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門外漢だけど、最近国文学関係の論文を読むことが多い。でも国文学じゃ、先人の研究に当たるため戦前の論文まで読まなきゃならん(理工学関係とこのへんの事情が異なる)。
そうしたものは現在ほぼ流通してないので、図書館の蔵書に頼るわけだが、いつまでも借りておくわけにもいかんので、コピーする。ただ、紙のコピーだと整理がめちゃくちゃ大変なので、スキャンして画像化&OCRでデータ化する。
持ち出し禁止の書籍も多いので、一度図書館のコピー機でコピーして、それをデータ化するという二度手間が発生する。しかもコピー機で書籍をコピーしたことのある人はわかるように、ノドの部分が歪んでしまって画像補正&OCR後の修正が欠かせない(まあ、コピー機問題以外にも「焼け」や「旧字体」、「現代ではあまり見ないクセのある活字」によってOCRは難航するんだけど)。
これだけデジタル化が叫ばれてるなら、図書館に非破壊スキャンが可能なスキャナーを入れてくれ!
どんな雑誌か分かりませんが、そこそこの雑誌であれば、国会図書館デジタルコレクション [ndl.go.jp]に入ってると思います。
利用されている図書館が 図書館向けデジタル化資料送信サービス [ndl.go.jp]と連携していれば、ノドグロでない、比較的きれいなコピーが手に入ります。正直言えば、PDFで欲しいとは思うんですが、そこはそれ法の縛りという奴で。とは言え、明らかに保護期間切れてるのは、なんとかして欲しいところ。
> 明らかに保護期間切れてるの
それは近代デジタルライブラリーで
近代デジタルライブラリー終了のお知らせhttps://dl.ndl.go.jp/ja/kin-syuryo.html [ndl.go.jp]
っていうか、自分もいまだに「近デジ」って言っちゃうのでac。
一応、複写物を電子データで提供できるようにする著作権法改正が行われたので、そのうち紙にいったん出力しなくてよくなりそうです。https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2665E0W1A520C2000000/ [nikkei.com]
国会図書館のデジタル化資料も、絶版本について一般公開できるようにするそうなので、今から楽しみです。
> これだけデジタル化が叫ばれてるなら、図書館に非破壊スキャンが可能なスキャナーを入れてくれ!
残念ながら、図書館内にスキャナが設置される日は果てしなく先になるでしょう。
(以下、大学図書館についてです。公共図書館は不勉強でどう運用されているのか知りません)
図書館内で取る複製では、著作権法31条が適用されます。この31条を読むと、複製をする主体は利用者ではなく、図書館となります。
館内の複製をすべて図書館職員が行うとすると、コピー料金は大変高額なものになってしまいます。図書館が開いている時間ずっと職員を待機させないといけない。その人件費がコピー代に跳ね返ります。利用者がセルフサービスでコピーを取るやり方でないと、やっていられません。
著作権法31条では図書館(職員)しか取れないコピーを利用者が自分で取れるようにするために、図書館側と権利者側がいろいろやりあった結果、日本複写権センター(現日本複製権センター)から「複写に関するガイドライン(案)」というものが図書館側に提示されました。現在は、このガイドラインに沿った形で図書館内のセルフコピーが運営されています。
困ったことに、このガイドラインでは、「複写機」という言葉しか使われていません。「コイン式複写機器_等_」とあるのですが、「等」の中にスキャナを含めることができるかどうか私には疑問です。# ガイドラインが提示されたのが1993年なので、当時は手軽に使えるスキャナが普及することは想定していなかったのかも
ガイドラインを改訂してスキャナを含めて貰えばよいのですが、紙と比べて複製物を人に渡すことが簡単な電子ファイルの作成手段を、権利者側がOKする訳がありません。
現状は、図書館の本を借りて図書館外に持ち出して、著作権法30条の「私的複製」としてスキャンをするしかないのです。
そういうアカデミックなものは国がやってほしい、というかやってるんだけどぜんぜん追いついてませんね。ボランティアで協力したくても補正修正には専門知識が必要というのがね…
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長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds
研究用はみんな自炊するんじゃない (スコア:1)
門外漢だけど、最近国文学関係の論文を読むことが多い。でも国文学じゃ、先人の研究に当たるため戦前の論文まで読まなきゃならん(理工学関係とこのへんの事情が異なる)。
そうしたものは現在ほぼ流通してないので、図書館の蔵書に頼るわけだが、いつまでも借りておくわけにもいかんので、コピーする。ただ、紙のコピーだと整理がめちゃくちゃ大変なので、スキャンして画像化&OCRでデータ化する。
持ち出し禁止の書籍も多いので、一度図書館のコピー機でコピーして、それをデータ化するという二度手間が発生する。しかもコピー機で書籍をコピーしたことのある人はわかるように、ノドの部分が歪んでしまって画像補正&OCR後の修正が欠かせない(まあ、コピー機問題以外にも「焼け」や「旧字体」、「現代ではあまり見ないクセのある活字」によってOCRは難航するんだけど)。
これだけデジタル化が叫ばれてるなら、図書館に非破壊スキャンが可能なスキャナーを入れてくれ!
