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サーキュレータの呪い」記事へのコメント

  • by Anonymous Coward on 2020年12月11日 7時40分 (#3940009)

    因みに我が家は暖炉なので、暖炉について解説します。映画やドラマなどに出てくるような全面が開いて、炎が見える様なものは効率はあまり良くありません。効率が良いのは「アルプスの少女ハイジ」でちらっと出てくるようなタイル張り暖炉です。

    我が家のものは高さは背丈並みで横幅もそれと同程度ありますが、内部の燃焼室は横幅30cm程度、奥行き80cm程度と小さいです。表面はタイルですが、暖炉そのものはレンガで作られており、暖炉の中は空洞で、空気の通り道が長くなるように中が仕切られています。燃焼室で熱せられた空気がそこを通ることでレンガを暖めます。そして、その暖められたレンガを介して屋内を暖めます。

    燃焼室が高温になるのと比べれば暖炉の表面はさほど高温にはなりません。金属と違い、熱伝導率も低いので、触っても反射的に手を離せば火傷するようなことはありません。暖炉に置いたプラスチックが溶けたりすることもほとんどありません。暖房の特性も同様です。表面は大して熱くないので、急速に空気を温めることはできず、熱い空気の塊を作ることはありません。それだけだと、非常に効率が悪いように思えますが、それは表面積当たりでの話で、実際には暖炉自体の表面積が大きいので、全体としてはそこそこの熱量が出しつつも熱い空気を作らないので、天井付近に熱い空気がたまるということはありません。

    それとは逆に、薪ストーブは急速に部屋を温めることができます。表面が高温になるため、熱い空気の塊を作ってしまって、上の方ばかりが熱くなります。そして、日が消えるととたんに寒くなります。基本的に作業場などのように日中の特定の時間だけを過ごすようなところや隙間風の多いところに向いています。セントラルヒーティングも中の水が持てる熱量は大して多くはないので、火力を強めれば一気に暖められる一方、完全に消してしまうと寒くなるので、温度に応じて火力を調整する必要があります。

    一方のタイル張り暖炉は火が消えてもレンガやタイルが冷えるまで熱を出し続けます。そのため、外気温が氷点下数度程度であれば1日1回、氷点下10℃を下回るようであれば、朝晩の2回薪を燃やせば屋内は1日中22℃程度になります。

    以上をまとめると、タイル張り暖炉は表面積が大きいので熱量はそこそこ出すけど、熱い空気は作り出さないというのが特徴になります。したがって、エアサーキュレーターはいりません。

    あと、我が家では、暖炉から遠いところに電熱線のヒーターを入れていますが、セントラルヒーティングのラジエーター同様、窓の下に設置しています。窓の下に設置しておくと、窓で発生し、下に流れてきた冷気をヒーターで温めることにより、冷気を無くすとともに、室温に対して極端に高い温度の空気がヒーターから出てくることも防げます。

    #緯度は稚内より北。

    • by nekopon (1483) on 2020年12月11日 8時21分 (#3940028) 日記
      ペチカとかオンドルとかのようなものですかね
      親コメント
      • by Anonymous Coward

        エコアイスの暖房版が一番近そう。
        煉瓦に蓄熱させる暖房器具がある。

      • by Anonymous Coward

        ペチカに近いですね。煙突側は常に全開ですが。

    • by hix (3507) on 2020年12月12日 0時25分 (#3940623) 日記
      詳細な解説ありがとうございます。
      熱風を出す方式じゃないのが、温度の変化が激しくなくて良さそうですね。

      日本って意外と低緯度なんですよねぇ。
      ヨーロッパとか軒並み日本より北。

      数年前、冬至の稚内に旅に出た事がありましたが、夜の長さに驚きました。
      そこからさらに北ということは益々夜が長い...
      親コメント
    • by Anonymous Coward

      ファンヒーターでも、結局室内の什器に蓄熱、つーか什器も暖めるよね。(壁も含む)
      だからその蓄熱が十分なら、換気で空気を多少入れ替えてもそれほど冷えない。

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