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あと、僕は馬鹿なことをするのは嫌いですよ (わざとやるとき以外は)。-- Larry Wall
ちょっと業界内輪話 (スコア:5, 参考になる)
セイコーエプソンがインクジェットで用いている材料は
CDT (Cambridge Display Technology) によるπ共役系導電性高分子である。
数年前に白川先生がノーベル化学賞を受賞した導電性高分子である。
CDT はノーベル賞同時受賞した Cambridge 大の Prof. Alan Heeger 氏によるベンチャーである。
セイコーエプソンは CDT からライセンスを受けてその材料を使っている。
さて、π共役系材料は CDT / Dow Chemical が高性能材料の開発に注力し、
寿命、効率ともかなりモノになってきた。
ただし、まだ液晶にはかなわないところも多い。
画像の鮮明化を目論むと消費電力増大などのトレードオフがある。
また、今回の試作パネルの「寿命」は有機EL業界での「輝度半減時間」であろう。
ブラウン管や液晶の「寿命」と比較するととてつもなく短いので
まだしばらくは家電用途に使えないのは確実。
数万時間で輝度が半分、では TV にはならない。
p-Si TFT が必要というのもパネルコストを上昇させる。
このままだと価格競争で PDP、LCD に敵わない。
すなわち普及が遅れる。
有機 EL に携わっている者は、まずは採算度外視でも
実機販売という実績を作ることも考えている。
技術的判断ではなく政治的判断であるが。
難癖を付けたが、40 inch で欠陥やムラなく成膜したノウハウには感心した。
大したものだ。
Re:ちょっと業界内輪話 (スコア:2, 参考になる)
Re:ちょっと業界内輪話 (スコア:3, 興味深い)
城戸先生のコラム [yamagata-u.ac.jp]、面白過ぎます。名文家ですね。
有機ELの寿命の問題でいろいろ述べた [yamagata-u.ac.jp]後
>以上、心配の種に対してお答えしました。心配性の人たち、これからは熟睡して
>いただきても結構です。起きなくて結構です。あなたの出番はもうありません。
だって。わはは。
Re:ちょっと業界内輪話 (スコア:1, 興味深い)
> このままだと価格競争で PDP、LCD に敵わない。
> すなわち普及が遅れる。
a-Si TFTでも有機ELは駆動しますよ?
(ポインタが示せないですが・・・資料は会社だし)
Re:ちょっと業界内輪話 (スコア:0)
台湾の企業でしたね。
ただ、駆動による特性ドリフトをどう克服するかが難しい。
有機ELは電流駆動なので、駆動を続けてTFTがドリフトすると
パネルの表示画像はメチャクチャになる。
これを解決するロジック設計も行われつつある。
まだほとんど公開されていないが。
Re:ちょっと業界内輪話 (スコア:0)