パスワードを忘れた? アカウント作成
この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。

パーキンソン病治療へ、また一歩」記事へのコメント

  • モハメド・アリが罹患していることで、いっきに有名に
    なりましたね。あと、レーガン元大統領もだったかなぁ。
    痴呆の症状をともなうこともあり、高齢者だけの病気かと
    思っていましたが、若年性のものもあるみたいです。
    自伝を出したマイケル・J・フォックスがそうだったみたい。

    パーキンソン病に限らず、この類の脳
    • 脳細胞といっても単にドーパミンを分泌してくれることを期待して いるレヴェルなので、 膵島細胞のこういう話 [srad.jp]と大差ないですね。 神経回路をどうこうという訳でもないから、脳に踏み込んでいるという感じはまだ… 両者の違いといえば、 膵島細胞の場合は血液中にインスリンを出してくれれば機能するけど
      • まだ動物実験のレベルで,しかも1-methyl-4-phenyl-1,2,3,6-tetrahydropyridine (MPTP)
        を注射して人工的にパーキンソン様の症状にした疾病モデルなのですから膵島細胞の話とは
        まだレベルが違います.

        まだ論文をちゃんと読んでいませんが,ドーパミンの放出はあるのですが,治療効果は劇的
        とまではいかない(処置を行った半分くらいのサルが回復)ことも注意する必要があるでし
        ょう.

        と,それだけではあんまりなので.
        パーキンソン病はこれまで家族性の原因遺伝子が報告されてきてはいますが,遺伝的な影響は
        あまりないため原因遺伝子を見つけ出して分子的に根治するということが難しい病気です.
        そのためパーキンソン病の発症原因として農薬などの環境要因が疑われ,カリフォルニアでは
        環境要因とパーキンソン病の関連を調べるための大規模なデータベースが作られようとしてい
        ます.

        ドーパミンが不足しているからそれを補ってやれば,というのもなかなか難しく,神経細胞は
        大量のシグナルに晒されると信号に反応しなくなってしまうなど,対処療法ですらも難しい点
        があります.
        (パーキンソン病ではないけれど『レナードの朝』のL-ドーパが使い続けると効果がなくなっ
        たように)

        正常な神経細胞に分化したES細胞であればマイルドにドーパミンを放出し続け,治療効果を
        もたらすというのは一つの希望ですが,まだ長い道のりがありそうです.
        --
        kaho
        親コメント
        • by y_tambe (8218) on 2005年01月06日 12時28分 (#674772) ホームページ 日記
          コーヒー飲用者ではパーキンソン病の発症リスクが有意に低下しているという報告が複数あります。紅茶などの他の含カフェイン飲料でも同様で、また逆に脱カフェイン処理したコーヒーの飲用者では非飲用者との違いが認められなかったことから、カフェインによる作用だと考えられています。

          #もちろんすべてのケースで有意な低下を認めているわけではありませんが、
          #全体的に見ると相関があるという結果を支持するものが多く、ほぼ普遍的と
          #言ってもよい状況のようです。

          カフェインは、脳内のアデノシン受容体に対するアンタゴニストとして働きます。ただしアデノシンは単独で神経伝達物質(neurotransmitter)として働くのではなく、ドパミン受容体を持つドパミン作動神経上にアデノシン受容体が同時に発現していて、それを介してドパミンの作用を抑制する、神経伝達調整物質(neuromodulator)として働くと考えられています。カフェインによる中枢神経興奮作用はこの機構によるという考え方が、現在の主流です。カフェインによる中枢作用はあくまで一過性のものですが、カフェインの習慣的な摂取によってドパミン作動神経が賦活化されることと、上に述べたパーキンソン病の発症リスク低下に何らかの関係があるのではないか、という作業仮説が立てられているところです。直接にパーキンソン病の治療に結びつく知見ではなく、むしろ予防的な考えですが。

          尤も、だからといって「パーキンソン病予防のためにコーヒー(or紅茶)を飲め! 浴びるほど飲め!」と言ってるわけではありませんので誤解なきよう ;-)
          ただ生活習慣と発症リスクとの関係から、発症メカニズム解明の糸口がつかめたり、あるいはカフェインをリード化合物とした新しい予防薬/あるいは進行を遅らせる薬の開発につながる可能性が生まれるという点が興味深いと思います。
          親コメント
          • カフェインの保護作用については知りませんでした.
            パーキンソン病の原因については日本人はParkinを最初に発見したこともあって
            遺伝子の探索に熱心で,欧米では環境要因の方に重きがあるような気がします.
            (スウェーデン発で双子間でもリスクの相関がないという論文がいくつもあって,
            アメリカ人は遺伝子と環境の両方,という考えが主流のようです)
            まあ感受性遺伝子といってもどうも3桁のオーダーのようですから本当に「原因」
            といってよいかわからない数になってしまいますが..

