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フロリダの顔認識システム、1人も逮捕できず廃止」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2003年08月25日 11時11分 (#385391)
    その道の研究者ではないですが、近い世界にいるのでいろいろ目にすることはあります。で、現状を踏まえて言うと、たとえば屋内で部屋に入るときに「この人は部屋の主のAさんかどうか」的なチェックをする程度の個人識別だと、

    >> ある程度正面を向き、かつ顔をアップにして写さないとうまくいかない

    というほどヒドくはないです。大きさについても、それほどアップじゃなくてもある程度はいけますし、向きについてもデータベース側がいろんな角度の顔画像を持っていればある程度はいけます。

    ただし、この「ある程度」というのが問題で、具体的にXXXという閾値があって「XXX以上の条件なら100%完璧に動いて、その条件に満たない場合は0%」いう話ではないので、当然、角度や大きさなどの条件によって認識率が左右されます。また、犯人の顔写真がそれほどたくさんあるとは思えないので、実質的には正面顔くらいしかもっていないだろう、という気もしますね。

    私が個人的に一番大きな壁だと思っているのは、逮捕というのが、あまりにクリティカルな問題だということです。おそらく、人間の判断で誤認逮捕した場合よりも、コンピュータの判断による誤認逮捕の方が世間の風当たりははるかに強いだろうと思うのです。いくら顔認識の精度が上がっても、こういう目的で使おうとすると、コンピュータが「こいつは100%間違いなく犯人だ」と判断(ということ自体が起こりえない気もしますが)した場合に、そこから警察内部で「どうしましょうかね?ホントにコンピュータの判断を信じて逮捕に踏み切りますか?」という感じでしか使ってもらえないんじゃないかと思います。
    • by SteppingWind (2654) on 2003年08月25日 11時29分 (#385405)

      顔認識と一言で言っても, 「ある人がAという人じゃない」という認識と, 「ある人がAという人である」という認識ではかなり技術的な難易度に差がありそうに思えます. ましてや調査対象と比較対象がそれぞれ複数という一番難しい条件をいきなり実用化しようとしたところが, 今回の失敗の原因ではないでしょうか?

      よく「木を隠すなら森の中」と言われますが, これって例えコンピュータシステムを使ったからって, 変わらないと思います.

      親コメント
    • > おそらく、人間の判断で誤認逮捕した場合よりも、コンピュータの判断による誤認逮捕の方が世間の風当たりははるかに強いだろうと思うのです。
      > いくら顔認識の精度が上がっても、こういう目的で使おうとすると、コンピュータが
      「こいつは100%間違いなく犯人だ」と判断(ということ自体が起こりえない気もしますが)した場合に、
      > そこから警察内部で「どうしましょうかね?ホントにコンピュータの判断を信じて逮捕に踏み切りますか?」
      > という感じでしか使ってもらえないんじゃないかと思います。

      てかさ、逮捕令状は裁判所が出すんだから、結局は裁判所が証拠として採用してくれるかどうか、てことなんでは。
      コンピュータが「こいつが100%犯人だ」つっても、裁判官が見て「ちょっとなあ」になったら逮捕できないもん。
      そのことを考えたら警察内部でも「どうしましょうかね?」になるよね。
      #アメリカの事情をよく知らんけど、逮捕令状は裁判所が出す、でOKだよね?

      要は信頼性がどんだけあんのかって話で、指紋やDNA鑑定あたりなら
      人間が判断するより機械が判断したほうが精度が高そうだけど、
      機械よりも人間の判断のほうが精度が高いなら、そんな機械の判断は信用できん、としかならないよね。
      親コメント
      • >#アメリカの事情をよく知らんけど、逮捕令状は裁判所が出す、でOKだよね?

        アメリカでは、裁判所がなんと言おうと、
        警官独自の判断で誘拐犯を撃ったりハイジャック犯を撃ったり
        戦闘ヘリでビルを撃ったり戦闘機で橋を撃ったりしてよいようです。

        ちなみに日本では、裁判所がなんと言お
    • >> 当然、角度や大きさなどの条件によって認識率が左右されます。

      つまり、顔がデカい人は損ってことですね。
      • シチュエーションを限定すると、
        顔の大きさも個人判定の一基準になりそうな気がするのですが。
        • 音声認識の場合で恐縮ですが、全体的な「大きさ」というのは扱いが難しいのです。たぶん顔認証も同様でしょう。

          同じ人でも、カメラから離れると顔は小さく映ってしまいますよね。
          もちろん、肩幅かなにかからの相対的な大きさであれば使えるかもしれませんが、それにしたって、少し斜めに立つだけでぜんぜん違って見えるでしょうし。

          まあ、
          「この線の上に立って、まっすぐにカメラを向いて下さい」
          なら使えるでしょうけど。
          親コメント
    • > たとえば屋内で部屋に入るときに「この人は部屋の主のAさんかど
      > うか」的なチェックをする程度の個人識別だと、
      <<略>>
      > というほどヒドくはないです。

      それはそうでしょうね。その場合の個人認識の場合、認識される人は、自分を積極的に認識して欲しいわけだし、認識されなければ何度か再試行するでしょうから。
      街頭カメラの場合は、認識し
      • そういう面もありますが、ここで彼のACが言ってるのはそういうことではないでしょう。
        技術面と運用面をいっしょくたにする必要はないと思う。
        • 運用面から来る要求に技術的にどう対応するか、という技術的側面についても言及しているつもりです。協力的に列を作って認証されようとする場合と、必ずしも協力的でなく、しかも並列に処理しなければならない場合では、要求される技術レベルは全く違いますよね。
          純粋に理論だけを問題にしているわけではなく、適用領域が明確なのですから、技術面も運用面も両方論じる必要があります。そうでないというのなら、例えば件のシステムだって、町の人が列を作って一人一人カメラの前に立ってくれるのなら、十分使い物になるのかもしれません。多少、正面からずれてもね。でも実際には、犯罪者が列を作ってカメラの前に並んでくれるはずがありません。この事は、技術面でなく運用面の話ですが、それを論じなければ、ナンセンスな結論を導きます。
          親コメント
          • 彼のACが言いたいのは、
            技術的にはそうそう捨てたレベルではないので、運用面でカバーする方法を模索しようという話じゃないのかな?
            元コメントの技術は「協力的に列を作って認証されようとする場合」なんて低レベルの技術ではないですよ。
    • つい最近、顔認識入室セキュリティーシステムを採用したプロジェクトで仕事をしましたが、結構、通せんぼされましたよ(^^;
      認識されるように意識的に写らないと駄目な感じでした・・・

コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell

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