線のかわりに重力異常を使うようなものでしょうか。何点かで氷の上からレーダーで測った氷の厚さのデータがあるのでこれと推定した断面図を比べて誤差評価しています。高度計をつかえば氷の高さが分かります。これと磁気異常や人工衛星画像も使って(どうやって使っているか分かりません)氷の体積を推定します。それを海洋の面積(3.6×1014 m2)で割って 3.5 m と出しています。これがトッテン氷床だけの数字で付近の Aurora subglacial basin(氷の下に広がる凹み)全部の氷を計算すると 6.7 m の海面上昇だそうです。
6mは大げさでは (スコア:2)
これだと全部溶けても3mしか海面上昇はしませんね。
6mはどこからくるんでしょうか。
トッテン氷河を全部溶かすだけの熱量をどうやって与えるか、
暖かい海水が流れ込むくらいで溶けるものなんでしょうか。
Re:6mは大げさでは (スコア:3)
30kmは幅ですね。3.5mとか4mといった数字がありますが、その根拠は分かりません。
南極全部だと、
南極の氷の1/10が溶けたら5~6m上昇ってイメージですかね。
なお場所によりますが、大陸氷床の底は海面下の場合があります。トッテン氷河の底は内陸に向かって下り坂らしい。
一般論ですが、棚氷が流出し、後ろの氷河も続けて流出し、氷河が本格的に溶けるのは海洋に流出して南極を離れてからじゃないんですかね。
Re: (スコア:0)
過去のデータからじゃないでしょうか。300万年前には6~9m上昇したとありますので。
Re: (スコア:0)
30kmは幅ですね。3.5mとか4mといった数字がありますが、その根拠は分かりません。
WIRED に引用されている 元論文 [nature.com]の補遺PDF [nature.com]に書いてありました。
飛行機に重力計と高度計を取り付けて氷の上をぐるぐる飛びます。氷と大陸は密度が異なりますから重力への寄与が違います。そこで逆問題を解いて断面図の推定をしているようです。病院の CT スキャンで X 線のかわりに重力異常を使うようなものでしょうか。何点かで氷の上からレーダーで測った氷の厚さのデータがあるのでこれと推定した断面図を比べて誤差評価しています。高度計をつかえば氷の高さが分かります。これと磁気異常や人工衛星画像も使って(どうやって使っているか分かりません)氷の体積を推定します。それを海洋の面積(3.6×1014 m2)で割って 3.5 m と出しています。これがトッテン氷床だけの数字で付近の Aurora subglacial basin(氷の下に広がる凹み)全部の氷を計算すると 6.7 m の海面上昇だそうです。
Re: (スコア:0)
超単純計算。
南極の面積が13,000,000km2、平均の厚みが2.5km
南極の氷の体積が13,000,000*2.5=32,500,000km3
氷の比重が0.9168として融けたら32,500,000*0.9168=29,796,000km3
海の面積が361,060,000km2なので海面上昇は
29,796,000/361,060,000≒0.0825km=82.5m。
トッテン氷河の厚みが3kmあったとしても
たった120*30*3=108,000km3の氷では
108,000*0.9168/361,060,000≒0.0000274で
海面上昇は3cmそこそこのはずでは…?
Re: (スコア:0)
トッテン氷河だけでなくて、トッテン氷河にそそぐすべての氷河も解けると考えるようです。
たとえばこちらの図 [wordpress.com]などをみると長さ 1000 km 幅 500 km くらいはありそうですから 3cm の 1000 * 500 / (120 * 30) = 140
倍の 4 メートルくらいの数字になります。