Re:研究用はみんな自炊するんじゃない (スコア:2)
どんな雑誌か分かりませんが、そこそこの雑誌であれば、国会図書館デジタルコレクション [ndl.go.jp]に入ってると思います。
利用されている図書館が 図書館向けデジタル化資料送信サービス [ndl.go.jp]と連携していれば、
ノドグロでない、比較的きれいなコピーが手に入ります。
正直言えば、PDFで欲しいとは思うんですが、そこはそれ法の縛りという奴で。
とは言え、明らかに保護期間切れてるのは、なんとかして欲しいところ。
Re: (スコア:0)
> 明らかに保護期間切れてるの
それは近代デジタルライブラリーで
Re: (スコア:0)
近代デジタルライブラリー終了のお知らせ
https://dl.ndl.go.jp/ja/kin-syuryo.html [ndl.go.jp]
っていうか、自分もいまだに「近デジ」って言っちゃうのでac。
Re:研究用はみんな自炊するんじゃない (スコア:2)
一応、複写物を電子データで提供できるようにする著作権法改正が行われたので、
そのうち紙にいったん出力しなくてよくなりそうです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE2665E0W1A520C2000000/ [nikkei.com]
国会図書館のデジタル化資料も、絶版本について一般公開できるようにするそうなので、
今から楽しみです。
Re:研究用はみんな自炊するんじゃない (スコア:1)
> これだけデジタル化が叫ばれてるなら、図書館に非破壊スキャンが可能なスキャナーを入れてくれ!
残念ながら、図書館内にスキャナが設置される日は果てしなく先になるでしょう。
(以下、大学図書館についてです。公共図書館は不勉強でどう運用されているのか知りません)
図書館内で取る複製では、著作権法31条が適用されます。この31条を読むと、複製をする主体は利用者ではなく、図書館となります。
館内の複製をすべて図書館職員が行うとすると、コピー料金は大変高額なものになってしまいます。図書館が開いている時間ずっと職員を待機させないといけない。その人件費がコピー代に跳ね返ります。利用者がセルフサービスでコピーを取るやり方でないと、やっていられません。
著作権法31条では図書館(職員)しか取れないコピーを利用者が自分で取れるようにするために、図書館側と権利者側がいろいろやりあった結果、日本複写権センター(現日本複製権センター)から「複写に関するガイドライン(案)」というものが図書館側に提示されました。現在は、このガイドラインに沿った形で図書館内のセルフコピーが運営されています。
困ったことに、このガイドラインでは、「複写機」という言葉しか使われていません。「コイン式複写機器_等_」とあるのですが、「等」の中にスキャナを含めることができるかどうか私には疑問です。
# ガイドラインが提示されたのが1993年なので、当時は手軽に使えるスキャナが普及することは想定していなかったのかも
ガイドラインを改訂してスキャナを含めて貰えばよいのですが、紙と比べて複製物を人に渡すことが簡単な電子ファイルの作成手段を、権利者側がOKする訳がありません。
現状は、図書館の本を借りて図書館外に持ち出して、著作権法30条の「私的複製」としてスキャンをするしかないのです。
Re: (スコア:0)
そういうアカデミックなものは国がやってほしい、というかやってるんだけどぜんぜん追いついてませんね。
ボランティアで協力したくても補正修正には専門知識が必要というのがね…