Windows だとラテン文字言語の入力にはキーボード配列をその言語に応じて切り替えて使います。MacOS の場合でも多くのユーザーは(何も考えず)キー配列を目的の言語に応じて切り替えて使っています。しかし、Mac の場合は以前から「U.S. Extended」というキー配列が用意されていました。現在は「ABC Extended」というより合理的な名前に切り替っていますが。(英語専用のキー配列ではないため「US」ではないというわけですね。)
この「ABC Extended」を使うと、ラテン文字を使うほとんどの世界中の文字が言語を切り替えることなく、自由に入力できるようになります。(このようなキー配列を用意するのは Windows でも簡単なはずなのですが、以前から探していますが、なぜかフリーウェアでも存在しないようです。なぜなんだろう?)
未だにASCIIの呪縛から逃れられない (スコア:2)
Unicodeでハイフンもマイナスもダッシュもちゃんと別々のコードになってるんだからそれを使えばいいだけ。
ハイフンマイナスは通常の文章で使われないメタ文字だから。'(アポストロフィ)も同様ね。
Re: (スコア:0)
日本なんかだとIMEがあるからキーボードにない文字も入力できるけど、英語圏の人はどうなのかな。
Re:未だにASCIIの呪縛から逃れられない (スコア:2)
この「ABC Extended」を使うと、ラテン文字を使うほとんどの世界中の文字が言語を切り替えることなく、自由に入力できるようになります。(このようなキー配列を用意するのは Windows でも簡単なはずなのですが、以前から探していますが、なぜかフリーウェアでも存在しないようです。なぜなんだろう?)
言語ごとにキー配列を切り替えると、多くの言語で例えば {Y} と {Z} のキーが入り替わったり、記号のキーの位置が違ってしまったりして大変面倒くさいのですが、「ABC Extended」配列だと、基本は英語のキー配列で補助記号を先に {option}(Windows の場合 {ctr})キーを押しながら入力して、それに続けて目的の文字を入力するという方法で入力します。その言語専用のキー配列だと {Ö} や {Ő} や {Ç} や {Č} 等が1つのキーで入力できるのが、ABC Extended だと {option-U}{O} や {option-J}{O}、{option-C}{C}、{option-V}{C} のように複数のキーを組み合わせなければならなくなりますので、その分、面倒ですが、その代わり世界中のラテン文字がいちいち言語を切り替えることなく、流れるように入力できるという利点があります。
で、この方法だと様々なハイフンも直接キーボードから入力できます(ま、ハイフンに関しては Windows でも英語モードにすれば区別して入力できたはずだと思いますが)
U+002D hyphen-minus - {-}
U+2010 hyphen ‐
U+2212 minus sign −
U+2013 en dash – {option--}
U+2014 em dash — {option-shift--}
U+2010 (hyphen) と U+2212 (minus sign) は直接キーボードからは入力できませんが、MacOS の場合は、多言語ユーザーには必須のオーストリアの Ergonis Software GmBH 社の PopChar X というユーティリティを使えば、Unicode の全文字を簡単に入力できるようになります。(これは Windows 版の PopChar Win も存在します。)さらに U+2010 (hyphen) や U+2212 (minus sign) を頻繁に利用するのであれば、同社の Typinator を使えば一発で入力できるようになります。
Mac の場合 JIS キーボードを使っている場合には日本語入力ソフトの半角英数文字の入力を切って、キー配列に ABC Extended だけを謄錄しておくと、{space} バーの左隣の {英数} キーを押せば自動的に ABC Extended キー配列に、{space} バーの右隣の {かな} キーを押せば自動的に日本語入力になるので、日本語と欧文を混ぜて入力するのには非常に快適になります。自分は長い間、Mac のキーボードは US キーボードを使っていたのですが、この便利な機能に気付いてからは JIS キーボードのみに切り替えました。