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Q7 夏時間導入の準備期間にかかる経費は、エネルギーの節約によってまかなえるのでしょうか? A7 夏時間制度の準備期間にかかる経費は、政府が実施する事前施策の費用や、行政・企業などのコンピューターのソフトウェアの改修費など、総額で約850~1000億円程度と見込まれています。 一方、夏時間制度の導入による直接的な省エネ効果は、毎年約770億円と試算されています。つまり、夏時間制度がスタートした年は、導入のための準備コストの方が上回りますが、次年度からは着実にエネルギーの節約によって経費を節減できることになります。
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皆さんもソースを読むときに、行と行の間を読むような気持ちで見てほしい -- あるハッカー
運用コストはそんなに高いか? (スコア:1)
人間の不慣れによる人的エラーがたぶん一番大きな運
「省エネ」の根拠は? (スコア:2, 参考になる)
前回の推進運動(代表者は今回と同じ茅陽一氏)の際、天文学者の森本雅樹氏が書いた論説があります。
サマータイム反対! [nhao.go.jp]
この6年間で、ここにあるのとは比較にならないほど省エネ効果が高まるという新たな試算でも出たのでしょうか?
推進派のサイト [seikatukaikaku.jp]のデータでは、まったく変化はないようですが。
Re:「省エネ」の根拠は? (スコア:3, 参考になる)
これだけの省エネのために、どれくらいのコストを支払い、いつペイするというのでしょうか。
Re:「省エネ」の根拠は? (スコア:1)
これだけ小さいわけだから、導入コストに見合うかどうか、が問題なわけですね。
運用コストに関してはどうなんでしょう。それを考えても、サマータイムとは考慮できないものですか? 確かに比では小さいですが、50万キロリットルというのは、最近の東京原油市場の価格でいうとキロリットルあたり3万円ほどなので、ざっと見積もっても150億円程度の削減ということになるわけですよね。
それを10年続けると500万キロリットルの節減ですよね。1500億円です。相場の変動を大きく見積もっても、数百億円は削減できそうです。全体からすればたかが 0.08% でも、絶対量としては無視できない大きな量のように思います。
サマータイムの導入でほかの部分で節約する必要がない、というのではむろんなくて、そういう細かな節減の一つの方法として、論じる価値はあると思うのですが。
# (些末ですが) 比では 0.0008 ですが、パーセンテージだと 0.08% ですね。
Re:「省エネ」の根拠は? (スコア:1)
おっと、失礼しました! ご指摘ありがとうございます。
そもそも、この原油換算での省エネというのは、インチキなアンケート結果を発表する推進派団体の試算が合っているとして、の話です。
現実には、省エネ効果などなく、むしろ逆効果だと思います。
推進派サイトのQ&A [seikatukaikaku.jp]より: 770億円って、国民一人当たり700円足らずですよ。(計算合ってる?) 年に二回の時計の修正は、700円で賄える労働ではありませんよね。金銭的には、国民全員が被る「時計合わせの手間」だけでペイしなくなる。
前掲の森本おじさんのサマータイム反対! [nhao.go.jp]には「家の時計を全部自分で直せますか? ビデオやカメラ、年寄りのおじさんは狂わせたまんまです。弱者無視です。社会全体では1千億円の損失だそうです。」とあります。
うちの実家のビデオなんか、誰が修正するのか。Gコードも無意味です。
ほかにも、サマータイム制の導入時、機器の更新で廃棄物など出れば、その環境負荷だけで大変なものだと思います。
導入に際して莫大なコストがかかることがわかっていながら「サマータイムなどは駄目だったらやめてもいいのですから、やってみた方がいいと思います。 [mhi.co.jp]」などと放言する人物が推進するサマータイム制。どこまで真剣に影響を考慮しているのか、甚だ疑問です。
経済面から見ても、環境面から見ても、国民の負担から見ても、マイナスにしか思えません。
Re:「省エネ」の根拠は? (スコア:1)
> その環境負荷だけで大変なものだと思います。
そうですね。でも、その初期コストをかけてでも、今後の石油消費量を減らす手法があれば、それを採ることは十分検討に値すると思います。
どのみち機器は更新されます。十分な準備期間をとって、次の自然的な更新の際に、同時に対応を行えばよいわけです。たとえば10年後の導入を目指して今から機器の対応を進めたら、機器の更新が進むうちに、10年後には少なくない数の電子機器が対応可能でしょう。
10年先の環境、資源状況がどうなっているか分からないからこそ、資源の消費量を減らすための施策は早めに考えて手を打っておいた方がよい、と思います。
もっと極端な話をすると、100年間サマータイムの制度が続いたら、機器はほとんどすべて対応しているでしょうし、人間も慣れて人的エラーも少なくなるでしょう。それでいて、サマータイム非導入の状態と比べて省エネルギーが実現するなら、そういうずっと先の未来を見越して今のうちにがんばっておくか、という考え方もできます。
環境とか資源というのは、状況をすばやく好転させることが容易ではないので、短期的な損得だけを見て、非効率だからやらないという訳にもいかないように思うのです(私企業ならありでしょうが、国の施策としては、です)。
だからといって経済効率を無視してでもやるべきだ、とは思いません。そこまで緊急性が高い話ではないと思いますし。でも、usagito さんがあげてくださった推進派による Q&A では、導入後のコストは高くても長期的に見ればペイできています。人的コストの問題が計算で出てこないのが気がかりですが、それを多めに見積もっても、経済効率を無視するというほどでもないかなぁ、という感じがします。これはあくまで私の主観で、人それぞれ感じ方があるでしょうけど。反対派によるデータも見てみたいですね。