アカウント名:
パスワード:
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
人生unstable -- あるハッカー
この話題が出るたび思うが (スコア:2, 興味深い)
特許などの知的所有権はそれが製品になって売られる段階となって、はじめて売り上げや利益を上げるものだから、知的所有権だけを先物みたいな扱いにし過ぎることがあると、それだけが一人歩きして知的所有権のマーケットを作る。でも、それはまだお金になっていないものを扱うマーケットだから、製品になる前にたらい回しの売買がされ、訴訟の費用等々、実際に生産には寄与しないお金がたくさん使われ、その経費がつもりつもって、知財の値がつり上がっていく、という「バブル」を産む可能性が高い。その一方で「そんな高い技術でなくても、まがい物のほうが安いじゃん」という人が、世界のどこかに出てくる。知財が実際にお金を産む前に、どこか違うところがその知財で得られるはずの売り上げや利益を、横取りして持っていってしまう。
「知財バブル」はいずれはじけるか、マーケットでのやりとりにあまり大きな意味がなくなってくる可能性がある。そうなったとき、日本や米国(もちろん米国のほうが先進国だけれども)の「知財」だけが頼りの仕事は今よりも縮小すると思うな。なくなりはしないけれども。
Re:この話題が出るたび思うが (スコア:1)
でも、みんななぜ先駆者を目指すかというと、市場でイニシアティブを取ってデフェクトスタンダードになりたいからです。いったんデフェクトスタンダードになれば追随者がなかなか大きくなれないっていうのがあるでしょう。マイクロソフトを見ればわかるでしょ。
あと、ノウハウというのはなかなか売り買いできないものだと思います。知識が有ってもノウハウがなければうまくいかないのでは。逆にいえば、台湾や中国企業もこういったノウハウを蓄積してくるようになったといえるのではないでようか。
Re:この話題が出るたび思うが (スコア:1)
中国企業、台湾企業はこの1月のCESでも大変な量の出店がありました。日本企業の影は確実に衰退している。そして彼らも日本以上にすばらしい製品をより安く供給しています。つまり「ノウハウ」「も」たまっているのです。知財の一人歩きで知財利用の効率の悪くなっている先進国がおたおたしてるあいだに、中国、台湾は時間を稼ぎ、ノウハウをため、知財戦略そのもののあり方を変えて行かざるを得ない方向に、世界を引っ張って行っているのが現状だと思います。
Re:この話題が出るたび思うが (スコア:0)
日本に近い製品をはるかに安く供給しているのが正しいと思われ。無意味に高品質や高機能に走らず、(自国で)売れるバランスの良い製品を作っている
Re:この話題が出るたび思うが (スコア:1)
Dellがまさにその戦略で家電に進出とちょっと前にnewsになりましたね
Re:この話題が出るたび思うが (スコア:1)
世の中ほとんどの場合、(青色 LED のように) 単発技術がそのまま商品になることはなくて、いろんな特許技術の組み合わせになります。そんな時に自社以外が持つ特許をうまく利用するための手段がいわゆるクロスライセンスで、「俺んとこのこの技術を使わせてあげるからこっち使わせてよ」という感じで穏便に (格安のライセンス料で) すませることが出来るわけです。
知財を全く持たない企業は相手の言い値でライセンスを購入するしかなく、ビジネス上はとても不利な立場にあります。そんなわけで企業は一生懸命特許を取ろうとするのですよ。「知財獲得競争」は今後激しくなりこそすれ、縮小するということはなさそうですけれども…。
Re:この話題が出るたび思うが (スコア:1)
「知財シカト」でリバースエンジニアリングして作った海賊品ばっかりが儲かるような世の中になるのなら、知財ビジネスも縮小するかも…。商売になりそうな新技術をハイエナのようにかぎ当てる人と、リバースエンジニアと、究極の高効率生産設備があれば十分。あんまり創造性は必要なさそうね。
そういう世の中になることもありうるとは思うけど、出来ればなってほしくないなぁ…。