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犯人はmoriwaka -- Anonymous Coward
耐性菌はでないの? (スコア:0)
Re:耐性菌はでないの? (スコア:2, 参考になる)
いわゆる抗生物質(抗細菌性化学療法薬)の場合、細菌だけに存在して他の生物には存在しない生理機構(細菌の細胞壁合成機構とか)を標的にしています。一方、抗菌剤として使われるものは、もっと広く生物全般に効く部分(タンパク質や細胞膜を直接に変性させるとか)に作用する消毒薬的な、単純な作用をするものが多いです。
あんまりいい喩えじゃないけどヒトに置き換えると、前者は青酸カリを飲ませて殺すようなもので、後者は全身に硫酸をぶっかけて殺すようなものかな。細菌はヒトよりも変異しやすいので、前者に対しては青酸カリを無毒化する酵素を作ったり、入ったらすぐ吐き出すようになったり、いっそ(青酸カリの標的になる)ヘモグロビンに換わる蛋白を作り出すことで、何とか耐性を獲得できる。けど、後者みたいに単純で強力な作用のものに対しては生体を構成する分子そのものをすべて変えでもしないと(タンパク質や脂質以外からなる生物にでも変わらない限り)対処できないので、耐性が獲得しにくいのです。