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350Mbpsと言われると結構頑張っているなという感じがするカラーサブキャリアの10倍速NTSC信号を完全にデジタイズできるって言えば近未来感があるね
大雑把に言うと信号をN回サンプルできればノイズを1/Nにできるので単純なデジタル・アーカイブ化だけじゃなくてノイズ削減効果も期待できますね
それにしてもLDプレイヤーの改造方法というのが,ものすごく簡単でびっくりしました.要は,LD-V4300Dの内部基板にはRAW信号を出すコネクタが既に実装済み,そこから信号線を引っ張るだけで改造終わり.判っている人なら一瞬で終わる内容になっています.
今どきの電化製品だと,高密度化,低コスト化が徹底していて,こんな簡単な方法で信号を引っ張りだすのはまず無理です.一方で,90年代の製品は自由度が高いです.基板コネクタには丁寧に信号線名のシルク印刷があり,解析は簡単.筐体の中はスカスカなので信号線を外に引き出すためのBNCコネクタを追加するのも容易です.
信号処理も同じ側面があって,90年代当時のアナログ信号処理技術に対して今の21世紀のデジタル信号処理技術が劇的に進化しています.(CPUやDSPの処理速度向上は言うまでもありませんが,たとえばA/Dコンバータのような部品単位でみてもこの20年ぐらいで性能は**恐ろしく**向上しています)
LD-V4300Dの開発者達がDomesday86 Projectを見たら,どう思うんでしょうね?BBCあたりで,LD-V4300Dを囲んで新旧の技術者が対面する番組とか作って欲しいなぁと思いました.
毎秒3550万サンプルというと大層に聞こえますが、得られる映像は750(横) x 3(Y/Pr/Pb) x 525(走査線数) x 30p or 60i(フレームレート)程度ですよね。
横方向はオーバーサンプリングと言えるかもしれませんが、カラーのNTSCだとこれで最低限なんじゃないでしょうか。
サンプルする対象はNTSCビデオ信号(帯域4.5~6MHzくらいのベースバンド信号)を7.1MHz(確か)のキャリア周波数でダイレクトFM変調したものです。この信号を適切なレベルでスライスしてピットの長短に変換して記録しています。FM変調した信号がプレーヤーから取り出せるのであれば、これ(すなわち7MHz付近の広帯域FM波)を35.5MHzでサンプルしてデジタル化・記録するのでしょう。そして読みだしたデータをソフトウェアDSPでFM復調して得られたNTSCをRGBなりYCbCrなりに変換しているのだと思います。
10bit、35MSpsというと、今時のADCとしてはそれほど高性能でもありません。個人が買える範囲でも、14bit、500MSps(しかも複数チャネル入り)のような一桁性能が上の物が手に入ります。
そのような高速ADCで生データを直接PCにデータ取り込もうと思ったら、PCI-Express経由のボードが必要になるので避けたのかな?リンク先のシステム見ると間にFPGAが挟まってるので、FPGA側でデシメーションフィルタをかければ良いような気もするけど。
単位時間あたりのデータ量で200倍以上じゃないですか。開発の難易度と費用も桁が違ってきます。所詮扱う信号はNTSCですし意味のないオーバースペックだと思いますよ。
14bit、500MSpsにしても、データ量は20倍ですよ?データ量で7Gbpsなので、今時は安いFPGAでも十分に処理できます。オーバーキルですが、流行り物なら3万円のUltra96とかでもいいんじゃないでしょうか。
FPGAからPCに渡すデータはデシメーションフィルタの後になるので、ADCの生データが10bit/35MSpsだろうが14bit/500MSpsだろうが同じです。意味があるかどうかは、ここでかけるフィルタ次第ですね。
FM変調されててピット自体はデジタルなら、ビット深度はぶっちゃけかなり低くても良いよね。ただまぁ、そこに含まれる情報でも精度を上げることはできるから、後段の処理が高度であれば捨てた情報はそのまんま精度の低下につながるか……
>N回サンプルできればノイズを1/Nにできる1/√Nでは?
それは製品の試験をするためのコネクタでしょう。回路の各段階でちゃんと動いているか検査するためのテストポイントと呼ばれる端子。
昔のテレビには回路図みんなついていたし、パソコン用のディスプレイなんて売ってないか高くて素人には買えなかったので、TVのTP12(番号は適当)に信号入れればいい、なんて話は雑誌なんかによく出ていました。
ドルビーAC3デコーダを外付けする為の、RF信号出力端子の増設サービスを(パイオニアが)自社サービスでやってただけの事はありそう。
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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常
35Mサンプルで10bitAD (スコア:0)
350Mbpsと言われると結構頑張っているなという感じがする
カラーサブキャリアの10倍速
NTSC信号を完全にデジタイズできるって言えば近未来感があるね
Re:35Mサンプルで10bitAD (スコア:5, 興味深い)
大雑把に言うと
信号をN回サンプルできればノイズを1/Nにできるので
単純なデジタル・アーカイブ化だけじゃなくて
ノイズ削減効果も期待できますね
それにしてもLDプレイヤーの改造方法というのが,ものすごく簡単でびっくりしました.
