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イエネコの祖先と考えられているリビアヤマネコの生息範囲は北アフリカから中東だそうです。一方のマタタビは極東の山間部にしか自生していない(ウィキペディア英語版の「It grows in the mountainous areas of Japan and China at elevations between 500 and 1,900 metres (1,600 and 6,200 ft). [wikipedia.org]」による)とのこと。従いまして、家猫の先祖も現生のライオンも野生ではマタタビと接触する機会はないように思います、というかむしろ野生で接触するネコ科動物の種類は大きく限定されますよね(マタタビの当該物質と似たような物を分泌する別の植物がどこかで自生している可能性はあるが、論文紹介の記事中には書かれていないようなので)。
また、極東のイエネコ・野生のネコ科動物がある時点でマタタビで蚊を避けられることを学習したとしましょう。個体の学習なのであれば子孫に伝えるためには教えなければなりませんが、室内で飼育されているネコが子供にマタタビを教えるなんて話は聞いたことがありませんし、放し飼いでも行動範囲にマタタビがある可能性は極めて小さいと思います。それでもネコにマタタビは現代の日本の飼猫にも見られる行動だと思います。学習した知見は教えなくても子孫に遺伝されるのだなんてルイセンコ学派な人はこの21世紀にはいないと思いますので省略。イエネコはろくに見えていない洗面台の水道から飲料可能な水が出るのを学習する程度の謎のスキルは持ち合わせていますが、「こうすればこうなる」とみたらすぐにわかるものでない話をイエネコが学習できるほど賢いとは私には到底考えられないのですが、ネコとどのように接してきた人が考えた話なんですかねこれ。
マタタビの出す物質の匂いか何かを好きなネコ科の動物が蚊が媒介する感染症のリスクが低く多く生き残ったのではないかという仮説が立てられなくもないと思いますが、そうであれば蚊を回避するためという結論は偽だということになります。
また、除虫菊を蚊が忌避する事は広く知られていますが、蚊を忌避するためならば、除虫菊を用いる個体がいても不思議はないように思うのですがどうなのでしょう。こちらの自生地域はリビアヤマネコの生息範囲とギリギリ重なるか重ならなか程度ですが、オオヤマネコの生息域とは若干重なるようです。この除虫菊であっても、鑑賞していた花を捨てたらその辺りで虫が死んでいたので効果が知られた [i-manabi.jp]そうなので、それよりもずっと弱そうで21世紀初頭の人間様が知らなかった程度のマタタビの効果をネコが知っていたというのも個人的には納得できない話です(除虫菊にネコ科動物が嫌う成分が含まれている可能性もあるが)。
ネコ科の動物が好むマタタビを蚊が忌避するという話が事実であるとするのであれば、「ネコ科の動物はマタタビが好きだが、蚊は嫌う」という結論を導くのが妥当なんじゃないでしょうか。
もっとずっと前の段階のネコ目から影響を受けた可能性もあります。いちおうマタタビはライオンなどにも効くようですから。
個人的には蚊よけのためっていうのは全く支持できません。たまたまマタタビに含まれる成分が蚊除けにもなるってだけでしょう。
マタタビの栽培には猫除けが必須なので、野生を考えると、むしろマタタビが自生する地域ではネコ目の動物は少なかったと考えたほうが妥当。さらにいうなら、ネコがマタタビを身体に擦り付けると蚊が寄ってこないと発見して子々孫々に伝えていく、とは思えません。
いるとしたら創造主みたいなやつがネコの遺伝子に「蚊よけになるからマタタビ大好きとコーディングしておこう」ってやったとか。
違う違う。たまたまネコの先祖でマタタビが好きで体に擦り付けるような行動を導く遺伝的変化を生じた個体が、蚊を忌避することができて生存に有利だったため繁栄しただけの話。その頃にはマタタビ(の祖先)とネコ(の祖先)と蚊(の祖先)の生存圏が重なってたんでしょう。ネコ自身や、ましてや創造主の意図なんて関係ない。全ては無限に振られたサイコロの結果。
