そうそう、「一般公開どんどんやるべし」という声は多く聞かれますが、いざやるとなるとこれがなかなか大変です。ズブの素人の興味を保ちつつわかったような気分にさせる展示を作る労力はやってみるとなかなかにとんでもない物があります。世間のアレげでないおっちゃんおばちゃんに最新 Linux カーネルの動作と特徴を判ったような気分にさせる、みたいな感じのタスクを考えてみてください。来場者がみんなこーゆーサイトを見に来る人々並の知識や論理力を持ってるならきっと楽なんでしょうが…。結果として、最新成果の面白い展示には一線の研究者の少なからぬ労力がすり潰されて塗り込められてるとでも理解して頂けますと携わった人々も報われると思います、どこの一般公開でも。面白くない展示は準備する者が力尽きたかこういう方面の能力が足りなかったと御理解下さい。
台所事情 (スコア:0)
で、こういった研究成果の「公開」もそういう「点数のうち」なんですわ。
で、最初の査察が今年度終わり近くに迫っているから、あまり成果があがらなかったり、評判悪かったりする独立行政法人はこの夏の「公開」にかなり力を入れますね。
東京ばかりではなく、(独)産業技術総合研究所の関西センターもこの8月始めになんかやるらしいですけど。
しかし、なんでこういう研究所って交通不便な僻地にあるんでしょうかね?お台場なんてまだいいほう。遠いけど。
台所事情ねぇ (スコア:1, すばらしい洞察)
まず宇宙研は独行じゃないですね。もう統合も決まってますし。
あと最近ですか?どこも結構昔からやってると思います。
最近になってそういうニュースに注目しはじめただけじゃないです?
>で、最初の査察が今年度終わり近くに迫っているから、あまり成果があがらなかったり、評判悪かったりする独立行政法人はこの夏の「公開」にかなり力を入れますね。
一般公開が点数のうちなのは当然のことだし一般公開に力を入れることも悪いことじゃないですよね。むしろ歓迎すべきでしょう。
>しかし、なんでこういう研究所って交通不便な僻地にあるんでしょうかね?
僻地にないと「なんであんな便利なところに」ってケチつける人が出てくるからじゃないですか?
Re:台所事情ねぇ (スコア:1, 参考になる)
そうそう、「一般公開どんどんやるべし」という声は多く聞かれますが、いざやるとなるとこれがなかなか大変です。ズブの素人の興味を保ちつつわかったような気分にさせる展示を作る労力はやってみるとなかなかにとんでもない物があります。世間のアレげでないおっちゃんおばちゃんに最新 Linux カーネルの動作と特徴を判ったような気分にさせる、みたいな感じのタスクを考えてみてください。来場者がみんなこーゆーサイトを見に来る人々並の知識や論理力を持ってるならきっと楽なんでしょうが…。結果として、最新成果の面白い展示には一線の研究者の少なからぬ労力がすり潰されて塗り込められてるとでも理解して頂けますと携わった人々も報われると思います、どこの一般公開でも。面白くない展示は準備する者が力尽きたかこういう方面の能力が足りなかったと御理解下さい。
Re:台所事情ねぇ (スコア:0)
ですねぇ。
それに「普通の」研究者は、大学の先生方も含めて、「一般の人たち」がどういうことを面白いと思うのか、どう説明すればよいかのノウハウも持っていません。
そもそもほとんどの国研は研究成果を直接一般国民にアピールすることを目的としてきませんでしたから、組織自体にそういう発想やノウハウが乏しい。変なコンサルやイベント会社に頼むのは論外としても、サイエンスライターや博物館の学芸員などをアドバイザーに頼むと
Re:台所事情ねぇ (スコア:1, 参考になる)
いえ、昔からどこもある程度やっているのは確かですが、件数や規模は増えていると思います。これまで広報に積極的でなかった部門に対しても、一般公開的なことをせよ、という方向になっていますから。
また、注目されてきたというのは、少しずつですがマスコミの利用、というか付き合い方がうまくなってきているというのもあるのでしょう。意識の高い研究所では、プレスリリースの類もこれまで以上に充実させようとしているはずです。
そしてこうした動きが基本的に歓迎すべきものだというのはおっしゃる通り。
その通りでしょう。議員さんとか一部の官僚とか。
「便利なところ」ってのは研究所みたいな組織にとってもやはり「便利」なんですがね。あまり理解されない。つうか、研究所の建設適地なんてものは、ほとんどの議員や官僚には「どうでもいい」ことのようです。
あと、最近の財政事情もあって、「便利なところ」の土地を売却して僻地に移転するというパターンもありえます。都道府県レベルでは知事の権限が強いので、「過疎化対策」(!)でどこぞの小さな村に移転させられた研究所もあったり(正式な理由になっているのかがわからないので実名はご勘弁)。
移転の大規模な例では筑波移転というのがありましたね。これは財政事情というよりも「研究学園都市」建設というのが一応のお題目でしたが。あれも移転開始当初はとんでもない「僻地」だったはず(今もそうか)。
農業系とかの研究所だといわゆる「僻地」のほうがよさそうに思われるかもしれませんが、実験機器や薬品の購入で問題があったりするんですよね。他に購入先が無いので足元を見られたり、やたらに納入が遅かったり(これは業者のせいとは限りませんが)。事務方は入札でまさに「事務的」にやるだけなので、ときにノウハウも購入ルートも無い、実験機器を扱ったこともない店が実験機器を落札して、要求した仕様と全然違うものを納入されたという話も聞いたことがあります。
ただ、研究所の種類によっては便利なところというか、人口密集地には建設しがたいものがあるのも確かです。建築系や農業系などの研究所では、どうしても敷地を広く取らなければいけない場合があります(実験農場が必要だとか)。また、原子力、伝染病、遺伝子組み換えの研究を行うような施設は周辺住民の反対運動が起こるかもしれない。そういうところでは、新規に人口密集地に研究所を立てることは難しいでしょうね。
東大宇宙研時代 (スコア:0)
>周辺住民の反対運動が起こるかもしれない。そういうところでは、
>新規に人口密集地に研究所を立てることは難しいでしょうね。
ISASも駒場の東大の隣に研究施設があって、時折ロケットエンジンの
噴射実験(?)をやっていました。結
研究所の立地条件(Re:台所事情 (スコア:1)
すでに、いくつかの理由(お金の問題、研究の危険性?)があげられてますが、もうひとつ重要な理由の一つとして、生活雑音からの隔離というのもあります。
#例えば、うろ覚えなのですが、名大に微小電圧を測定する施設があるけど、今度キャンパスを縦断する形で地下鉄がとおるので、そのノイズで微小電圧が測定できなくなって困るという話を聞いたことがあります。
Re:研究所の立地条件(Re:台所事情 (スコア:1)
その手の話は柿岡地磁気観測所 [kakioka-jma.go.jp]が有名ではないかと。東京都赤坂(当時は東京市)に観測所を置いたものの、市電のノイズで観測できなくなって茨城へ待避(したものの常磐線の電化で再度もめ)というお話。
Re:台所事情 (スコア:0)
#なんとなくAC
不便な場所 (スコア:0)
近くに青学もやってきたし、駅近くだし。
ちなみにISASの場合、米軍の施設の跡地を利用したために
あの場所に来たはずです。
# 地元民なのでAC
Re:不便な場所 (スコア:1)
不便かどうかは別にして, 駅からすぐ近くの所で馬が歩いているのを見たら, 知らない人は引くと思う.
# 青学のところにかってお客さんがあったのでID
Re:不便な場所 (スコア:0)