            ところで,今PubMedを漁ってみたところでは喫煙やコーヒーではリスクは減らない [nih.gov]
            という研究もあるらしく,国によっても違うのかもしれません.
            この研究で否定されている喫煙によるパーキンソン病のリスク低下も他の論文で
            はよく肯定されていますしね.
            --
            kaho
            親コメント
            • by y_tambe (8218) on 2005年01月06日 16時09分 (#674847) ホームページ 日記
              そうですね。実はその論文が載ったAnn Neurolには2002年にパーキンソン病とカフェイン摂取(あるいは喫煙)のメタアナリシスをした論文が出ていまして、その結果が発症リスク低下を支持する有力な知見の一つになってます。まあ、その後も大体は双方との相関関係を支持する論文が出ていました。しかし、去年くらいから、両者の相関を疑問視するような論文がまた増えていますので、ここらでもう一度、メタアナリシスをやり直すところが出てくるかなあ、と漠然とながら期待してます。

              それと、喫煙に関してはしりませんが、コーヒーに関して言うなら北欧のデータとそれ以外の地域のデータが異なるケースが、他にも結構あります。例えば、コーヒー飲用直後に見られる一過性の血中コレステロール(TG,LDL)増加なんかがそれに当たりますが、これは北欧での淹れ方/飲み方(粉を煮出して直接上澄みを飲む)とそれ以外の地域での淹れ方の違いによって、摂取される脂溶性成分に差が生じるためだ、と言われてます。
              親コメント
            • by poundcake (11852) on 2005年01月10日 2時31分 (#676332) 日記
              リンク先には喫煙とパーキンソン病にはinverse associationがあると書いてますから、
              論文のその部分については誤解でしょう。

              カフェインといえばホスホジエステラーゼを阻害するわけですが、
              昔は同様な薬理作用のトレンタール [so-net.ne.jp]という薬があって、
              脳梗塞後遺症に 使われていました。

              実際、手応えはありましたが、なくなってしまいました。
              あるいは(目は覚めたけど)長期には無効だったのかもしれませんが
              効果のある人とない人を予測する方法がなかったので統計が不利でした。

              注意すべきは、トレンタールでさえも胃に悪くてのめない患者さんが
              いたことで、コーヒーを毎日飲めっていう介入試験は難しい気がします。
              同時に体質のバイアスもあるわけです。
              というか、これほどnが多そうな研究もなかろうに、はっきりしない
              時点で、あまり期待できない気がしています。
              誰にでもお勧めできる治療っていうのは、たいてい検定なんてしなくても
              グラフで差があるような効果があるものですから…。

              それにしてもわたしの話 [srad.jp]に対する脳科学的な応答がなかった。
              親コメント
        • > 対処療法

          対症療法
          • 「対症療法」というのは、ホメオパシーの対概念です。だからこの場合は対処療法でいいのでは?

            参考までに、対症療法 (Allopathy) はホメオパシーの考案者が対となる概念としてなづけ、日本語訳には当初、逆症療法ともいわれていました。ホメオパシーと言うのは、症状と同じ作用をする処置をすることで病気が治るというもので、対症療法は症状の逆の作用を施すと言う意味です。例えば、発熱
            • いや、対症療法=allopathyとするのは、紛らわしいのでむしろ避けるべきでしょう。記憶は確かではありませんが、ホメオパスでも逆症療法という訳を用いない人の方が少数派では?

              対症療法は、むしろsymptonic therapyの訳語として用いられることがはるかに多いです。ほとんどの人に通じる程度には確立している用語なのだから、わざわざ「対処療法」という呼び方をする必要もないと思います。
              親コメント

開いた括弧は必ず閉じる -- あるプログラマー

処理中...