どうでしょうねイエネコに限らずトラやライオンも同じ反応をするようですが、始祖はすべて同一なんですかね
「ネコ科のすべての種類が種の誕生以来(本能として)マタタビの匂いが好き」「マタタビは蚊除けになる」というだけな気がしますが(つまりネコ科の中において個体差の影響はない)
そもそもなぜほかの植物ではなくマタタビなのか、マタタビ以外にマタタビと同じ効果が得られる植物はないのかというところが分からないと何とも
> マタタビの当該物質と似たような物を分泌する別の植物がどこかで自生している可能性はあるが、論文紹介の記事中には書かれていないようなので
ソース元としてリンクされてるScience AdvancesのAbstractに"catnip (Nepeta cataria) and silver vine (Actinidia polygama)"と書いてありますがな。 イヌハッカ(キャットニップ) [wikipedia.org]は中東を含め世界中に自生しているそうなのでリビアヤマネコの生息範囲とも重なります。スラドのストーリーだけ読んでWikipediaをさらって学術発表に反する自説を
イヌハッカはシソ科でマタタビとは全くの別物で、キウイフルーツはマタタビとは近縁 [smack.co.jp]だそうです。動画を見ているとマタタビの匂いを体につけているのではなく、性的興奮を与えられた結果逆にスリスリでマーキングしているように見えますけどね。蚊を忌避するのが目的であればその後かなりの時間グルーミングをしないと思われますが、確認されているんでしょうかね。
高層マンションで飼育されているネコだと蚊と遭遇する機会があまりないと思いますが、それでも忌避しようとするんでしょうかね。謎が深まるばかりです。ホルモン様物質で性的に興奮する説の方がずっと説得力があると思うのですが。
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Stableって古いって意味だっけ? -- Debian初級
イエネコは結構賢い動物ではあるが (スコア:2)
イエネコの祖先と考えられているリビアヤマネコの生息範囲は北アフリカから中東だそうです。一方のマタタビは極東の山間部にしか自生していない(ウィキペディア英語版の「It grows in the mountainous areas of Japan and China at elevations between 500 and 1,900 metres (1,600 and 6,200 ft). [wikipedia.org]」による)とのこと。従いまして、家猫の先祖も現生のライオンも野生ではマタタビと接触する機会はないように思います、というかむしろ野生で接触するネコ科動物の種類は大きく限定されますよね(マタタビの当該物質と似たような物を分泌する別の植物がどこかで自生している可能性はあるが、論文紹介の記事中には書かれていないようなので)。
また、極東のイエネコ・野生のネコ科動物がある時点でマタタビで蚊を避けられることを学習したとしましょう。個体の学習なのであれば子孫に伝えるためには教えなければなりませんが、室内で飼育されているネコが子供にマタタビを教えるなんて話は聞いたことがありませんし、放し飼いでも行動範囲にマタタビがある可能性は極めて小さいと思います。それでもネコにマタタビは現代の日本の飼猫にも見られる行動だと思います。学習した知見は教えなくても子孫に遺伝されるのだなんてルイセンコ学派な人はこの21世紀にはいないと思いますので省略。イエネコはろくに見えていない洗面台の水道から飲料可能な水が出るのを学習する程度の謎のスキルは持ち合わせていますが、「こうすればこうなる」とみたらすぐにわかるものでない話をイエネコが学習できるほど賢いとは私には到底考えられないのですが、ネコとどのように接してきた人が考えた話なんですかねこれ。
マタタビの出す物質の匂いか何かを好きなネコ科の動物が蚊が媒介する感染症のリスクが低く多く生き残ったのではないかという仮説が立てられなくもないと思いますが、そうであれば蚊を回避するためという結論は偽だということになります。
