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ヘリウムが固体でも超流動することを支持する新たな実験結果」記事へのコメント

  • 一応補足 (スコア:4, 参考になる)

    by phason (22006) <mail@molecularscience.jp> on 2019年03月06日 17時01分 (#3576085) 日記

    著者たち自身は,低温での温度非依存の流動性は転位(結晶における線状の欠陥)の移動がトンネル的になるからだろう,と推測しています.

    低温で何かの移動しやすさがだんだん下がった後に一定値になるのは量子論にありがちな効果で,高温では「熱励起で起こっていたこと(高温ほど起こりにくい)」に比べ「トンネル効果で起こること(基本的に温度非依存)」のほうが起こりにくいことが,低温に下げたせいで前者が激減,低温では後者が支配的になって温度非依存化する,という場合によく見られます.

    で,今回の二次元結晶系でも低温で薄膜結晶の表面にあるキンク(乗っかっている上の層の折れている部分というかなんというか.図を見れば一発なんですが……)の移動などが低温でトンネル的になり,それが「小さいけれども温度非依存な流動性」を引き起こしているのだろうとしています.
    #ただ,定量的な部分では過去の類似の系に比べちょっと大きいので,そのあたりはもう少し検討が必要,とかそんな感じ.

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