要は,LD-V4300Dの内部基板にはRAW信号を出すコネクタが既に実装済み,そこから信号線を引っ張るだけで改造終わり.
判っている人なら一瞬で終わる内容になっています.
今どきの電化製品だと,高密度化,低コスト化が徹底していて,こんな簡単な方法で信号を引っ張りだすのはまず無理です.
一方で,90年代の製品は自由度が高いです.基板コネクタには丁寧に信号線名のシルク印刷があり,解析は簡単.
筐体の中はスカスカなので信号線を外に引き出すためのBNCコネクタを追加するのも容易です.
信号処理も同じ側面があって,90年代当時のアナログ信号処理技術に対して
今の21世紀のデジタル信号処理技術が劇的に進化しています.
(CPUやDSPの処理速度向上は言うまでもありませんが,たとえばA/Dコンバータのような部品単位でみても
この20年ぐらいで性能は**恐ろしく**向上しています)
LD-V4300Dの開発者達がDomesday86 Projectを見たら,どう思うんでしょうね?
BBCあたりで,LD-V4300Dを囲んで新旧の技術者が対面する番組とか作って欲しいなぁと思いました.
Re:35Mサンプルで10bitAD (スコア:2)
毎秒3550万サンプルというと大層に聞こえますが、得られる映像は750(横) x 3(Y/Pr/Pb) x 525(走査線数) x 30p or 60i(フレームレート)程度ですよね。
横方向はオーバーサンプリングと言えるかもしれませんが、カラーのNTSCだとこれで最低限なんじゃないでしょうか。
Re: (スコア:0)
サンプルする対象はNTSCビデオ信号(帯域4.5~6MHzくらいのベースバンド信号)を7.1MHz(確か)のキャリア周波数でダイレクトFM変調したものです。この信号を適切なレベルでスライスしてピットの長短に変換して記録しています。
FM変調した信号がプレーヤーから取り出せるのであれば、これ(すなわち7MHz付近の広帯域FM波)を35.5MHzでサンプルしてデジタル化・記録するのでしょう。そして読みだしたデータをソフトウェアDSPでFM復調して得られたNTSCをRGBなりYCbCrなりに変換しているのだと思います。
Re: (スコア:0)
10bit、35MSpsというと、今時のADCとしてはそれほど高性能でもありません。
個人が買える範囲でも、14bit、500MSps(しかも複数チャネル入り)のような一桁性能が上の物が手に入ります。
そのような高速ADCで生データを直接PCにデータ取り込もうと思ったら、PCI-Express経由のボードが必要になるので避けたのかな?
リンク先のシステム見ると間にFPGAが挟まってるので、FPGA側でデシメーションフィルタをかければ良いような気もするけど。
Re: (スコア:0)
単位時間あたりのデータ量で200倍以上じゃないですか。開発の難易度と費用も桁が違ってきます。
所詮扱う信号はNTSCですし意味のないオーバースペックだと思いますよ。
Re: (スコア:0)
14bit、500MSpsにしても、データ量は20倍ですよ?
データ量で7Gbpsなので、今時は安いFPGAでも十分に処理できます。
オーバーキルですが、流行り物なら3万円のUltra96とかでもいいんじゃないでしょうか。
FPGAからPCに渡すデータはデシメーションフィルタの後になるので、ADCの生データが10bit/35MSpsだろうが14bit/500MSpsだろうが同じです。
意味があるかどうかは、ここでかけるフィルタ次第ですね。
Re: (スコア:0)
10bit、35MSpsというと、今時のADCとしてはそれほど高性能でもありません。
個人が買える範囲でも、14bit、500MSps(しかも複数チャネル入り)のような一桁性能が上の物が手に入ります。
そのような高速ADCで生データを直接PCにデータ取り込もうと思ったら、PCI-Express経由のボードが必要になるので避けたのかな?
リンク先のシステム見ると間にFPGAが挟まってるので、FPGA側でデシメーションフィルタをかければ良いような気もするけど。
FM変調されててピット自体はデジタルなら、ビット深度はぶっちゃけかなり低くても良いよね。
ただまぁ、そこに含まれる情報でも精度を上げることはできるから、
後段の処理が高度であれば捨てた情報はそのまんま精度の低下につながるか……
Re: (スコア:0)
>N回サンプルできればノイズを1/Nにできる
1/√Nでは?
Re: (スコア:0)
それは製品の試験をするためのコネクタでしょう。
回路の各段階でちゃんと動いているか検査するためのテストポイントと呼ばれる端子。
昔のテレビには回路図みんなついていたし、パソコン用のディスプレイなんて売ってないか高くて素人には買えなかったので、
TVのTP12(番号は適当)に信号入れればいい、なんて話は雑誌なんかによく出ていました。
Re: (スコア:0)
ドルビーAC3デコーダを外付けする為の、RF信号出力端子の増設サービスを(パイオニアが)自社サービスでやってただけの事はありそう。