また、除虫菊を蚊が忌避する事は広く知られていますが、蚊を忌避するためならば、除虫菊を用いる個体がいても不思議はないように思うのですがどうなのでしょう。こちらの自生地域はリビアヤマネコの生息範囲とギリギリ重なるか重ならなか程度ですが、オオヤマネコの生息域とは若干重なるようです。この除虫菊であっても、鑑賞していた花を捨てたらその辺りで虫が死んでいたので効果が知られた [i-manabi.jp]そうなので、それよりもずっと弱そうで21世紀初頭の人間様が知らなかった程度のマタタビの効果をネコが知っていたというのも個人的には納得できない話です(除虫菊にネコ科動物が嫌う成分が含まれている可能性もあるが)。
ネコ科の動物が好むマタタビを蚊が忌避するという話が事実であるとするのであれば、「ネコ科の動物はマタタビが好きだが、蚊は嫌う」という結論を導くのが妥当なんじゃないでしょうか。
Re: (スコア:0)
もっとずっと前の段階のネコ目から影響を受けた可能性もあります。
いちおうマタタビはライオンなどにも効くようですから。
個人的には蚊よけのためっていうのは全く支持できません。
たまたまマタタビに含まれる成分が蚊除けにもなるってだけでしょう。
マタタビの栽培には猫除けが必須なので、野生を考えると、むしろマタタビが自生する地域ではネコ目の動物は少なかったと考えたほうが妥当。
さらにいうなら、ネコがマタタビを身体に擦り付けると蚊が寄ってこないと発見して子々孫々に伝えていく、とは思えません。
いるとしたら創造主みたいなやつがネコの遺伝子に「蚊よけになるからマタタビ大好きとコーディングしておこう」ってやったとか。
Re: (スコア:0)
違う違う。
たまたまネコの先祖でマタタビが好きで体に擦り付けるような行動を導く遺伝的変化を生じた個体が、蚊を忌避することができて生存に有利だったため繁栄しただけの話。
その頃にはマタタビ(の祖先)とネコ(の祖先)と蚊(の祖先)の生存圏が重なってたんでしょう。
ネコ自身や、ましてや創造主の意図なんて関係ない。全ては無限に振られたサイコロの結果。
Re: (スコア:0)
どうでしょうね
イエネコに限らずトラやライオンも同じ反応をするようですが、始祖はすべて同一なんですかね
「ネコ科のすべての種類が種の誕生以来(本能として)マタタビの匂いが好き」
「マタタビは蚊除けになる」
というだけな気がしますが(つまりネコ科の中において個体差の影響はない)
そもそもなぜほかの植物ではなくマタタビなのか、マタタビ以外にマタタビと同じ効果が得られる植物はないのかというところが分からないと何とも
Re: (スコア:0)
> マタタビの当該物質と似たような物を分泌する別の植物がどこかで自生している可能性はあるが、論文紹介の記事中には書かれていないようなので
ソース元としてリンクされてるScience AdvancesのAbstractに"catnip (Nepeta cataria) and silver vine (Actinidia polygama)"と書いてありますがな。
イヌハッカ(キャットニップ) [wikipedia.org]は中東を含め世界中に自生しているそうなのでリビアヤマネコの生息範囲とも重なります。
スラドのストーリーだけ読んでWikipediaをさらって学術発表に反する自説を
Re:イエネコは結構賢い動物ではあるが (スコア:1)
イヌハッカはシソ科でマタタビとは全くの別物で、キウイフルーツはマタタビとは近縁 [smack.co.jp]だそうです。動画を見ているとマタタビの匂いを体につけているのではなく、性的興奮を与えられた結果逆にスリスリでマーキングしているように見えますけどね。蚊を忌避するのが目的であればその後かなりの時間グルーミングをしないと思われますが、確認されているんでしょうかね。
高層マンションで飼育されているネコだと蚊と遭遇する機会があまりないと思いますが、それでも忌避しようとするんでしょうかね。謎が深まるばかりです。ホルモン様物質で性的に興奮する説の方がずっと説得力があると思うのですが。